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SWPA2024表彰式inロンドン(前半)

ソニーワールドフォトグラフィアワード2024の日本賞(1位)に僕の写真を選んでいただいたという事を以前書きました。本当です。本当に選んでもらったんです。詳しくは下の記事のさわりだけ読んでいただければと思いますが、目次以降は自分語りが長いので読まなくても大丈夫です。
でも本当なんです。

この栄誉の副賞として、4月にロンドンで行われる表彰式に招待していただきました。これはロンドンまでの交通費と宿泊費を出していただける上に色々とアテンドをしていただけるという豪華な豪華な商品です。ロンドン往復の航空券だけでも幾らするというのか。僕なんかのためにめちゃめちゃお金をかけてくれていて、本気の賞なんだな、それに選んでもらえたんだなと、改めて嬉しくなりまた身が引き締まる思いでした。
旅程は当然、あらかじめ決まっている表彰式の日程に合わせて移動するという事になります。僕は写真を始めてからこのかた何度も同じことを言っている気がしますが
「こんなこと僕の人生で2度とないのだから参加しなくては」
と思い、予定を調整し、みずから万障お繰り合わせの上参加させていただく事にしました。

持って行った機材はこちら
sony α7Rⅴ
 Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
 FE 24-70mm F2.8 GM
 Batis 2/25mm
Leica Q2monochorom
Leica M3 (summicron35mm)

ソニーさんにご招待を頂いているというのもあり普段から使っているソニー機メインで、あとは競合は避けようと思った結果(モノクロ専用機とフィルムカメラは競合していないはず)の選択です。レンズのBatisはソニーツァイスの仲間なのでセーフなのではないか思っていたけどもZeiss製だから微妙だったかもしれないですね。これは、AFが効いて軽く小さい広角単焦点レンズでコンパクトにスナップが撮れるのではと思って選択したレンズでした。ソニー単焦点にすればテーマに沿えていた。
この記事に載っている写真は上記のいずれかのもので撮られています。モノクロだからライカとは限らず、ソニー機の写真をモノクロ現像しているものもあります。フィルムはまだ現像していませんが。

この記事のものは2024年の日本賞のやつのことなので、これ以降の年にどういう扱いになるのはわかりません。またこれ以前の方の時とも違う事はあるだろうと思います。2025年以降に新たに受賞された方も同じ待遇という事は保証できないので、そこはご留意ください。
あと、僕の勝手な感じ方、捉え方、それに記憶で書いておりますので、実際と解釈の違う事はあるかもしれません。

この記事はこの旅で出会った色々な事を書く予定なのですが、すべてを時系列順に並べると連続性のない話が細切れで差し込まれてしまうため、大まかにテーマを分けて書いていければと思っています。
5泊7日もあった割に、すごい事件みたいなことは起こらずにとても平和だったのですが、濃い経験をさせていただいた5日間でした。


結局、写真を載せるので観てほしいってだけです。
よかったら読んでいってください。

ご褒美旅行としてのロンドン

行きの飛行機は北回り、ロシア上空を通れないので極圏航路でした。ロシアよりも緯度の高いところを飛んでいるときに、窓の外に大量の流氷が現れたので「シロクマとかシャチいないかな」と目を凝らしていたのですが、この写真の風景の中にいたとしても1ピクセル以下ですよね。見えるはずがない。
流氷が大きいのでつい低いところを飛んでいると錯覚してしまいましたが、割れてる流氷一つとっても実際には鎌倉市位の大きさはあるのではないでしょうか。

同じ高度からの眺めでちょっと雲がかかるともうこの景色です。
まるで地球みたいじゃんよ。
先ほどの氷の大地は実は巨大だったんだなあとわかります。
25mmのレンズをつけていてこの距離から流氷の上の白熊が撮れていたら、それはめっちゃ大きな熊なんでしょうね。

飛行機はロンドン上空にさしかかると高度を落としつつ、市街地上空で街を見せびらかすように旋回してからヒースロー空港に向かいました。そういうルールでもあるのでしょうか。機長の粋なはからいなのでしょうか。でも、これから行くところを上空で俯瞰してから入国するというのは気分が上がりました。
ロンドンはSWPAの展示関係で「こんなこと二度とないだろうから」という同じ理由で訪れてこれで3回目なのでなんとなく地理が頭に入っていて、飛行機が不自然な旋回をしているときに、すぐにこの辺りがロンドンの中心地なのだとわかりました。

写っている範囲でなんとなく位置関係を書きこむとこんな感じでした。
旅行記で初めにこうして土地の位置関係図を提示しておければ親切かなと思って書いてみたのですが、でもこんなの画像を拡大しても見づらいですよね……
この記事に出てくる僕の移動範囲はもう少し左側を含んでいたのですが、行きの飛行機ではそれがわからなかったため、ついついランドマークの観覧車を中心にして撮影してしまいました。

ロンドン到着

swpa2018と2019で賞の端にひっかけてもらい、自分の写真が展示されるというので観に来た最後の2019年ぶりのロンドン。
ということは5年前なの? もっと最近に来た様な気がします。割と同じ感覚の方がいらっしゃるのではないかと思うのですが、2020年と2021年はコロナ禍でイレギュラーすぎて時間の過ぎ方が歪んでいるような感覚があります。ロンドン3年ぶりくらいの感覚でした。

