恩師との再会
昨日、恩師と会った。
小学校の頃の担任の先生だ。
当時自分が小学2年生の時と、4年生の時の担任。
15年ぶりの再会。(やばすぎ)
自分の先生を目指すきっかけをくれた先生。
僕の中で大きな存在であり続けているが故に、自分の今の気持ちやこれまでの気持ちを上手く伝えられるのか、伝えたい気持ちが大きすぎたのに気持ちが纏まらなくて、会う直前になって緊張しすぎていた。
凄く刺激的な2時間で、濃厚な時間だったから、noteに記録として残そうと思う。
先生になるきっかけについては別の記事に書いてあるのでぜひ
自分が実習期間で、教採が始まる前の、今。
どうしても、どうしても会いたかった。
18:30、駅の南口ロータリーで!
車に乗って先生を見たらあの頃の先生のまんまだった。
横顔がちょっと老けてたけれども。笑
駅近のファミレスで色んな話をした。
一般企業から先生の道に進んだ経緯やこれまでの教員生活、今の教員生活がどんな感じなのか...
知っているものもあれば、詳しく聞けたこともあって面白かった。
自分の今の生活もたくさん話した。
先生がきっかけで、今先生を目指して、バイトでもボランティアでもずっと子どもたちに囲まれていることも。
実習前なのもあって、ちゃっかり指導案も見てもらえた。笑 (もちろん事前に許可とって)
小単元で授業として広げるのが難しい話題だったけれど、自分なりに45分にまとめた授業構想も認めてくれて、一緒に考えてくれてアドバイスもいただいた。実質的な改善点や授業を何通りか用意するようアドバイスをくれた。そのクラスの子どもの実態に合わせた授業にするために、自分の中で色んな引き出しを作っておくことの必要性を感じた。
あと、こんなことも言っていた。
「先生としての大切にするべき視点。それはワクワクする授業だけではなくて、その授業をする授業者が1番楽しむことだよ、子どもたちに伝わるからね。」
と言われた。
先生との話の中で、最近家庭訪問が教師の働き方改革で無くなっていることを聞き驚いた。
効率的に回りたくても兄弟関係で訪問する順番が決まってしまったり、ひとクラス分で物凄い時間を要することが原因で、今はやっていないらしい。
先生は、年度はじめに親御さんと一対一で話す機会は、家庭環境やその子のことを深く知れるからとても重要な時間だったんだけどね、と言っていた。
参観会や懇談会では見えないものが見えてくるから面白いし楽しいよ、と。
教員はブラックなのかという話題の中で、【人それぞれ何を軸に教員をしているか】だろうと言っていた。例えば、学校外で自分のクラスの子が犯罪を犯した時、その子の生活環境や家庭での様子、心の状態の変化を知るために先生は警察署だろうがどこまでも行く。と
自分の教員としての仕事が「子どもの成長、発達を担うもの」と捉えているならば何にも苦には感じない、と。
勿論、最近は、教員はブラックな環境下で働く、という実態や、頑張っている人間が過労で自死をするという悲しいニュースも沢山見る。
ただ、僕はその職場環境の波にのまれずに、自分の軸がブレない程度に歯向かっていきたい。
なんなら自分の波をつくって他の人を巻き込みたい。労働環境を変えていきたい。
先生は学級通信を大切にしていて、当時からたくさん出してくれた。成人式にも「成人式特別号」として去年、当時四年生の時の家庭に送ってくれた。
「そこにも書いた通り、先生はいつまでもみんなの先生で味方だし、いつまでもみんなの成長を願っているよ。いつでも頼ってね。」と言ってくれた。
こんなアツい先生はなかなかいないんじゃないかな。子どもとの向き合い方や教師として立ち居振る舞いを改めて考えさせられた。
僕はこの先生と出会えて本当によかったなと改めて心から思った。
先生に教えてもらったものは、教科書に載ってる知識だけじゃなくて、人として大切なことをたくさん教えてもらっていたんだなと改めて実感した。
水取先生が、どんなに老けて教師年数を重ねて偉くなっても、マインドは当時のままで、アツくて優しい、あったかい先生のままだったのが嬉しかった。
自分の近況を知ってもらえた以上に、憧れている先生に価値観が似てきていることが嬉しかった。
自分も普段から子どもと関わる中で、年数を重ねて子ども一人ひとりへの愛情が増したり、接し方がわかってきた今、自分の教育観や見方、考え方を、尊敬する恩師と語り合えたのが嬉しかった。
僕もこんな先生になりたい。
次の朝、父を駅まで送りに行った。最近、帰省してからは、家から新幹線で仕事に向かう父を毎朝車で送っている。
昨日から地元の母校の小学校の夏休みが明け、始業式が始まったらしく、見覚えのある帽子に、ランドセルを背負い、元気に登校する小学生を沢山見る。
もうあの頃の自分は、車を運転して父さんを駅に送っているんだ、、と思うと、見ていて色々感慨深くなった。
その車内でたまたま携帯からシャッフルでかかった音楽がファンモンの「希望の唄」だった。
四年生の時、二分の一成人式で歌ったなぁ。
すっごく久しぶりに聴いて、改めて刺さる歌詞があった。
昨日の2時間。
自分の過去と、未来、どっちも見つめ直すいい時間だった。
将来のこと、色々相談することができた。
何より今、将来の目標像に向かって一歩ずつ進んでいるときに、きっかけをくれた人に会えたのが本当に嬉しかった。
改めて自分の火を大きくしてくれた。
ありがとう先生。
僕も先生になって次の世代に恩を返しますね。