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リーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』2023年版 観劇記録

リーディングアクト「一富士茄子牛焦げルギー」2023年上演版(東京公演)
日時:2023年12月27日(水) 16:00開演
場所:草月ホール(東京都)

公式サイト

Lilかんさい 岡﨑彪太郎くんの初外部舞台!
これは観に行くしか!と行ってきました
正直タイトルで中身が全く読み取れなくて???🤔 期待しないでおこう…と思っていた舞台でした(小声)
が、ボロボロに泣いて帰りました😭
めっちゃ良かった…

⚠️一度しか見てないので記憶違いがあるかもです

たなかしんさんの同名小説を原作に朗読劇にした今作。

ページを開くと⼀瞬にしてその関西風味な世界にハマり、笑っているうちに涙を流していた…そんな家族の物語です。リーディングアクト「⼀富士茄子牛焦げルギー」は、この⼩説を原作にして、3⼈の俳優が“ぼく”と“おとん”と“おかん”を演じ、時に“語り部”や“ぼくの親友”となり物語を紡いでいきます。

開演前

いきなりお手洗い事情ですがすっごい混んでた。一箇所しかないのかな?
15分くらい並んで開演ギリギリでインできた
最初から見れて良かった🙏

ステージ上は真ん中にテーブルと椅子のダイニング、下手にお布団、上手にコタツにみかん🍊
ステージ後方にはスクリーン
朗読劇と聞いていたので舞台上にしっかり大道具が並んでいて、勝手に椅子だけのイメージをしていたので驚き

あけましておめでとう

登場人物は2人。”おとん”と”ぼく”
おとんの正月の初夢の話から始まる。
おとんはお盆のナスの牛に乗って富士山に行き、
富士山が願い叶えますよ〜っていうから
👨🏻「餅が焦げないようにしてほしい」「あと、息子の願いを叶えてほしい」
🗻「いいですよ〜」「息子さんに会えるの、楽しみにしてま〜〜〜す」
富士山対応力エグい

ぼくはトースターでお餅を焼きながらそんな馬鹿な話が…って思っていたのだけど、
あれ?お餅が焦げない…
偶然ついてたテレビ「あれ?お餅焦げません!!!」

…え、まじで願い叶っちゃった?

じゃもういっこのお願いどうする?どうする?
👨🏻「悪い人がいない世界にしてもらおう」
👦🏻「悪いの基準って難しいでしょ」

👦🏻「…おかんを生き返らせたい」

・全部大阪弁!
・本を持ちながら演技。なるほどこれが朗読劇。
・こたちゃんの「おはよー」がしっかりあくび声のおはよー🥱でお上手!ってわたしニコニコ☺️
・トースターが客席側にある設定で焦げないお餅を除くこたちゃんのむむむ?な表情がかわいかった
・表情豊か〜〜〜
・こたちゃんめっちゃ餅食べるね
・おとんとぼくしか出てこない。おかんっぽい人はずっとナレーター。
・茄子牛や富士山など文章だけだと理解しにくいクセのあるものはスクリーンに絵を入れてくれていて、悩まずスッと入ってきたのが良かった!

おかん

中学受験を控えたぼく
おかんと一緒にお出かけ中
思春期もあり離れて歩いていたら飲酒運転の未成年の車におかんが跳ねられてしまう

しかもぼくに気付いて慌ててハンドル切ったら
おかんとぶつかってしまった。しんど。

大丈夫だって押し切って、そのまま帰宅
家の手前の階段で転んでしまうおかんに何度も病院行ったほうがいいと言ったけど、おかんはいいのいいの!って

疲れたから先に寝るね、って寝たら
そのまま起きず帰らぬ人に…

おかんは事故の影響なのか、その後転んだせいなのかが曖昧で裁判の結果も良いものではなかった

おとんは淡々とこなしていたように見えた

中学受験は辞めて公立の高校に行くことにしたぼく
入学式におとん2人、おかんを思い号泣

・おかん〜〜〜😭😭😭
・病院行かないとだよ〜〜〜何事もなくてもちゃんと検査すべきだよ〜〜〜😭😭😭
・これはおとんもぼくも自分のせいで、って悔やむのわかる
・飲酒運転で完全なる被害な感じもしんどい…

