
日本庭園があなたの性癖になるかもしれない、気軽に庭園を楽しむための記事
おーっす、未来のチャンピオン! alumiCLこと塩化アルミだ!よろしくな!巷では庭園マニアとかクソ旅マイスターとかマイクラの整地が中途半端なやつって呼ばれているぞ!!(
さていきなりタイトルがちょっと良くわからない言語で書き連ねられていて、頭の中に「?」が出てきた人も多いんじゃないかと思う。

だけどこの長ったらしい文章を読んだ後、なるほどそういうことかもしれないと、1Åでも理解をしてくれると思っているし、(1Å=0.1nm)そう感じてくれたら私はうれしいんだ。じゃあ、さっそく行ってみよう。
※この記事は、Misskey.art鯖のアドベントカレンダー2枠目の12/11分として参加させていただいております。様々な素敵記事が並ぶartアドベントカレンダーの他の記事も面白いのでよろしくお願いいたします
1,気軽に庭園に繰り出してみよう
元も子もねぇよ!!
気軽に"はい行きましょう"って言っても難しいよそんなん!!!
なので、ここで庭園って難しいんじゃないの?と足踏みしている方がいましたら、そんな状況を打開する呪文みたいな言葉を授けます。
いいですか?
庭園っていうのは・・・
お金持ちのマインクラフトです。
はぁ?って思った方いると思いますが、馴染みがなければあつまれどうぶつの森でもいいです。もっとはぁ?ってなったって?それじゃあ国語の授業やテストでいやというほどやった、作者の気持ちを考える問題をやってみます。
とりあえずなんも弄ってないこのような土地がありました。

マイクラやあつ森だったら、こういう場所に、「あっ、何か作ろう」ってなりますよね。なんでもいいいです。滝を増設してもいいし、釣り堀作ってもいい。家を建ててみようでもいい。木を植林しよう。・・・とにかく自由気ままに、土地と地形が許す限りなんでもできます。
そうです、金持ちが土地をもってると余るんです。
昔の権力者も家だけでかくしても、建築時間と言うものがあるので、でかすぎる家建ててもしょうがない。となれば土地が余る。余ったところ、じゃあなんか作ろうってなると・・・あらこれってマイクラじゃん。
さてマイクラやあつ森で作った建築物。どうします? できれば見てもらいたいですよね?時間かけて作った創作物、うんちくはいいのでとにかく見てもらいたいですよね?
そうです。庭園も見てもらいたいんです。
せっかく作ったおれがかんがえたさいきょうのにわなんだから、見てもらいたいんですよ。こんなの作ったので見てほしいんですよ。
という作者の意図を勝手に解釈して、もうバンバン気軽に見に行きましょう。庭って書いてあったら、おじゃましまーーーーーす(気さくな挨拶)くらいの勢いで行ってもウェルカムです。ただし周りの人に迷惑が掛からないようにだけはしましょう。これは人としてのマナーですので。
それじゃあ庭園に気軽に出かけられる心持ちを持ったところで、いざ出かけてみましょう。
2,とりあえず感じたまま見てみましょう
庭園に出向くと、"これはこう表現してます"だとか、"これはこう特徴があります"とか、これはこうです・・という解説を目にすることがあるかもしれません。
もちろんそういう知識・解説があってみると、新たに楽しむことができるのは百も承知ですが、いったんそういった解説はすべて投げ捨てて、自分の目に移ったありのままを見てみましょう。
あと、性癖を見つけたいという方向けに、追加で課題を出しておきます。(気軽にといっておきながら課題出すなヴォケっていう意見はさておいて)スマホで全然かまわない、何ならガラケーのカメラ機能でも全然問題ありませんので、5枚以上、自分がいいと思った景色を写真で撮っておきましょう。
というわけで、いざ実践です。今回は、東京都の国分寺駅徒歩3分という激近立地にある、ファーストフード庭園(と勝手に呼んでる)、殿ヶ谷戸庭園を取材してみました。


何気にここの入場料150円は格安すぎて笑う
入口の雰囲気はいどーーーーーーーーーん!!

その時に抱いた感想を、忘れないようにしましょう。
道の途中の気になる点で、ふと足を止めてゆっくり見てみるのもありです
(ただし後ろに人がいる場合は、道を開けるなど、他の人への配慮を忘れずに)


竹の道なんて好きな方もいらっしゃるのでは?

