![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139075652/rectangle_large_type_2_7930dd95329f8b8d89f1db2ca57423a3.png?width=1200)
私の好きなケーキの最後の一口を、一緒に食べたあの時が、そうだったのかもしれない
Q.「好き」ってなんだ?
すき【好き】
[名・形動]
心がひかれること。気に入ること。また、そのさま。「好きな人」「好きな道に進む」
インターネットで「好き」と検索するとこのようにヒットする。急に何だと思われるかもしれないが、よければ私の話を聞いてほしい。
私は恋愛が苦手だ。その理由はいくつかあるのだが、一つは「好き」の正体を追い求めすぎているからなのだと思う。
これまで私はいわゆる「好き」という感情に、自分で手応えや「これだ!」という感覚を感じたことがない。インスタに流れてくる同級生のピンク色のストーリーを見る度に
「どうして好きな人と出会えるのだろう。そもそもなんでその人を好きになったのだろう」
とその出会いと感情の偶然性に、羨ましさと疑問をもって眺める日々が続いている。
辞書の引用に従うと、心が惹かれる人や気にいった相手と出会えたときに「好き」と感じるのかもしれないが、そんなこと言ったらめちゃくちゃ好みの容姿をしている男性に出会ったときにも誰彼構わず「好き」となってしまうし、結局世の中そんな単純には出来ていない。結局「好き」って何だよ、となってしまうのだ。
と散々文句を並べたが、一度だけこれが「好き」なのかもしれないと思ったことがある。このnoteでは、その思い出をとある曲の歌詞と共に振り返らせてほしい。
2021.04.17
彼とは大学の英語のクラスで出会った。
私の大学はいわゆる国際的な校風で、一年時に必修の英語の授業は卒論の次にハード(私調べ)で有名だった。そのため少人数制のクラスで学び合い、助け合いながら、一年間を過ごすというのが半ば風習のように根付いている。
20人もいない中で毎日顔を合わせていれば、全員とそこそこ仲良くなるのに時間はかからない。何より私は入学して2ヶ月後の夏季留学で同じ目的地に行く彼と、異国の地で1人にならないために、是が非でも交友関係を持ちたかった。
そのまま順調に私は彼と距離を縮め、留学中は放課後にビーチに遊びに行ったり、帰国してからも美術館や夜ごはんを食べに行ったりなど、側からすれば何だか“それっぽく”見えるような付き合いをしていった。
そんな彼と出会って2年ほど経とうとする時、彼と大学の近くのカフェに行ったことがある。
私がそこで期間限定で提供していたパンケーキを食べたくて、学校に新学期の教科書を揃えに行くついでに誘ったのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1714581072437-cS8zTrTvV0.png?width=1200)
美味しそうなパンケーキを前に大満足の私、確か彼に一口あげた気がする。
順調に食べすすめ、最後の一口になった瞬間(実際は食べる前もめちゃくちゃ思ってたけど)私の頭の中にはとある曲が流れていた。
好きとか嫌いとか
愛してる愛してないの
基準とか違いとか
今だによくわかんないよ
(中略)
だけど
二人の好きなケーキの最後のその一口を
甘くてとろけそうな表情が見たくて
自然と君の口元に運ぶ
この気持ちをそう呼んでも良いと思った
<好きとか嫌いとかよくわかんないけど、君が美味しそうに食べる顔を見たいから、二人の好きなケーキの最後の一口をあげたくなる気持ちを(「好き」と)呼ぶのかもしれない>
私の場合、ケーキじゃなくてパンケーキだし、少なくとも彼の好物がパンケーキかどうかは定かではないし(少なくともワインではある)、結局最後の一口は自分が食べたくてあげなかった。けれど、少なくともその瞬間にこの歌詞を曲を思い浮かんでいた時点で、もうそれはそういうことだったのだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1714583306278-xMDNk0CwlL.png?width=1200)
最終的に彼にはその半年後に「好きだ」と告白された。けれど、どこかお互いに恋人同士になることに違和感があって、これからも良き友人として一緒にいようと互いに納得する関係に落ち着いた。
A. 最後の一口をあげたくなる感情
あれから3年。上記の話は特筆すべき話ではないし、大学生のあるあるの日常の一コマだ。ただ、BIGMAMAの好きな歌詞について何か書こうとして、このエピソードをあげたくなってしまう。
結局この3年間で誰かに食べ物の一口をあげるときに、この曲が頭の中に流れる相手は見つからなかった。
ということはつまり、冒頭の疑問に対して私なりの答えは出ているのだ。
「好き」とは:
・自分、ひいては相手の好きな食べ物の一口を分け与えたいと思う感情
・またその瞬間にBIGMAMAの『最後の一口』が流れ出す感情
この曲を聴くと、どことなく春の心地よい風が吹くカフェで、パンケーキを食べた光景を思い出す。
【母の日💐】#BIGMAMA が贈る特別な #母の日 ライブ
— 𝐁𝐈𝐆𝐌𝐀𝐌𝐀 (@BIGMAMAofficial) April 30, 2024
今年は 𝐒𝐂𝐇𝐎𝐎𝐋 𝐖𝐀𝐑𝐒 𝐓𝐎𝐔𝐑 <卒業試験>
5/12(日)
Zepp DiverCity(TOKYO)
OP17:00/ST18:00
【通常】5,500円(D別)
【学生】3,300円(D別)
※別途ドリンク代が必要です
※学生チケットは入場時に身分証明書を提示ください#エモ学 pic.twitter.com/aG3LMkopEx
🎫ぴあ
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2414597&rlsCd=001&lotRlsCd=
🎫ローソンチケット
https://l-tike.com/bigmama
🎫e+
https://eplus.jp/bigmama/
🎫楽天チケット
https://ticket.rakuten.co.jp/?s=&q=BIGMAMA