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日本人はもっと触れ合ってもいいと思う

親しい間柄の人との挨拶として、出会ったときにハグをしたり、
エアーキスをする海外の人たちを見たことがある人もたくさんいると思います。
初めて会った人や、ビジネス上のお付き合いでも、
挨拶の際に握手をすることや、軽く肩に触れることはよくあります。
日本では、「阿吽の呼吸」「以心伝心」というように、
相手の持つ空気で「察する」という文化があり、
このような挨拶は発達しませんでした。
お隣の国韓国はスキンシップが盛んで、
友人関係の男性でも腕を組んで歩いたりすることがあるとか。
いろんなお国柄がありますね。

さて、スキンシップ文化があまりない日本ではありますが
触れ合うことで心が落ち着くということは多くの人が感じていると思います。
実際に触れ合うことによる心や体への効果はたくさんあります。
一例を挙げると、
・ストレスの軽減
・心理的安定感
・免疫機能の向上
・血圧の安定化
・コミュニケーションの促進
・幸福感の向上
・睡眠の改善
・筋肉の緩和
などです。

しかし現実には、親密な関係のパートナーがいないと
人と触れ合う機会はそう多くはありませんし、パートナーとの関係性においても、触れ合いがなかったり、反対に性的な触れ合いばかりを求められるという場合もあります。
ソフレ(添い寝フレンド)、ハフレ(ハグをするフレンド)、
セカンドパートナー(性的関係を持たない配偶者以外のパートナー)
といった関係性が話題になりますが、
性的関係を省いて心の穴を埋めてくれる「ぬくもり」が必要な時代なのかもしれません。

添い寝ビジネスや恋人のレンタルというのもありますが、
性的接触はないにしても、あまりいい印象はないという人も多いでしょう。
なんとなく「いかがわしいサービス」な感じがしてしまいますよね。
欧米では、カドルセラピー(抱擁療法)が徐々に広がってきています。
資格を持つセラピストが、クライアントに応じて触れ合いを提供するというものです。
カドルセラピーがマッサージ等と異なるのは、双方向の交流であるということです。お互いに心を通わせ、信頼がなければ相手に体を預けてリラックスすることはできません。そういう意味では、性的関係を持つことより難しいのかもしれません。

抱擁までいかなくとも、手をさすったり、背中合わせで座るだけでも
相手の情報は驚くほどたくさん入ってきます。
触れるという交流が日本でもっと広がり、
親子、友達、パートナー、介護者と要介護者の関係において、
あるいは上記のようなセラピストのもとで
安心感や信頼感を満たされて生活できたら素敵だと
個人的には思っています。

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