最高の無観客配信ライブ、WITH/lations by IdolTimePriparaを知っていますか?

5月8日、アニメアイドルタイムプリパラ発の男子アイドルチームWITHによる単独3rdライブが、中野サンプラザにて開催されました。
2020年4月の開催延期、5月の開催自粛を経て、7月に2021年の開催を発表、そして12月に日程が発表されました。
一年越しの念願のライブ。ですが直前での緊急事態宣言の発令とそれに伴うイベントの無観客開催要請により、今回のライブは無観客での開催となってしまいました。
無観客開催が決まったとき、何度も悔しいと叫んでくれて、気持ちが切り替えられなくてもいいんだと寄り添ってくれて、それでも俺たちが「プリパラ」を見せるからねと大切に気持ちを掬いあげてくれたWITHの、その言葉どおり画面越しでも本当に本当に最高だったライブを、ひとりでも多くの人に見てほしいなと思いこれを書いています。

プリパラは好きだけどWITHにはそんなに興味がない……という人も、男性アイドルは好きだけど女児アニメなんでしょ?という人も、他の作品で中の人は気になってるけどプリパラはよく知らないし……という人も、絶対最高になれるので見てください。アニメ見てなくても見て大丈夫なの?という方、絶対大丈夫です。アーカイブ視聴は5月11日まで。以下にチケットぴあのリンクを貼っておきます。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2069130

ライブの感想及び布教に移る前に、WITHってなに?という方もいると思うので簡単な人物紹介をします。メンバーは3人と、それからもう3人。(敬称略)

夢川ショウゴ(cv.山下誠一郎)
中学2年生。アニメアイドルタイムプリパラの主人公、夢川ゆいちゃんのお兄ちゃんです。担当カラーは青。史上最年少でアイドルデビューを果たし、ダンプリの申し子と呼ばれるほどの実力を持つ王子様系ラブリーアイドル。ソロ活動でさらなる高みを目指し海外留学しようとしていたところを現メンバーの三鷹アサヒと高瀬コヨイに猛アタックされ、WITHにセンターとして加入することになりました。アイドルモードのときと素のギャップが大きく、妹に対して厳しいことを言ったりもしますが、本当は妹想いで仲間想いなお兄ちゃん気質。

三鷹アサヒ(cv.小林竜之)
高校2年生でメンバーの高瀬コヨイとは幼なじみ(幼稚園から一緒だそう)。筋トレが趣味で底抜けに明るく細かいことは気にしない、WITHの元気印です。担当カラーは赤。「マジ」「ヤッベー」「チョー」「スッゲー」が口癖。楽観主義に見えますが昨年のWITHステで誰よりも深い愛で今のWITHを繋ぎ止めたことがわかり私はもう彼に頭が上がりません。詳しくはYouTubeにあるWITHステ公式ダイジェストを見てください。

高瀬コヨイ(cv.土田玲央)
高校2年生で三鷹アサヒとは幼なじみ(なお寮でも同室)。囁きボイスと大人な雰囲気が魅力のWITHのリーダーです。担当カラーは紫。家族愛に飢えいつも一緒だった幼なじみのアサヒのことも信じられなくなり、一人で地下施設である闇プリに行き別のチームに所属していた過去を持つヤベー男です。当時の二つ名は「アボカドの暴れ拳銃」。それでも諦めずに説得を続けたアサヒと、当時小学5年生で圧倒的光を放つアイドルだったショウゴに救われ、WITHに戻ってきました。過去を背負い今を生きる、光と闇を知った最強のリーダー。私の推し。

ここまでがアイドルタイムプリパラ、作中のWITHの3人です。ここまでで「え?WITH今そんな話になってたの?」と思うプリパラファンの方もいるんじゃないかと思います。WITH、こんな話になってるんですよ……。
でも今のWITHってもうキャラだけじゃなくて、中の人もそうなんです。

山下誠一郎
WITHの愛されセンター。愛称はせいち。
とにかく真面目で誠実、WITHはもちろんプリパラという作品への愛に溢れた、夢川ショウゴと同じくダンプリの申し子のような人だと私は思っています。ほんわりした雰囲気ですがメンバー2人へのツッコミは最速。でもド天然でいつのまにかボケに回っていることもしばしば。個人のお仕事でもことあるごとにWITHの名前を出してくる。念願だった個人でのラジオの番組名にWITHの2人につけられたあだ名をつけるなど、愛がすごい。1stライブの時に自分で生み出したオリジナルキャラ、ウニコンをこよなく愛する画伯。

