寂しい人
理由のない寂しさとどう向き合っていけばいいのだろう。
一人でいる時間がここ数ヶ月全く取れなかった。久しぶりに一人になってみて、雨の降る部屋の中で、この感覚を思い出した。
誰かを人として深く、感情が爆発するほど愛したことがあるのだろうか。やみくもに手当たり次第に愛情をただ容器に受けつづけるのではなく、誰か一人のことを、人として、深く好きになったという感情があったのだろうか。振り返ってみても思い出せない。
友人の話を聞いていると、「ずっと一緒にいたい」「良いことも嫌なことも共有したい」「家族が欲しい」「好きになると他がどうでもよくなる」という話を聞く。わかることもあれば、全然わからないこともある。
一人と安心した穏やかな日々を過ごし、知らない部分を助け合って高め合い生きていきたいという気持ち。
周りのかっこいい人や知識が深い人、全く知らない世界に生きている人、年下の若くしなやかですらっとした身体を持つ男の子を自分のものにしたいという気持ち。
理性と動物的な面が相反している。
唐突に昔のことを思い出してしまう時がある。感覚の中にいた自分のことを。世界のことも
もう永遠に戻れない日々というのはいくらでも美しく見えるものだと分かっている。でもそれをどう乗り越えていけばいいのか分からない。
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