JO1"OPEN THE DOOR"
11/21 13:00過ぎ
会場が揺れた。
河野純喜の強く、どこまでもよく通る歌い出しの声を皮切りに、まばゆい光の中に浮かび上がったシルエット。
私はその時ようやくJO1の実在を感じました。
みなさんは"推しは実在するのか?"という疑問を抱いたことはありますか?
"アイドル"というジャンル(この場合2次元は除く)はこの世に実在する人間が踊って歌って、トークをしたり演技をしたり…
それは基本収録済みだったり、生放送だったり…私たち応援する側の人間が目にするのはテレビやスマートフォンを介して目にすることが基本です。
肉眼で目に焼き付ける場というのはそもそも少ない機会であり、"コンサート"というのが第一に大舞台として挙げられ、他には握手会やサイン会、ハイタッチ会など界隈によって様々…
私が今までJO1に出会う前に追ってきたアイドルたちは、数少ない機会とはいえど年に1度はコンサートツアーをやる事が多く、多い界隈では月に一度というスパンでやるところもありました。
アルバムを発売、それを引っ提げて全国ツアー…そのパターンが多い気がしていました。
新興事務所とは言え、
produce101Japan
でたくさんの人間の応援を受け華々しくデビューしたJO1もそうなってゆくのかなあと期待とどきどきの狭間で応援していた中、それは起こりました。
みんなご存知、世界を恐慌に陥れた
コロナの大流行
です。
彼らは沢山の観客に見守られファイナルでデビューをしたけれど、それは彼らのファンだけではなく他の候補生を応援している人もいました。(ライブ前のKconも同じく)
ファンミーティングと題し行ったイベントもキャパが大きいかと聞かれるとそうではなくだいぶ控えめな人数で行ったイベントで、"デビュー前"に行われたものでした(実は自名義全落ちして参戦できなかったの根に持ってますか????)
デビューして少し経ち、これからと言う時。
夢と希望に溢れてこれからJO1として彼らのアイドルとしてのストーリーが始まるんだ…!と思った矢先でした。
コロナのせいで予定していたハイタッチ会は急遽生電話に変更(これはこれで面白いコンテンツだったなあと)、おそらく今後もやる予定だったのでは…?と言う感じのハイタッチ会もオンライントークに…
上記のイベントに不満があるわけでは全くないです。(ヨントン皆勤賞)それはそれで面白いし素敵なコンテンツだなと思います。
ただ私が言いたいのは、
JO1が実在しているのか視認してないファンがいっぱいいる。
逆に
数少ないJAMしかJO1も実際目にしていない
と言う点です。
ヨントン経験者に伝わるでしょうか…?
自分のスマートフォンに推しが映ってはいるんだけど、会話はできているんだけど…(※ユニットヨントンは会話になってなかった※純拓の世界※それはそれでよし※)これはもしかして推しではなく精巧に作られたAI…?はたまた最近流行りのVtuber的なシステム…?…本当に会話してる…?(※してる)というあのなんだか現実味があるんだか夢なんだかわからない空気感…いや最高に幸せ空間なのは間違い無いんですけど…
あの現実味のなさを推したちも感じているとすれば…?
JO1はSNSやオンライントークやファンレターでJAMの存在は認識はできていてもほんとうにそんな数実在しているのか不安ではないのか……?