マイフレンドケン

おかんの死ですっかり塞ぎ込んでしまったぼく
中学も高校もほとんどひとり。
家では気丈に振る舞っていたけど学校ではどうすればいいのかわからなくなってた

そんな時に声をかけてくれたケンと友達になる
ケンのおかげで明るさを取り戻していく
ある日ケンが両親の離婚を理由に転校し、ぼくはまたひとりに…

ぼく「もっと早く相談してくれたら!!!」(でも、相談してもらえたところで何もできない…)

えーん無力…😢

・ケンはおとんが演じてた時折おとんがチラついてなんか面白かった(小声)
・ケン、すごく明るい子だったのに抱えているものあったんだな
・エアギターこたちゃん
・エアギターおとん(ケン)
・お互いに打ち明けていたらもっと深く友達になれたのでは?って思うんだけどどうなんだろ
・せっかく前を向き始めたぼくなのに😢
・ケンって書くと小島健が浮かぶオタク

おかえりダイニング

回想終わり。
一幕のダイニングに戻って参った。

👦🏻「…おかんを生き返らせたい」
に対しておとんが実はな…と話しだす

おとんは加害者を車で轢き殺そうと計画し、実際に行動に移した

その場には笑っている加害者と加害者の母、妹が一緒にいて
おとんは同じ気持ちを味合わせてやろうと母と妹を轢こうとしたけど寸前で思い止まる。
その母は一瞬びっくりした顔をしてたけど、会釈をして去っていったと…

なにも知らなかったぼく、びっくり
観ているわたしもびっくり
気丈に振る舞っていると思っていたおとんがそんなにも苦しんでいたなんて…

それでもやっぱり生き返らせるのはだめだ、と思い止まり餅が焦げるように戻してもらおうと決める

・なんか思ってたのと違う展開出てきたって思ったシーン
・おとんの行動力にわたしもびっくりクレイジーすぎる。いやでも大事な人を殺されたら考えてしまうんかな…
・一幕の時におとんが「悪い人のいない世界!」とか言っていたのはここの思考に繋がるんだなって理解

レッツゴー富士山🗻

おとんの布団で寝て、富士山にお願いをしにいく僕
おとんの夢に出てきた茄子牛に会うと、それはまさかのおかんだった…

🍆(おかん)「(ぼくもおとんも)暗い!暗くてしゃーない!もっと元気だして!!!」「わたしは幸せな状態で死ねたんや」
👦🏻「残された人の気持ちにもなってみ!!!」
🍆(おかん)「…ごめんなあ」

ぼくはおかんが死んだことで長い間悲しみの中にいた、それなのにおかんは幸せだと語る
顔を上げて生きてほしい
「幸せは見つけたもん勝ちや」

最後に…って
卒業式で聴けなかったから
蛍の光歌ってほしいな〜っていうおかんのお願いに答えて蛍の光を熱唱

無事富士山に会えて、
お餅の焦げを戻してほしいってお願いする

起きてお餅焼いてみると〜?
焦げた!
世界は元通りになりましたエンド!

・幸せは見つけたもんがちやって誰言ってたか忘れた(ケンかもしれん)
・こたちゃんのびっくり顔かわいかった
・おかんのごめんなあがとても優しくて涙😭
・ずっと生きててそばにいて欲しかったよねって思うし、おかんの悲しんでないで顔上げて幸せに生きてほしいもわかる😭
・蛍の光はおかんが亡くなった悲しみからの卒業っていうのも含めた意味があるのかなって思った
・こたちゃんのちょっと下手な蛍の光に😭(多分役で下手にしてる)

最後に

お正月にぴったりのお話でこの時期に観れて良かった
タイトルでよくわからんなって思っていたけれど、あたたかい家族のお話で。
原作が絵本作家さんっていうのがよくわかるファンタジーも入った、知らないうちに引き込まれていつの間にか涙しているような作品でした。

わたしは両親が生きているから今の時間を大切に、後悔しないように感謝を伝えたい。
そしてもし、身近なひとが死んでしまったとしたらその人はきっと自分に立ち直って幸せに生きてほしいって思ってると思えたらいいな…
(むずかしいのわかってるんだけどね…)

思ってみればこたちゃんの演技を現地で観るのは今回が初めてで素敵だな〜って何度も思った!

おわり!

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