生物の授業✨

高校生の息子のみ、4月半ばからオンライン授業が始まっている。本人はオンライン疲れる、疲れるとぼやいているけれど、体育までオンラインで汗だくになってやっている。

いつも仕切りの向こう側でやってるので何をしているか、先生のお話もほとんど聞こえずこちらはこちらで仕事をしているのだけれど

新型コロナウイルスの話が聞こえてきた。

ん???と思って、息子と並んでPCの前へ。聞いていたら、ウイルスについてから現在の状況、各国の対応、日本の対応まで、45分間で必要なことがみっちり入っていた。(45分間聞いてしまっていた)生物の授業だった。

次も生物のときは声かけてと言っておいて、次の授業も聞いた。また新型コロナウイルスのことだった。

内容が、す、すごすぎる。

私は自分の活動を通して講座を開催して初めて習ったこと(支援者向けに、細胞、ウイルス、免疫等などひと通りしっかり学んだ)、高校生がこれらに加えてこんなにきっちり細かく(飛沫感染・空気感染から国別の自粛の対応からもうそれこそ何から何まで)生物で習うのか!と驚いた。

もう、本当にブラボー👏と言っちゃったね。

これ聞いてたら、変なデマに騙されなくない?と思って息子に聞いたら確かに、と言ってた。

出典は全部あとで説明するからね、と言いながらいろんなデータが紹介された。
これはきっと厚労省のあれからだな、感染研のだー、きっとAMRリファレンスセンターの資料だ!などと、キャッキャしながら見ていたのだけれど(変態だ)、最後に1つずつ出典がきちんと紹介された。出典だけで、パワポ何ページ?と思うほど、山ほどの出典。

いろんな資料をきちんと読み込んで、先生が見やすいグラフにしたり表にしたりしてくださっていた。

本当に、心から、感心してしまった。

先生、すごいよ👏👏👏すごくわかりやすい👏👏👏

いや、先生、本当に完璧です。

新型コロナがなかったらこの授業はここまで詳しかったのかわからない。
でも他のことについても、この先生はこんなふうにきちんとデータを確認して、わかりやすく教えてくださってるんだと思ったら、もう、本当に嬉しかったし感動した。

ほかの教科の授業はわからないけれど、生物の授業、オンラインでも十分大事なことが伝わった。本当に素晴らしかった。オンライン疲れる、というのは真剣に聞いてるからだ、とも思った。確かに、目が疲れる。

課題も、世界の状況と対策、日本の状況と対策、それぞれ習ってじゃあ自分が政策を考えるとしたら、何ができるか?というものだった。お金のこととかいろんなことを無視していい、自分が考える政策をと。

おおお、素晴らしい課題。息子も取り組んだ。
ここに書けないけれど、そう、それー!それ、日本政府やってー!というものだった。

都立に落ちて入った高校だけれど、学校の価値は、わからないな。本当にわからない。

このような授業を受けていたら、デマに騙されない、と書いたけれどそんなことはない、のかな。医師だって看護師だって助産師だって、医学教育看護教育、科学的な学びをあれだけ(看護教育のカリキュラム策定に関与したことあるけれど、科学的に正当性があるかという視点を持つことを最も重要に考えているのだ)学び仕事を通して培っていても、自らの信条でそれを否定する方もわずかながらにいるものね。もうそれは仕方ないことかと。

でも、土台はできるかもしれない。
大事な土台。
そう思える授業だった。

テーブルに放り出されていた倫理の教科書、とても面白い。せっかくのオンライン授業、倫理も、潜り込もうかな(あんまり多いと断られるか)

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