好きなこと、好きなことを聴くこと
小児医療の啓発が、好きだ。(笑)
♪大好きだ。大好きなんだ。それ以上の言葉をもっと上手に届けたいけど〜♪
って歌があったな。
ってくらいには、好きだ。
その昔、日本語教育が好きだった。大好きだった。
その後は、アジア各国との国際交流を仕事にしていた。天職!って思った。
その後、脱サラした。お店が好きだった。お客さんが大好きだった。
何をやっても、公私混同。プライベートと仕事の境がなくて、休みの日にもそれをやる。夢中になる。基本は切り替えが、下手だ。
そんな私だけれど、人が関心を強く持っていることの話を聞くことは昔から好きだ。
全然興味ない分野の学問であっても、自分は関心はない分野の音楽であっても、なんでも、何かがとても好き、な人の話を聞くことは好きだ。
話の内容、というよりも、その人のその面白さ、の中身を知るのが楽しいというかな。
何に惹かれてるんだ?というところ。
今は息子が貸してくれる本が生物に関するものばかり。
とても熱心にしてくれる話を聞くのも好きだけれど、貸してくれた本を読むのも楽しい。自分では、買わない本。
「蚊のところを読んだらね。ママ、きっと蚊が殺せなくなるよ」と言われて渡される。
「何言ってんの。私はデング熱にもかかったことがあって、2度目は死ぬと言われてるし、日本でだって、ひと一倍蚊に刺されやすいから、蚊は大嫌い。こんなの読んだって変わらないよ」と受け取る。
電車で読む。まずは、蚊のページから
真剣に「命をつなぐ」ための、血を吸うミッション。普段2〜3ミリグラムの蚊が、血を吸ったあと、母である蚊が5〜7ミリグラムになって、重い血液を抱え、出口(家の外)を探す。
(端折りすぎだけれど)
うっ。。。体重よりも重い血を吸って。。。
こっ。これは。。。
もう、殺せない。必死で、窓を開け、外に出られるようにしてやらな。。。
まいったなぁ〜と思いながら、ハサミムシのページへ。
号泣。電車で読んじゃダメなやつ。
そうだ。この本は、『生き物の死にざま』だった。
電車で読む本じゃなかったや〜。それにしても、本というものの価格は安い。
こんな大切な情報、いや研究、の一端が垣間見えるものが、207ページで、1400円。一生読める、手元に置いておけるものが、この価格。
自分も作ってみて、改めて安いよなーと思う。私のは、薄いけれど、そこに詰めるまでには、2倍も3倍もの文量があったし、労力はそれ以上だ。
まして、研究者の、たるや。
本を買うことだけは我慢したくない&させたくないっていう気持ちがもともとあって、だからこそ、いっぱい買っちゃう(借りる物もたくさん)けれど、本当に本は得られるものに比して、なんて安いんだ、と思う。
昨日は、最後まで読めた。蚊のページだけじゃなく、あらゆる生物の命を繋ぐ話、死にざまは生きざまなんだな…とても良い本でした。
虫の音、風のざわめき、気持ちよい天気。
暇さえあれば水の中にいた季節が、終わった。
ピクニックが最高に気持ちよい季節。
またあったかい紅茶を持って出かけよう。