庭園では結構な頻度で見かけると思いますが、池などの水地はメインディッシュともいえる見せ場でもあります。生物の大根源でもあるし、水は落ち着く人が多いと思うんですよね(狂犬病の方は地獄でしかないですg)



それでもって、前述した通り、地形が許す限り自由に想像できるのが庭園であり、金持ちのマインクラフトなので、作者は何かを作りたがります。それがその庭園が持つ特徴へとつながってきます。そのなにかは、作者の気持ちを答えなさいのあの国語の問題のような勝手な解釈で見て、外れてもいいので自分の感想を持つと楽しくなります。この庭園ごとの特徴という項目、忘れないように。

上流から下流へと至る水の流れ。この地形ならではの表現で
下に行くにつれて水の流れが穏やかにかつ太くなるので、ああなるほど
たぶん1/1000スケールくらいの山を作りたかったんだな と勝手に納得する

と勝手にとらえると、なんだかエモくなります。エモくなりますよ(大事なことなので()
はい、実はもっと写真をたくさん取材で撮ってましたが、全部乗っけると記事の量がとんでもないことになるのでこの辺にしておきます。自分が伝えたいことが要点で伝えられる写真に絞れたと思います。
さて、前述の課題をこなした方は、写真の中身を少し振り返ってみましょう。どういう写真が多かったですか?
道中にある植物の写真?
水辺の写真?
偶然に撮影できた、水の反射や光でできた植物の透過のような写真?

私が乗っけた写真を少し振り返ると、やたら苔生した岩の写真が多かったですよね?そうです。私の性癖です。苔生した岩。
長い年月を見守ってきた岩って想像するとエモく感じるし、アップで見るとすごく映えるので本当に見かけると撮りたくなるくらい大好物です。
さて、よくわからない実践や文章でごちゃごちゃしたと思いますが、この項目の最終まとめです。
・庭園をみて、心がすーっとしたような、すがすがしい様な気分を得た
・エモさを感じた
・無意識に撮った写真に共通点が多かった
以上のような感想や事象を経験された方。おめでとう。私の同志です。もうバンバン庭園行まくってください。世界が180°通り越して216°程変わります。人生の一部に組み込めます。もはや合法キメものです。
残念ながら一度ざっと見てみて、ピンとこなかった方や、こんなものかーという感想を抱く人もいると思います。それはそう。人の価値観はあうあわないあるので。それでは次の項目です。
3,庭園ごとの違いを見つけてみよう
そう、庭園は1つではないのです。無数にあります。
もう1つくらい行ってみませんか?そうです、近場でもいいです。もう1件。
居酒屋のはしごのような感覚で軽ーい感覚で行ってみてください。
ということで、今度は結構前に撮影した東京都の清澄白河にある、清澄庭園という場所の写真になります


なんだか島?山みたいなのがありますね?
結構前に述べた、作者は何が作りたかった、が全く違う庭園です。清澄庭園という場所はこの広い池に離れ小島のようなぽつぽつとした丘、そしてやたら松が多いと感じました。なるほど宮城県の松島のような感じを表現したかったのかもしれないとその時は感じました。
はい、2回目の庭園が全く違うところだと、あれ?前見たときとここが違う?前の時と比べてみてここはごちゃごちゃしてたけど、ここは開けてる、ここはもっといろんなものがどーんとおいてあって力強いな・・・!と、比較することでまた違った感想を持つことができます
実はこの比較で脳が焼かれるケースがあります。あっ、こんなに違うんだ・・・すげぇ!ってなるやつ。違いが判るオトナってやつですね。そうなるともう、おめでとうございます。あなたは立派に庭園の沼にはまりました。ずぶずぶ沈んでいきましょう。ズズズ…
さてこの記事ももう少しです。これまでは庭園に気軽に行ってみよう、からの庭園で性癖を見つけよう、そして違いの判るオトナから沼につかろう。までレクチャーしましたが、ここで最初に投げ捨てた庭園の解説といいますか、庭園のあれこれを取り戻す物語を始めます。この先の文章は、庭園の沼につかり始めてから読み始めるといいと思いますので、興味のない人は最後のまとめまで吹っ飛んでもいいですし、このブラウザのしいたけボタンを押しても大丈夫です。
4,庭園に必要な4要素
はい!ここで敬遠しそうなかたっ苦しい用語出ました!!
知れば深みにはまるんですが、別に知っててもえらくないです。というより知らなくても庭園は見て楽しめます!じゃあなんでこれ出した。
とりあえずテイルズオブ日本庭園したくて出したわけではないですが、ここから先はより沼につかりたい人の補足説明みたいな感じなので、沼に溺れたい人が見て、その次のNEXT STAGEにSTEP UPいただければと思います。
(1) 水
水は生命の源であり、神秘の始まり。そう、庭園は神秘性を出したいという厨二心から、海の再現、滝の再現、川の再現・・・・もっと言えば天の再現みたいな、ありとあらゆる神聖さを持っているとされ、いろんなところに水を絡ませようとしてきます。