そう思いつつものびのびとファンに感謝を伝えつつ、コロナのせいで不遇だけどいつでも全力な彼らを見てどこか安心していました。
これがあとあと大きな勘違いだったことに私は気づくのです…
世の中コロナが流行り、JO1以外のアイドルもオンラインコンサートやオンライントークが主体になり、常態化していた中。
JO1もオンラインコンサートを行い、大盛況を収め、順調に出るシングルにアルバム…プロモーション活動…
その中急遽出た
JO1コンサート"OPEN THE DOOR"
の情報。
…正直やっとだ!!!!と歓喜しました。当たってもないのに生のパフォーマンスがようやく見れる…!と。
私は純拓推しの2推し川尻蓮のオタクで、彼らのキャラクター、人間性は勿論ですが何よりJO1全員のパフォーマンスオタクなのです。
JO1、11人の揃ったダンス、伸びやかに歌うボーカルが、自信と表現性に溢れた表情が、何よりも大好きでモチベーションなのです。
何故か当たるのが第一前提で同行者とライブへ最速応募した私にまたコロナに次ぐ衝撃が襲いました。
ー金城碧海、活動休止
この一文を見て地雷だと思う人は今すぐUターンしてください。私なりにこの件について今から触れてしまいます…。
正直これを見た中、私は目の前が真っ暗になりました。
上記の通り11人のパフォーマンスが大好きで、こんなに箱で推せるグループは初めてなのに一時的にとは言え1ピースかけてしまう。
近々に予定していたヨントンもお休み、次シングルも参加できない曲あり。
何も情報が出ていないけれど、これは症状的にもライブ出演は難しいんじゃ…果たしてこれは私が見たいJO1の姿なのか…?…10人のパフォーマンスになっても私はJO1を楽しんで見れるか…?碧海推しのファンの気持ちはリバー部推し、箱湧き私には到底計り知れないけれどそんな不安と悲しさばかりに包まれました。
11人で不遇にも負けず2年ほどゆっくりでも強く前だけ見て歩み続けてきたJO1。その11人全員が大好きで心を掴まれてきたからこそ推しがいるとは言えど応援し続けて来れたグループ。
幸運な事に最速で当たった後も、SNSなど不特定多数の目に触れ、碧海推しの人も見てしまうであろう所ではとても偽善的に見えて口にはしてはいけないだろうと思いながらもそんな重い考えばかりを抱え続けていました。
そんな気持ちで、ツアー楽しみすぎてやばい!!!!と純粋にはしゃぐことはできなかったし、その頃ちょうど実生活で地獄のような事が起きていてここは蠱毒か何かですか?????というトンデモ人生を送っていたので(割愛)なんとも煮え切らない気持ちで日々を過ごしていました。
しかしそんな中でも頑張るJO1を見て、10人と言う形でも"今"できる限りの全力を彼らはきっと割いて、ぶつけてくれるんだろうなとぼんやり思ったのでした。
そしてきたる11/19金曜日。
ツアー1日目。私は相変わらず現実味がないままぼんやり過ごしていましたし、セトリは見ないようにしていたので何が起こっているかわかりませんでした。
深夜になって、1日目会場入りした友人と夕飯を食べに友人宅へ会いに向かいました。
そこで聞いた話に衝撃を受けました。
ライブのセトリなどを聞いて、映像の話に。それからアンコール後の話に。
川尻蓮が泣いたと言う話を聞いて頭を殴られた気持ちになりました。
私は正直、川尻蓮の涙に死ぬほど弱いのです。
普段、引くほど俯瞰的で冷静、自分がどう見られているか分析して動いている川尻蓮は自己コントロールを失う程大きな感情を受けないと泣かないと思っているからです。
よなも、木全も泣いていたと聞いてさらにびっくりしました。大きすぎる感情を表に出さないイメージの2人だったので。
それほど有観客ライブが衝撃的と言うか彼らに大きな影響を及ぼすのかとびっくりしたのです。
(河野純喜は熱い男なので確実に泣くのは分かっていた)
疲れ切っていたのか友人はすぐに寝ましたが、そこで私はようやくライブが開幕した実感を得たのでした。
私が入るのは最終日のお昼だったのですが2日目は配信で見ることを決めていました。
20日の18:00過ぎから、大画面で見るべくiPhoneをテレビに繋ぎ張り付きました。
大きな画面に映し出されたOPEN THE DOORの文字に青くペンライトが浮かび上がる会場。ああ始まるんだなあとすでに涙が出そうでした。
それからすぐ始まったライブ。
初っ端のBorn To Be Wild。
全力で歌い出す河野純喜を見て早くも号泣。その場に自分はいないけどやっと彼らがたくさんのファンの前でパフォーマンスを披露しているのを目の当たりにして抱えきれない思いが爆発しました。きっとずっと、早く、これをやりたかったんだろうな、今までよく実体も掴みきれない沢山のファンのために頑張ってくれたな…
その後も私が泣いたり沸いたりしている間にたくさんの曲を披露していく彼ら…。get backシンプルに死んだ。rapper川西拓実、早く音源化しませんか?
