お預けプレイを楽しむオードリー若林さんと「BUY」から「VOTE」へ移る消費行動
「そうそう、若林さんのnoteのフォローはVOTEなのよ!」と、ある記事を読んで膝を打った。
11月10日に開催された「ソーシャルデザイン」をテーマにしたイベントにて、ブランドエンジニアリングスタジオ "EVERY DAY IS THE DAY" のクリエイティブディレクター(いや、肩書長いな)の佐藤夏生さん、という方が以下のように語っていた。
購買という行為に対し、単なる物とお金のやり取り「BUY」ではなく、企業やブランドへの投票「VOTE」的な意味合いが強くなっていると感じています。
そこで、モノを購入する人を「消費者」と表すのにも違和感を感じています。「生活者」「ターゲット」「顧客」という言葉も当てはまらなくなり、次にハマる言葉が何かをずっと考えているんですけど、今のところ一番近いと思う言葉は「ファン」かなと。
若林さんのnoteはコスパを考えてフォローしているわけではなく、「これは入るっしょ」というファンクラブに近い感覚であり、「VOTE」という描写もすっと喉を通った。
他のサブスクは、毎月のカード明細に目を凝らして継続是非の判断を下すが、若林さんのnoteはそういう対象ではない。
(今月はダイヤモンドのオンライン配信が線上に上がりましたが通過)
むしろ若林さんは、僕らが「VOTE」する箱を全然用意してくれておらず、常にお預け状態を強いてくる。
若林さんの活動はTV・ラジオがメインだが、TV・ラジオは「VOTE」してる感覚は全くない。元が「BUY」でないから当たり前なのだが、あくまで広く浅い視聴者としての「VIEW/LISTEN」に過ぎない。
エッセイは「VOTE」だが、あまりに頻度が少なすぎる。舞台も然りだ。
そんな飢餓感をファンは感じており、ひっそりと展開されているnoteを見つけて投票用紙を投げ込み、あちこちオードリーのオンライン配信の投票用紙の書きづらさに文句を言いながらも嬉々と書き込んだ。
それでも若林さんの言葉にセンスに胸を躍らせ共感する度に、僕たちファンのポケットにはどんどんと行く先のない投票用紙が貯まっていく。お預けプレイを楽しんでおられるかのように追加の箱が用意される気配はない。
ギフトという「VOTE」
投票用紙の行き先の見本を示してくれたのが、キングコング西野さんのギフトという枠組みだ(西野さん、毎度スゴっ)。
絵本は自分の子供の為だと1冊しか購入しないが、施設の子だったり海外の子だったり、喜んでくれる対象へのプレゼントという形であればその数は制約を外れる。
西野さんはそんなプレゼント先との結びつきまでを用意してくれており、そっと「VOTE」すればよい。行方知らずの投票用紙が収まる箱の作り方を示してもらった形だ。
こういったファンの心理を紐解いて、毎度的確な解を用意している姿を見ると、仮説検証の行動力もさることながら、人の心を読み解く研ぎ澄まされた想像力にただ驚かされます。
若林さんに用意して欲しい箱
さて、高見からお預けプレイを楽しんでおられる若林さんに、僕らはどんな箱を用意して欲しいと思っているのか。
普段僕らが接している時事関連にどのような見解を持っているのか、というのは興味深い。若林さんは、世間とずれたコメントしかできないからコメンテーターは絶対にやらない、と仰っており地上波ではその機会は得られそうにない。
ひろゆきさんがやっているようにYouTubeで1人で飲みながら、1つずつ質問に答えてくれるというスタイルは素敵だ。これは若林さんには響かないスタイルだろうけど僕らからするとBestに近い。一通り芸人さんに対する印象とかを根堀り葉堀り聞いてみたい。
若林さんは何と言うか
「1人で語るパターンのやつはちょっとどうかな、、、当てる的がなくて反応がないと、余計なこと言っちゃいそうで怖いのよ」
「いいんですよ、若林さん。皆さんはそういうのを期待しているんですから。まぁ失言しちゃって激レアさんに出られなくなっても、後はカズレーザーさんに任せますのでご安心を」
「弘中ちゃん、そこは嘘でも春日出しといてよ~」
「え~春日さんじゃ回らないじゃないですか~きゃはははは」
「弘中ちゃん、それはその通り。ゲストでも呼んじゃダメなやつね」
この枠は弘中ちゃんでいくべきなのか、、、