小林竜之
圧倒的な歌とダンスでWITHを引っ張るお兄ちゃん……かと思いきや、突然赤ちゃんになったりJKになったりする奇跡の32歳。愛称はこばたつ。かわいい。3人の中で唯一アーティスト業をしているため、本当にパフォーマンスが上手い。ファンサの鬼。マジで目が合うとアウト。3人での活動報告や写真をTwitterであげてくれるのはだいたい彼です。いつも本当にありがとうございます。普段はかわいいを極めていますが、愛ゆえのメンバーへの塩対応はオタクの大好物。三人でオーダーメイドのイヤモニを作ろうと計画していたところ、一人だけイヤモニの代わりに美顔器を買い、最強の顔面でステージに立ちにきたことをMC中にバラされた。かわいい。

土田玲央
形だけでしょなんて謙遜していた頃もありましたが、名実ともにWITHのリーダー。愛称はれいおう。今の高瀬コヨイの半分は彼で出来ています。解釈の鬼。トゥーシャイシャイボーイなのであんまり愛を表に出さない感じはありますが、メンバー3人分のフルカラー誕生日イラストとか描いてくるんですよ、すごくないですか?素の状態から高瀬スイッチが入ったときの切り替えはもはや職人技。5メートルある脚と細くしなやかな指先と回を重ねるごとに精度の高まる視線で確実にオタクを殺しにかかるスナイパーです。

この3人、本当に仲が良くて、Twitterでのやりとりやそれぞれ単独でのお仕事でもWITHの話をしてくれたり、すごく良いグループなんです。普通に「俺たちWITHで〜す!」って出てきます。好き。楽曲やダンスのクオリティはもちろん、私がWITHを3次元の男性アイドルオタクにも知ってほしい一番の理由はここです。彼らは声優でありながら、WITHというアイドルを表現するために、同じ歩幅で同じ方向を向いて、WITHとして4年間歩んできてくれました。きっとこの3人がWITHじゃなかったら、WITHは単独で3回もライブをやるようなグループにはなっていなかったし、WITHステというダンプリの新しいコンテンツが生まれることもなかったんじゃないかと思います。そしてWITHはそのことをしっかりと自負しています。(ここがオタク的最高ポイント)
実在アイドルにも関わっている製作陣による楽曲やダンスと、声優業の一環というには余りある情熱を以ってアイドルでいてくれるWITHのライブ。それはもう、言葉では表せないほど最高なんです。今のところ、WITHに一番近い入り口はライブです。アニメ本編じゃなくてライブなんです。だから本当に少しでも気になったら絶対見た方がいい。円盤発売が10月に決まりましたが、収録は夜公演だけのようです。セトリ変更も1曲あったので、昼の部だけでも是非……!(必死)

ここからやっと本題に入りますが、書いている人間が重度のジャニヲタ且つ高瀬コヨイのオタクのため視点が偏ったり言葉が乱れたりします。そういうところは生暖かい目で読み飛ばしてください。

1.曲がヤバい
いやマジで曲がヤバい。今回のライブは2019年に発売された1stフルアルバム「ALWAYS WITH YOU!!!」の楽曲をメインに2020年の舞台WITH(WITHステ)で披露された新曲を含めた構成だったので、完全新規楽曲はインスト曲以外はなかったのですが、既存曲のアレンジ盛り沢山でずっと新曲を聴いてるのか!?というくらいでした。(※音楽用語に明るくないので間違った表現があったらすみません)
アニメ本編で登場するWITHの代表曲「Giraギャラティック・タイトロープ」はラテン調のアレンジで、薔薇の舞う映像のなか冒頭の「いつもより情熱的に……」のセリフのとおり情熱的に歌い上げてくれます。
ショウゴのソロ曲「エスコート・パレット・ショウタイム!」ではその前に披露されたコヨイとアサヒのペア曲「マジック・アワー」の音源をミックスしたバージョンで、WITHステのときに披露された「小5のショウゴ」が歌うソロ曲ではない、「アサヒとコヨイというベストフレンズを手に入れたショウゴ」のソロ曲のように聞こえて私はぼろぼろに泣きました。
他にもゆったりとしたバラード曲の「リフレイン・ザ・シンフォニー」やもう一つの代表曲の「好きにしてI-I-Z-E」など、過去のライブで数多く披露されてきた既存の楽曲のイメージを一気に覆すようなアレンジが加えられています。あとマジでシンプルに歌が超上手い。
WITHのみなさんがよく口にする「最高を更新する」の言葉のとおり、今ある最高をそのままでは終わらせない、常に更新し続ける意志を感じるようなセットリストでした。WITHの曲は聞いたことあるという方も、まったくの初見だという方も、アイドルソングが好きなら絶対に刺さる曲が見つかると思います。見つかったら良ければコメントとかで教えてください。私が喜びます。