碧海パートを割り振って披露していく姿、たまに挟まれるsee youポーズ、衣装についたグッズやたまに映る観客席の碧海スローガンなんかを見て、確かに金城碧海も実在している、綺麗事じゃなくてほんとうに彼の悔しさや気持ちも背負って彼らはここに立っているんだなとようやく心がすとんとなにか腑に落ちていく感覚が確かにありました。
そしてアンコール後のコメント。いつもおちゃらけがちな彼らが、真剣な目をして、目に涙を堪えながらファンに気持ちを伝えていた。支えてくれてありがとう、と待っていてくれてありがとうと沢山感謝を口にしていた。
私はその時自分の大きな勘違いの気づきました。
彼らも当たり前に人間で、たくさんのファンの存在は分かっていても実在の確証がないまま走っていたんだ。不安だったよね、辛かったよなあ。でもそんな不安を欠片も出さず、アイドルとして前向きな気持ちだけを表に出して笑っていて、幸せを与えてくれていたんだなあ。と。
不安だったり寂しかったのは当たり前にファンだけではなかった。彼らは思ったより人間らしく、強いばかりじゃない面もある。彼らも私たちが思っている以上に自分を応援してくれる人を本当に心の底から大切に思っている。それを強く感じて配信は終了しました。
早く彼らの"本気"を直で感じたいと、その日眠りについたの覚えています。
そして起床。
絶起
を久々に迎えました。(これ死語?)(さっきまで真面目に語ってたよね?)
なんと同行者との待ち合わせ時間に起床(どしばかれてください)
ーーー実は配信終わりハイになって、会うオタクにクッキーを夜な夜な焼いて寝たのが4:00なんて口が裂けても言えない。
起きてすぐLINEを確認。同行者に土下座(概念)をして、「席やばい」の一言に気づきました。
何?干された?とアプリで座席を確認
…
……
じ、J6????
JAMLOVEの順で席が良い情報だけは知っていた私、え?やばない?と返信。
ただ座席番号見てどこやねんと思っていたしぶっちゃけ6ってどこやねんと舐めていた。
ここだった。ちょっとちびった。(涙が)
パニックを起こしながら浮腫んでパンパンマンの顔にできる限りの化粧を叩き込み服を着替え、急いで海浜幕張へ…(ちなみにグッズ代行頼んだ挙句会場に1人の同行者へ呪縛並みに謝罪を脳内で述べ向かった)
ようやく友人と合流しソウゴハント(会う約束してくれた相互さん探しモノノケハントみたいに言うのやめて)をしみんなと話お菓子を配りに走り(走りまわってたね〜とみんなに言われたの草)写真を撮ったり……そんなこんなですぐ会場まで30分を切っていました。
エッやばいペンラの電池変えてないなどごちゃごちゃ言いながら入場。
ド平面の会場を見て、まあJ6言うてもよほどちかくなきゃ肉眼で見るのは無理かな…なんて思いつつ席を探しました。
…?…
ちっっっっつか
ステージと花道の窪みみたいなブロックだったわけですが、まさかの花道のド横。おまけにステージも近すぎる。肉眼でしか見れないもはや。
震えながら着席してペンラの電池を変え、スローガン、うちわを用意……一通り準備を終えた頃には開演までもう数分という頃でした。
後ろまでずらっと並ぶファンやみんなの持つグッズにすでに圧巻されつつ、同行者と近すぎて無理かもしれない…などぶつぶつ唱えていた時。
オープンニング映像がスタート。
配信で内容は知っていたけれど、実際見るともう彼らが出てくるのかと手汗握りました。
そして映像の終わり。メインのモニターから眩い光が漏れ出し、Born To Be Wildの歌い出しとともに並ぶシルエット。
会場が揺れました。河野純喜の歌い出しに自然と涙がでました。ああ全力だなあと。
歌って踊り出す彼らを肉眼で捉えて軽く嗚咽しました(声出さないようにめちゃくちゃ頑張った)
ようやく、JO1は実在するんだなあと確信して思いが溢れた時間でした。
続くオエオでも大号泣。大好きな蓮くんの踊りが目の前で、ようやく生で見れた。ぶっちゃけ記憶が飛ぶほど泣いていました。
それからもセトリは知っていたけれど実際画面越しでしか見れなかったパフォーマンスが目の前で繰り広げられる事実やアイドル然とした姿で花道を歩く姿に(近すぎて死んじゃった)泣いたり沸いたりを繰り返しました。
今回のツアーでは歌わないだろうなとたかを括っていたMonstarを歌われた時は膝から崩れ落ちかけた(Monstar大好き芸人)
声を出せないがために途中からリアルに頭を抱え出すオタクと化した………__
そして1日目よなじゅんSTAY、2日目Get backときて想定はしていたダンス………
