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理念経営の難しさ
新年から気持ち新たにする人は多い。新しい目標をたて、今年一年やりたいことに言葉にして、仕事を始めていく。節目をつくることでモチベーションを高めて、新しい自分を形づくる。
個人はお正月といった節目があるが、法人はどうだろうか。
法人はよく理念経営を目掛けてMISSION/VISION/VALUEを掲げるところが多い。
ベンチャー企業のほとんどが、この理念経営をしようとしている。
しかしそのほとんどがMISSIONやVISIONが形骸化してしまっていて、How(手段)にとらわれてしまっているところが多い。掲げたのに実現にむけて動けていないというのは非常に虚しい。
きっと経営自身が事業に夢中になり、目的を見失っている状態になって、手段の目的化が起きてしまう。手段の目的化が起きると、環境への適応や変わることそのものへの抵抗が大きくなってしまい、事業として衰退していく。本来であれば、事業が衰退する前に手を打ちながら事業の構造ややり方をダイナミックに変えていかなければいけないが、事業の売り上げが落ち込み、事業の評判が悪くなってから改革に乗り出そうとすると、余計にコストがかかる。
組織開発の多くは、手遅れのタイミングで声がかかることが多い。そんな状態で組織開発を始めてもそもそもうまくいかない。時間がかかりコストがかかる割には、見合った変化は見られない。そして現状維持バイアスにかかった社員から、反発が起きる。「私たちはうまくいっている、営業の仕方が悪いのではないか?、お客さんが悪いのではないのか?」と。言い訳が始まったら崩壊の始まりである。
話が逸れてしまったが、理念経営をするならするでちゃんとやらないと、余計なコストがかかるだけ。個人と一緒で法人も、いまの掲げている目標や理念が適切なのかどうか。見直すタイミングが必要だし、どのように見直すべきかについては外部から客観的な意見を入れながら整理していくことで、今の自分の現在地や状況を冷静に捉えながら、取り組みを進めることができる。