ルシファーと救世主
ルシファーは自分の闇と闇に巣食う悪鬼によって神との繋がりを断たれていた
神との繋がりは断たれていたが、ルシファーは人間と繋がっていた
ルシファーは人間に自分の気持ちを吐き出した
ルシファーは屈折した感情を人間にぶつけた
時にルシファーは素直な感情を特定の人物に伝えた
ルシファーは人間に自分の気持ちを吐き出しながら安らぎを受け取った
人間はいつもルシファーと悪鬼に見張られていた
ここからでないように
神と繋がらないように
ただ、時に神と繋がることができる人間がいた
ルシファーと悪鬼の見張りをすりぬける人間がいた
神と繋がった人間から神はルシファーの闇について学んだ
神は人間のことも気にかけていた
神と繋がることができない闇のなかの人間の声を聴きたかった
人間はいつも見張られている
神は人間に寄り添うことができる愛らしい動物をつくった
犬、猫、牛、人間の子供もそうだった
人間は愛らしい動物に自分の気持ちを吐き出した
屈折した感情を愛らしい動物にぶつけた
愛らしい動物だけに素直な感情を伝える人間もいた
人間は愛らしい動物に自分の気持ちを吐き出しながら安らぎを受け取った
愛らしい動物はルシファーと悪鬼に見張られていなかった
愛らしい動物には闇がなかったので見張ることができなかった
神は愛らしい動物と繋がることができた
神は愛らしい動物から人間の闇を学んだ
ルシファーは人間を通して、人間は愛らしい動物を通して神とつながっていた
ルシファーと人間は屈折した感情、素直な感情を吐き出しながら少しずつ本当の自分を取り戻していった