真っ直ぐ、何かを射抜くような目で花道を歩いていく川尻蓮を見て滝のような涙を流しました。
ああこうやってファイナルの時も彼はまっすぐな意思を固めて花道を歩いて行ったんだろうな…と。あれから時が流れたけどきっと彼は変わらずまっすぐ強く歩いてきたんだろうなと。もう泣きすぎて、パフォーマンスに圧巻されすぎて語彙力も霧散していたので声を押し殺してただただ泣いていました(もうなんでも涙出る)
弱い人間だからみんなに支えてもらっているのが本当の自分だと彼はいうけど、みんなあなたの芯の強さに、うつくしさに惹かれて支えるんだよ、支えさせてくれという気持ちになって応援するんだよと心の中で叫び倒しました。
どうでもいいけどこの時、次回は絶対川尻蓮さんに激重感情を伝えるべくヨントンをしようと思った(はい)
もう目の前で待ち焦がれたJO1がパフォーマンスを披露しているという現実に対し幾重にも湧き上がるジェットコースター情緒の激流に揉まれながらも最後の一曲まで終了…。(もう全然泣くとこじゃないとこでもダンスが綺麗すぎるとかいう理由で泣きじゃくっていた)
アンコールは声出しができないためめちゃくちゃ早い手拍子(死ぬほどアンコール!って言いたかったしなんならもう叫びたい気持ちだったけど声出せたとて推しのことライブ中なんて呼べばいいの?呼び捨て?恐れ多い)(キモ)
もう一度出てきたメンバーを脳に刻み込もうと必死に目に焼き付けた…。はやく目で見た映像をスクリーンショットする技術開発されてほしい…。
そしてメンバー各々から一言。
みんな口を揃えて「ありがとう」と。
"会えない中支えてくれてありがとう"
"存在するかもわからない僕らを応援してくれてありがとう"
"ずっと会いたかった"
"(JAM)みんなのおかげ"
"応援し続けてくれてありがとう"
"これからもついてきてね"
目に涙を湛えながらそう感謝を述べる彼らをもうまとめて抱きしめたくなりながら死ぬほど泣いた。
そうだよな、人前でパフォーマンスすることが1番好きなはずの彼らがコロナで抑圧されてたんだから辛くないわけがなかった。
なんで私は彼らなりに割り切ってのびのび活動しているなんて思っていたんだろう。
今までアイドルはアイドル。と思って見ていました。素すぎる部分は詮索したくないし、見たくない。自分の置かれた状況から程遠い、現実離れした表舞台でキラキラし続ける彼ら、彼女らを見るのが好きだったから。
そんな今までの私のある種身勝手な願いをぶち壊してくれたのは間違いなくJO1でした。
理不尽をそう割り切れる訳がない、苦しくない訳がない。しんどくないわけがない。ゴールも目的もわからないまま走らされているような状況だったはずだ。アイドルは神様でも偶像でもなんでもない、涙が出るくらい熱い思いをそれぞれ抱えた人間らしい人間でしかない。こちらこそ実際どれくらいファンがいるか実感がないままのはずなのに、信じて走り抜けてくれてありがとう。
アイドルらしいキラキラも、素も、感情も、全力も、全てを応援しているファンにどこまでもさらけ出して見せてくれるJO1を見て、そんな姿がとっても眩しく見えたんです。さっきまであんな圧巻のパフォーマンスをしていた人たちが、人間くさくて、綺麗な顔をぐっしゃぐしゃにゆがめて泣いている。たどたどしくてもまっすぐ自分たちなりの気持ちをファンに共有してくれる彼らを見てああこれは永遠に離れられないなと確信したのでした。
最後の曲のREALの披露も終わりいよいよ本当に最後。
綺麗にお辞儀で下がる彼らの頭を見ていつまでも彼らを応援したいなあと思いました。
"これは夢じゃない現実だ"
みんな言っていたけれどREALが最後の曲なのは本当に粋だなぁと思いました。
きっと彼らとJAM総意のきもちだろうなあと。
会えなかった2年を得てようやく得た現実がこれだったんだな。とっても素敵だったなあ。
"またすぐ会えるように"
"次は碧空も一緒に"
何度も彼らが口にしていた言葉を私は信じています。
きっと彼らは夢を現実にする天才だから。
これからも沢山夢を見て、歩み続けてください。
そしてそれをずっと応援させてください。
夢は叶います。あなた達なら願ったことは現実に持っていく意地と力があるはずだから。
そうしてまた着実に夢を現実にしたらまた得意げに歌ってほしいなと思うのです。
"This is no dream, so real"
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