真夜中のエトセトラ
0:42
口づけ、って言葉は、口を離さないと完成されなくて、別れが約束されてるすごく一方的で儀式的な行為だ、っていつかきいたのをたまに思い出す。すごく美しくてすきだから。
2:24
今日知り合ったおばあちゃんに、
まつ毛がとってもきれいね、と言われてすごく嬉しかった。
まつ毛をのばすのは、眠りに深く沈むためなの。愛しています。
22:16
近頃はあまり月をみれていなくて、さっきベランダに出て、手すりに立って探したのだけど、やっぱりみえなかった。月みたいに満ち欠けできればいいのにね。
水槽に花。
何も持たないわたしたちでいようね。
23:09
この間久しぶりに性格診断をしてみた。
私は繊細で、気配りと話を聞くのが上手で、可愛げがあってお茶目らしい。あと、クールで内向的な人と相性が合うらしい。
かなりか弱い印象を持たれたみたいだけど、油断するなよ、と思った。
全員食いちぎってやる、と思っているので。
3:21
きちんと人をすきでいたい、ってたまに考える。人としてすきなひとはいるけれど、本当の意味で、その人たちのことを大切にできているかと考えれば、そうじゃないかもと思ってしまうから。
きっと愛っていうものは、言葉で語るには足りなくて、言葉で語る必要もなくて、そういうことは本で読んだり、音楽で聴いたりしたからわかっているのだけど。優しさを持っていようと思う。
2:21
作文の授業で、先生に途中から投げやりで雑だ、と言われた。文字数が足りなかったから。
ほんとうはこう書きたかったんですという説明をしたら、君は天才肌だから〜、と話し始めた。
わたしそんないいもんじゃないのに。
少し説教くらって落ち込んでいたが、そんなことではなく、私は今日初めて来た男の子のことが気になっていた。
後ろで少し髪を結んで眼鏡をかけていて、好みどストライク!適当にビーチサンダルを鳴らしていた子。明日はちょっとの勇気を出して話しかけようと思う。
21:21
電車の中で隣の白い花柄のワンピースを着た清楚な女の人が、マッチングアプリでスワイプしまくっていた。
1:34
真夜中に流星群をみた。
海沿いを走って、ジェットコースターみたいな坂を下って、高い山の上の駐車場まで登った。
結構人がいて、星が流れるたび、\わぁ!/ \流れた!/ と歓声が上がっていて可愛かった。
なんでもない話をしながら、寝っ転がってみた。ひかりのさかなみたいだった。
隣にいた家族が帰るとき、ちいさな女の子が
「終わりにしよう、星空ごっこ」と言ってた。
帰りの車の中では、ラジオがザアザアと音を鳴らしながら、チェット・ベイカーの「Time After Time」がきこえていた。