2.ダンスがマジでヤバい
ダンスがマジで超ヤバいです。
もともとWITHのダンスは本当にヤバくて、ゴリゴリのジャニヲタの私はWITH単独1stのあまりのダンスのクオリティの高さに惚れ込んでしまいここまでずぶずぶになったんですけど、その1stももう今見ると「生まれたてだったんだね……かわいいね……☺️」みたいなレベルで進化しています。
今回は2019年にオタクを狂わせたものの何故か円盤化されなかった(本当になんで?)(今からでも出してください)単独2ndぶりにメンバーのソロ曲が披露されたのですが、マ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ジで味噌汁ダンスさあ!!?!??!?!??!?(高瀬のソロ曲が味噌汁の歌です)(見ればわかる)
当時から腰で味噌汁を掻き回すんじゃないと散々言われておりましたが(多分)、腰の使い方が確実に上手くなっていて無理、そうだよねWITHステのオレーザービームも腰遣いやばかったもんね、ねえ高瀬コヨイくんって17歳ですよね?配信カメラもめちゃくちゃ腰にフォーカス当ててくるからどうしたらいいかわからなくて素直にガン見しちゃったよ。喧嘩キックからの脚技もWITHステでハイキックかましたりダンスバトルしたからかめちゃくちゃ鮮やかになってませんでしたか?何回見ても脚が5メートルあるな……。
それからそのあと、今回唯一の初披露曲「マジック・アワー」。これは単独2ndのあとに発売されたアルバムに突然入った新曲だったので、ライブパフォーマンスとして世に出るのが完全に初めてだったのですが、めっっっっっっっっっちゃくちゃシンメのガチヤバダンスじゃん!!?!??!?
そもそもこの曲自体高瀬と三鷹の過去回想をぶちかまされたWITHステを経てから聴くのがめちゃくちゃやばい2人の再生ソング(個人解釈です)だったんですけど、あまりのダンスのシンメっぷりにマジで死んでしまいました。かと思ったら昼の部のMCで「1年前のときにちゃんと振り入れしてたんだけど、ステもやってレベルアップしたからということでシンメになるように振りを変更した」という衝撃の事実が明かされて、ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?!??!?!??!??!?!??!?!?1年前の開催用に覚えてたやつを覚え直してくれたんですか〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?!??!?!?!!?!??!?!??!?!?!?と追い討ちをかけられるオタク……。オタクの命は有限なのでもっと大切に扱ってほしい(嘘だよ グッと来たよ……) 。
円盤収録は夜の部ということで、アーカイブ期間を過ぎてしまうと振り付けを変えた話は永遠に失われてしまうかと思うのですが、一年越しの努力の末に高瀬と三鷹が本当にシンメになったことについては永遠に語り継いでいきたい所存です。
サビが3回あるのですが、1回目と2回目の最後の決めポーズはちょっと距離があるのに、大サビ前の「最高じゃなくてもいい」「いつでも一緒にいたい」という気付きのセリフを経た大サビではぴったり背中合わせになって歌うところ、あまりに刺さりすぎて何回死んだらいいんだ?夜の部では最後力入りすぎて頭ごっつんしちゃったね〜って笑い合ってて意味わかんないくらい可愛かったです。
あと曲のところでも言ったんですけどラテン調アレンジのGiraギャラ、いつもはバックモニターのCGライブにぴったり合ったダンスなんですけど、アレンジに合わせて後奏の振り付け変えてきてましたよね。3次元から逆輸入した振り付けのCGライブの全貌が初披露になった好きにしてIIZEもCGライブに合わせて変わってるところありましたよね。
3月のステイベで既存の振り付けであったスタンドマイクを手離し新規振り付けをあててきたリフレイン・ザ・シンフォニーは「こんなに踊る曲になったんだ!!」と強く印象付けてきた前回とは打って変わって、アレンジに合わせてかステージ上の段差に座ったままそれぞれの感情を自由に表現するようなものに変わっていました。
花道をハイタッチしながら周ってくれるタオル曲として定着していたALWAYS WITH YOU!!!はペンライトでの振りに変えて、配信カメラを呼び寄せてくれたり周りをぐるぐる回ったりして、ここはマジでMステスーパーライブの客降り演出かカウコンの花道カメラじゃん?って思いながら見てました。
WITHのダンスは会場によって位置取りが変わるから毎回覚えなおしていて大変だという話を先日山下さんの単独ラジオに小林さん土田さんがゲスト出演した際にお話されてたんですけど、アレンジによってもこんなに変えてくれるの?そこまでしてくれるの本当に声優のレベル超えてない?って毎回思ってしまう。
とにかく「アイドルって言っても女児アニメの声優でしょ」と思ってる人に一度見てほしいです、お願いします。