そう、これを知ってると、やたら水をばっちゃばちゃやってる石像の付近とか、茶室の横とかが実は偉そうなんだぜ!とか実は清い存在なんです!(ドヤァ)とか、大真面目にとらえてもいいですし、なるほどね(ほっこり)という感想を持って萌えてもいいですし、たぶん昔の人も同じ感想もったよそういうちょっとしたアドバンストエモーションを抱くこともできます
(2) 石
これはどの庭園に行っても存在する重要なファクターであり、石がこの世界のすべてといっても過言ではない。石は存在が長い年月をかけても不変なものと考えられており(ご存じの通り、石も風化や潮解するので、全く変化しないわけではないですが、そんなことが知られたのは人間の歴史上ではほんの最近の出来事に等しいので、古来の人の思想は邪魔しないでおきましょう)それが永遠性を持つシンボルとして、庭園の中に巨大な石のシンボルが合ったり、島のようなものがあったりするわけです。
あとこれは余談ですが、不動不変なので、作品を長年保存する、美を表現するのに屋外保存するにはもってこい、かつスペースを取らないという理由から、水を使わないで石を代用にして使う庭園もいくつか存在し、そのような様式を枯山水と呼びます。枯山水は見た目の美しさが時期時間に問わず不変で静不動の表現として大変人気ですが、作者の気持ちを答えなさいの問題では難問に相当するので、どちらかというと玄人でも解説は投げ捨ててみるだけの人いるかもしれません
どうとらえてもいいですが、この庭は俺のシンボル、つまり俺と権力は・・・ズッ友ダヨ♡ っていう場合もあれば、自分みたいに苔生した岩がずっとこの地を見守ってきた、後方腕組彼氏面岩なんだぁ()みたいな感想を抱いてもいいと思います。そういうところに萌てください。ハイ次
(3) 植 栽
石が不変の、永遠の象徴ならば、植物は終わりのある生命のシンボルとして、多彩の色どりを呈する植物をたくさんちりばめた場合はその生命の力強さを、枯山水のように制動の美を表したい場合は、苔や芝以外は意図的に抑えられたりと、庭園そのものの景観だけでなく、うるささ力強さや色どりを表現してくれます

という印象を与えるようになる

その場所だけ静けさを覚えるといった感情をだしてくれるかもしれない
まぁ要するに落ち着くか落ち着かないか、部屋が汚い綺麗と少し似てるような感じがありますよね。えっ?違う? ハイ最後ネ。
(4) 景 物
例えば灯篭

あるいは飛び石や敷石

上で述べた3つ以外の、あったらなんか映えるなっていう、今でいうインスタグラマー的な発想をした小物やちょっとした実用品というやつです。そんなに意味はないのでそういったものがあるよ的な感覚でとらえてください
ということでアドバンス庭園に萌えるために必要な要素をすんごく適当にふざけて紹介しましたが。今は興味なくても後々沼に沈んだ時にでも見返して、ああなるほど的を得てるかどうかはさておいてあいつはそういうことを言いたかったんだなと思っていただければ幸いです。
5,まとめ
いかがでしたでしょうか。クッソ長い文章のように感じましたが、パッションで記事を作ったため、作成時間全く苦でも何でもなく、読者のことを一切考えない構成にしてしまいました。許せ。
今北産業?仕方ないなぁ・・・
・日本庭園はマインクラフトなので気軽に見ていってくれよな!
・まずは解説とかかたっ苦しいのは投げ捨てて、見たまま感じたままをメモリーにのこしてくれよな!
・別のところの庭園に行ってみて、違いを見つけてみてくれよな!
これを抑えておくだけで日本庭園は9割攻略、ぐっと楽しむ方法を身に着けたのではないでしょうか?(この比率は当社比によるものです)
これだけ堅そうな庭園を、こんなお茶らけた文章で6千文字も費やせるんですから、どんな心持でも人生のプラスになると思います。
ではでは、リアルが充実している若々しいカップルの皆様も(爆発しろ)、心になんとなく暗い影を持っている方も、現代社会に疲れた方も、庭園を見に行って、様々な感想を持ってくださいませ。感想お待ちしています。