リネンサプライ、という自分の原点。
写真は島ファクトリーのリネンサプライ工場。いわゆる洗濯屋さん。完成したのはもう7年も前になる。手伝いに行っていた民宿で、大量のシーツを自分で洗っていると聞いて驚いて、ホテルは洗濯をフェリーにのせて本土で洗っていると聞いて驚いたのがきっかけだった。
当時の上司は、それはもうものすごい行動力の塊みたいな人で、「ないなら、創るぞ」と言って、当時は「ないものはない」も「地域内経済循環」なんて言葉も全くもってなかったときに、洗濯屋を創るぞ。と言い出した。いやいやいや、なんて思っているうちに気が付けば工場は立ち始め、銀行との話もまとめて、なんだか気づけば自分がその社長になって、クリーニング師の資格までとってラインに入るようになっていた。
夏はめちゃくちゃ暑いし、冬は寒いし、単純作業でもあるし、当時はやればやるほど赤字になるという恥ずかしい状態だったのだけど、声を大にして、本当に楽しかった。初めは、畳み方すら他社さんんのシーツを広げてはシワの折り目を見ながら分析して、自分たちの畳んでいる風景を動画にとって、どこが効率的にできるか研究して、ホテルで自分たちが洗って畳んだ浴衣を着たお客様を目にする度に誇りに思っていた。
このリネン工場自体も、7年がたって今年また新たな挑戦も始める。ホテルというフィールドで様々な挑戦をしているけれども、この土台であるこの工場と、この時間こそが今の自分の血肉となっている。
観光業で働く人として、とっても大切なこととして
「(汚れやシワに、時にはお客様のサインに)気づけるか」
そして
「(キレイにしたり、声をかけたり)一歩行動が踏み出せるのか」
この2つに凝縮されていると、僕は今でも思っている。
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