3.トークがマジで良い
バッチバチのライブパートの間にちょくちょく挟まれるMCがめちゃくちゃ良いです。この温度差がWITHのライブの醍醐味だと思っています。上記のメンバー紹介でも書いたようにめちゃくちゃ仲が良いので、深い信頼が生み出すゆるい空気感が本当に良い。関ジャニ∞のライブがわかる方はあの温度差を想像していただければと思います。今回はバラエティコーナーでミニゲームがあるのですが、全然答えが合わないグダグダっぷりも、3人で大人のお金で焼肉食べたくて仕方ないところも全部かわいい。
そうやってゆるゆるキャッキャと笑っていたかと思えば、曲に入る前にはがっつりキャラスイッチ入れて煽ってきます。昼の部のBLASTING CLAP!!の前の土田玲央さんでどれだけ死者が出たと思いますか?(TLに積み上げられたオタクの屍を見ながら)
ちなみに「中の人とキャラの混同が激しいのはちょっと……」という方、WITHは解釈の鬼の土田先生により際どい発言のあとには「今のはアサヒじゃなくてこばたつ」「これはただの土田なので」などの厳しいチェックが入るので安心です(?)。

それから最後の挨拶では本当に真剣な顔で、どれだけこの3rdに思い入れがあったか、合同ライブやWITHステはあったけれどずっと3rdのことが引っかかっていたこと、無観客開催というかたちにはなったけれど、演出や製作の方々を含めずっと温めてきたこのライブを無事に終えることができてどれだけ安心したかを話してくれました。
私正直に言ってしまうと本当に無観客開催が嫌で、いやこのご時世で仕方ないってわかってるんだけどだって一年我慢してずっと楽しみにしてたのにって、スケジュールとかいろいろ大変なのはわかるけどどれだけだって待つから延期にして入れるときにやってほしいよってずっとわがままな気持ちでぐずぐず泣いてたんですけど、このお話を聞いてなんか……ほんとうに……WITH、終わらせるためじゃなくて前に進むために無観客でも開催に踏み切ったんだなって思って……WITHが終わらせる気はないと、何も決まっていないけれど俺たちは4thをやるつもりだと、単独ライブというものに意味があると思っていると言ってくれたので、私も次にWITHに生のいいぜを届けるために前を向こうと思うことができました。歌やダンスに全力なだけじゃなくて、いつもこうやって言葉を尽くしてくれるところが私は本当に大好きです。毎回思っているけれど、WITHを好きになって本当によかった。これからもずっと応援したいと思います。

他にも言いたいところはいろいろあって、ちょっと短時間ではまとめられないくらいなんですけど、今回はアーカイブが残るうちにとにかく形にしたかったのでこのあたりで終わりにします。奇特な方が「こんな重いオタクがついてるジャンルなのか〜」と、少しでもWITHに興味を持ってくれたら感無量です。

私はWITH/lationsに最大限のありがとうを伝えて、大人しく現地チケットの払い戻し手続きをしてきます……。

とにかくみんな、WITH単独3rdライブ、WITH/lationsを見てください!!!

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