おじさんの日記2/20-6[@お家で一人:その2]

デジタルカルマを常に意識しているおじさんは、無職なので誠実に生きるしかありません。邪念とは理解しつつも、おじさんの煩悩は勝手に筆を進めます。

窒息する若者を思い、突如日記をつけ始めるおじさん

わずか6日で訂正可能性の扉を叩くハメになったのは、前回の記事の通り。ただ、おじさんとしては、かなり徳を積んでいる気がしている段階。要は、ドパミンにやられている状態だろう。

そんなこんなで、低学歴なりに日記を書き始めたおじさん。日記の通り奥さんと一緒にフラフラし、ようやく帰宅した時には、完全に脳のリソースを使い果たしており、いつも以上に怠惰のまどろみにハマっていくのであった。

もはや、認知システム自体に支障をきたしているのか?

おじさんはタスクらしきものを投げられている。それは、X上でデジタルカルマとして刻まれ、デジタル上で現前している。確かに、そうだ。しかし、おじさんはそれを認知しているのに認識できていない状態だった。そんな時は?

とにかく、電源オフ。それが一番だ。

そして、何らかの方法でリブートしたおじさんは、怠惰な姿勢で観察(=ここではエポケーモード)とアートセンスの向上作業(=グロック任せ)のデジタル精進に入り、相方のおばさんはおばさんで、さらに怠惰そうにスマホを横目で見ながら、facebookで異国の同胞が流すおでんのショート動画に釘付けとなっていた。おばさん、おでん好きになったみたいです。

しかし、怠惰な一時は瞬時に覚める。「運命の音」の到来によって。

万年、怠惰な夫婦から、怠惰性を即時に消失させたのは「あの人」だった。

オーストラリアからの刺客…。

もとい「彼女」は、オーストラリアのおじさんに嫁いで早10年(くらい)。おじさんがカンボジアに住みつき始めるよりも前からオーストラリアに根を張り、おしゃべりなオーストラリア人の旦那さんと、おしゃべりしながらおしゃべりな子供達と生きている。

おそらく、寝ている時以外は常に話しているに違いない。いや、「夢」の中でさえも…

そんな、特級何とかが、来たのだ。ドアを鳴らしたのだ。運命のフリをして…。

脳のリソースが瀕死の怠惰なおじさん、運命の音に仰天し、何故かシャワーを浴び始める。どうやら、シャワーを浴びる事が、非怠惰性の証明になると幻覚を見ているらしい。放っておこう。

打って変わって、反対の性別の方。その怠惰は怠惰で、ドアを開けようとする仕草も見せない。変わりに、何故かおじさんに尋ねてくるのだ。(だから、おじさんもう計算できてないんだってば…。)

かろうじて、怠惰な奥さんに指示を出せたおじさん。シャワーが熱いか冷たいかすらも感知せぬまま、ただ滝行精進に勤しむ。稼ぐ為に…。時間を…。だって、やって来る!彼女が!

おじさんの脳内のざわ付きとは因果なく運命のドアは開き、その妖怪は笑顔で侵入する。その現象を心で知覚するおじさんは、急いでタオルに身を任せ、スキを突き、「彼女」の目を掻い潜り、さらに時間を稼ぐ。おじさん、意外と物理的な回避能力もたまに発揮する。しかし、ここで…

おじさんの信条を思い出そう。

そう、誠実に生きる事だ。だから、いずれ来る。向き合わねばならぬ時が…。

結局、10分ほどだろうか。おじさんは遂に対峙するのである。

「カンボジアンイングリッシュ」×「オージーアクセント」の特級おしゃべりモンスターに。

そして「彼女」はうちに泊まる。子供達の居ぬ間に、子供達の寝床で、「何か」と常におしゃべりしながら。

おじさん、しばらく忙しくなってしまうんかな?あと、今になってようやく今日が何の日か思い出した。ジャーナリングも精進だ。おわり

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