群馬県小児科医会セミナー 報告
7 月19日(金)第二回群馬県小児科医会セミナーに
呼んでいただき、「保護者と医療者の信頼関係の築き方
~いまの、そして未来の子ども達のために~」
と題して、お話させていただきました。
群馬県内の小児医療関係者(おもにクリニックの医師)が
来てくださいました。
お話の内容(抜粋)
・医療の啓発は、道徳ではないこと
科学的な裏付けのあることを伝えているということ
(良心に訴えかけない、人の善意に頼らない)
・実例を交えて、伝えるときに注意すべきポイント
(わかりやすく、言葉を選ぶ)
・冊子は伝わってはじめて作ったといえる
(「病気の時に使ってね」の一言で変わったある区の実例)
・啓発はお金のかかることを一度やっておしまい、ではない
・「聴く」って・・・?
(問診調ではなく、腰を据えて聴くことでかえって時間はかからないこと)
・伝えるときに誤解を与えない大切なポイントは、
あなたの(お子さんの)命を守るため
・子育てにおける産婦人科・小児科の医療従事者の重要性(信頼できる医療者との出会いが子育てを楽にする)
・ほっとする声がけ
(よく来たね。よく見れたね。(子どもに)頑張ったね。)
・現在の親の置かれた状況
(孤独な子育て、出産・育児離職)
・知ろう小児医療守ろう子ども達の会のこれまでの取り組み(親向け講座、お話会)と新しい取り組み(産婦人科母親学級、企業向け)
・立場が異なるからこそ、理解しあうことは難しいという前提に立つ
そのうえで、ゴールは一緒(子どもの命を守りたい)だからこそ互いを知ることの必要性、ともに歩み寄ることの大切さ
先生方からは、医師になった頃の気持ちを思い出した、
初心にかえった、という感想を多くいただきました。
私自身も、医師向けの最初のシンポジウムを思い出していました。
小児医療のために、互いをよく知って立場の違いを乗り越えようと、それこそが子どものためになるのだと活動を始めた頃のことを思い出していました。
19時半スタートと診察後でお疲れのところなのに、少し耳の痛いお話が多かったかもしれません。
けれど、もっと良くしていきたいと真剣に考えて参加してくださっている先生方なので、さらにより良くするにはあと何が必要か私も真剣に、愛情を込めて、お話させていただきました。
そして今回初めて、日本小児科学会専門医制度の認定講習会となりました。
小児医療・産科医療の先生方や看護師さんたちとの子育ての導入期での出会いがいかに大切か、信頼できることで、どれほどその後が違ってくるか、
と思います。
これからも親御さんにも小児医療の理解を促しつつ、先生方へのこういった親の気持ちを知ってもらう活動も大切に行っていきたいと思います。
小児科はもちろんのこと、産婦人科、救急、の先生方にもとても関係するお話です。
ぜひ、お声がけください!
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