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なぜオードリー若林さんの人気の解像度を上げると世の中が求めていることを紐解けるのか
なぜオードリー若林さんがこれほどまで熱烈な支持を受けるのか。
この若林さんの人気の解像度を上げることが、今、世の中が求めていることの一端を紐解くことに繋がると思っている。
これが僕のnoteの1つのテーマな訳だ。
では、なぜ若林さん人気の解像度を上げることが世の中が求めることを紐解くことに繋がるのか。
今回はそこに切り込みたいと思う。
若林さんはサービス提供者の頂に立つ
僕たちは、若林さんの内面により迫りたいと思っているし、無条件に応援したいと思っている。
その為に、ラジオは聴くし、TV番組も見る、エッセイが出れば買うし、noteも購読する。時間もお金も掛ける。
エンタメに限らず、全てのサービス提供者が自分たちのサービスに時間もお金も掛けて欲しい。
その為に機能を加え、ブランドを磨き、お客さんとの接点を持つ。
応援してもらえるコアなファンになってもらえるよう日々悪戦苦闘している。
マスメディアによる広告モデルからソーシャルメディアなどを通じたダイレクト課金モデルへ、サービスの潮流が移り変わっていく。
ダイレクトに課金してくれるコアなファンを持つことが重要なマイルストーンなわけだ。
若林さんは築き上げた人だ。
僕のように時間もお金も捧げるコアなファンが数多くいる。
若林さんに心酔しており、様々な角度から力強く応援したいと思っている。
まさにサービス提供者の目指す頂に立っている。
若林さんの人気がどのように形作られてきたのか、そこに力強い支持を受ける為のヒントが隠されているはずだ。
それは世の中が求めていることを紐解くことでもある。
若林さん支持の力強さの衝撃
若林さんの受ける支持の力強さを目の当たりにしたのがnoteだ。
7月に開始された若林さんのnote『若林正恭の無地note』が瞬く間に10,000人以上のフォロワーを集めた(今日時点では13,000人超)。
月額1,000円でエッセイを月に2本投稿という内容だ(実際には結構頻繁に投稿されている)。
衝撃的だった。深堀りしなければと思った。
これが如何に衝撃的だったか、オンラインサロンと比較すると分かりやすい。
オンラインサロンで国内最大の会員数を誇るのがキングコング西野さんの「西野亮廣エンタメ研究所」で、今日現在で7万人を超える会員がいる。
12月に公開を控える映画「えんとつ町のプペル」の制作活動を含め、毎日の2,000〜3,000文字のメルマガで西野さんのエンタメの挑戦を並走でき、しかもそこからの気づきをリアルタイムで発信してもらえる。
西野さんの活動は如何にオンラインサロンに会員を呼び込むかを中心に設計されており、西野さんの活動=オンラインサロンだ。
会費は月額1,000円(note会員は800円)。
会費はほとんどエンタメでの挑戦と寄付活動に割り当てられている。
メルマガの濃密な内容からすると、かなりお得感が強い。
僕は活動も応援しているが、どちらかというと勉強になるから会員となっている。
Youtubeで300万人を超えるチャネル登録者を誇るオリラジ中田敦彦さんのオンラインサロン「Progress」。
こちらは会員でないので詳細は不明だが、会員さんの記事を読むと現時点3,000人を超える規模のようだ。
内容としては、Youtube大学への観覧だったり、オンラインで会員間での関係を構築できる等、中田さんも相当に力を入れており、充実したもののようだ(入ろうかな)。
コロナの影響を受け9月に値下げし、現在は月額980円(それ以前は5,980円)。
その他にも芸人さんによるオンラインサロンはいくつかあるが、1,000名を超えるものはほとんどない模様だ。
一方で若林さんと言えば、内面を綴るエッセイをたまに投稿することで13,000人以上を集めており、日々その数が増えている。
しかも若林さんはこのnoteをかなりひっそりと展開しており、PRするどころかむしろ隠している節すらある。
西野さんのサロンは別格として(それでも血の滲む活動を4年半以上経たものだ)、その他の芸人さんと比較すると、若林さんの脅威性が際立つ。
特に若林さんと直に触れ合えたりできるわけでもなく、会費を注ぎこんだ壮大な挑戦を行っているわけでもない。
単に若林さんの内面に少しでも多く触れたいと考えている人がそれだけいるのだ。自分もノータイムで会員となった。値段の問題ではない。
若林さんの人気に関しては、深夜のオールナイトニッポンのリスナーが多いこと、SNSでもリトルトゥースはよく見かけるし、エッセイはベストセラーとなり、テレビでも多くのレギュラーを抱えている等、様々なメディアを通じてファンが多い様子は伺えていた。
ただ、それはあくまで幅の話であり、実際にコアなファンがどの程度いるかは分からなかった。
唯一、オールナイトニッポンの武道館+ライブビューイングで22,000人を動員した事実が強く匂わせていたくらいだ。
顕在化したポテンシャルの行方
noteで初めて若林さんのポテンシャルが顕在化した。当然、メディアも若林さんの持つコアファン層の力強さに気づき始めている。
今夜、あちこちオードリーが有料でオンライン配信される(楽しみすぎる)。この構図に目をつけたテレ東の佐久間さんあたりが企画したのだろう。グッズも盛り沢山併売されている。
若林さんの持つそのコアファン層のポテンシャルは、事務所からすると地上波やラジオの広告モデルで活用しているだけでは宝の持ち腐れだ。
エッセイにしても、1,000円以下の文庫版なんてコアなファンからしたら、ただみたいなものだ。特典付きのスペシャル版を高額で売ればいい。喜んで買う。
今後、あちこちオードリーの有料オンライン配信のような企画が若林さんに数多く持ち込まれるだろう。
若林さんはどうするか。お金で動く人でない。何を大切にするか。自分の好きに想いを発信できる場であるか、想いを聴いてもらいたい人、聴きたいと思える人がいるか。
そういった若林さんの想いを汲んだ企画を作れる人、まさにテレ東の佐久間さんのような人が、僕たちに若林さんの内面に更に迫る機会を与えてくれるキーマンではないか。
これからも若林さんの人気の背景に迫り、解像度を上げていきたい。
それは若林さんを支持する僕自身の内面にも迫る冒険でもある。
また一漕ぎ、オールで水をかく。