今回、5泊7日(飛行機の往復で24h過ごすので1泊少ない)の旅程で、そのうち、マストで参加してねという行事はそもそもの目的である授賞式くらいなもので、あとは「自由に行動してもらっても良いですよ」という事でした。
ですが、授賞式以外にもいくつかソニーの方に用意やお誘いをしていただいたイベントがありました。一人で観光をするのも良かったのかもしれませんが、提案していただいたそれらがもう魅力的な事過ぎて、僕の中では断る選択肢はありませんでした。すごいですよ。写真やってる人間なら行かない手はないやつです。それらについては別のテーマとして後ほど書きたいと思っています。(前半の記事には入れ込み切れませんでした)

色々とアクティビティを用意してくださっていたとはいえ、それだけで予定がガチガチにつまっていて自由時間はゼロなんてことはありません。一人でふらふらスナップを撮る時間が沢山あったり、ウエストエンドでかかっているお芝居を見に行く時間も作れたりもしました。
4月後半、気候的にも暑すぎず寒すぎず。天気ヨシ。というかロンドンは雨が降っていても眺めヨシなので、なんでもヨシ。

ただ、この時は超円安の時で、1ポンド198円。物価の体感は日本の倍以上です。安いカフェの朝食セット(サンドイッチとコーヒー)が10ポンド。約2000円。物価だけはネックでした。
もしかしたらお願いしたらご飯も3食出してくれたのかもしれませんが、自分でふらふら自由に動きながら気になったお店にふらーっと入る、という楽しみのために、そこまでは甘えません。
それに街を歩いて写真を撮っているだけならお金はかからないですから。基本的に無料のアクティビティをしながら全時間過ごしているうようなものなので、食費位は安いものです。
ちなみに、スーパーマーケットでパンとか野菜とかを買う分には日本のコンビニととそこまで金額は大きく変わらないくらいの物価感で、あくまでお店に入って何か頼むと高いという印象でした(クオリティについてはわからないけれど)。高いのは人件費とかなんですかねぇ。

これはiPhoneで撮ったやつ

宿で荷ほどきをしたら、スーツケースに入れて持ってきたスーツの皴を伸ばすことを忘れてはいけません。僕は普段スーツを着ない仕事をしているため、こんな時のために(前に友人の結婚式の際に合わせて)一張羅のスーツを作っていたのを持ってきました。なのにスーツケースを開けるとこのような感じでシワシワになっていて絶望です。
インターネットの情報を頼りにお風呂に熱々のシャワーを流して蒸気で蒸して皺を伸ばしました。無事に伸びました。

着いたその日は、すでに昼過ぎで、ホテルにチェックインしたあとは一行で中華街へ行きご飯を食べて解散でした。まだギリ明るい時間なのに、時差ぼけで眠いのなんの。現地時間で21時前にはぐっすり寝ていたのではないでしょうか。
おかげで、翌日は朝4時に目が覚めました。完全な時差ぼけです。
ですが、日が昇る前に起きられるのは写真を撮るものにとっては好都合でしかありません。
朝食までの時間、まだ暗いロンドンの街をスナップしに出かけました。

ロンドンアイ

早起き系の時差ボケはスナップを撮る人のご褒美タイムだと思っています。
同じ気持ちなのか、日が昇ったあたりからは街でフォトグラファーの方の姿もちらほらと見かけました。

これは同じスポットで撮っていたフォトグラファーの女性にお願いして撮らせてもらった写真

ギャラリー巡り

今年のSWPAの渡英は、この日本賞の審査員でもあり、若いころロンドンで活動されていた写真家のハービー山口さんも帯同される貴重な回でした。本来は日本賞1位と、本選で良い順位になって表彰される立場の人だけで来るのだと思います。
着いた翌日はソニーの方のアテンドでハービーさんとロンドンの写真のギャラリーを巡るという企画がありました。

開発中の土地の写真にその土地の伝統的文様などで未来への希望を描いた絵を重ねていく写真
純粋な写真とは違うのかもだけど、これを写真と扱う写真という媒体の懐の深さ、好きです
こちらでもフィルムが流行ってるみたい
美術館の中の写真コーナー。巨大な空間でした。

都内でも実は沢山あるのでしょうが、ロンドンは歩いて行ける範囲に実は沢山の写真のギャラリーがありました。行ったのはどこも立派な建物で、公的な資金援助を受けている様な雰囲気の場所ばかりで、中には絵画や美術品のいわゆる普通の美術館にどっかりと写真の展示スペースが設けられているところもありました。
常設展だけじゃなくて、その時々の企画展として展示してあるみたいです。
Google glassの翻訳機能でキャプションを読んで何とか理解したものばかりですが、都写美で見るようなきれいにまとまったキュレーションの展示ばかりではなく、新進気鋭の作家、インスタレーションを混ぜるような実験的な作品、収蔵作品のいいとこどりみないな展示、など色々あってとても刺激になりました。
僕が写真と思っているものだけが写真じゃないし、もしかしたらフォトグラフの定義って固定されてないのかも、なんて事を思いました。
街をあげて常に「写真新世紀」やってるの? みたいな。よかったです。

時代や出来事でまとめられたロンドンの写真アーカイブ的なJIN。
ハービーさんがロンドンに居た頃の写真などもありました。パンクスの時代の真っただ中だったんですね。

サマセットハウス

初日はギャラリー巡りのほか、SWPA2025の展示場所であるサマセットハウス(という施設)で、展示設営中の様子を見学させてもらえました。この賞を運営するWorld Photography Organisationの主催者であるスコットさんと挨拶させてもらったり、スコットさんみずからのこんな感じの展示になるんだよーという説明付きで中を案内してもらったり、特別待遇だなあと思いました。僕は、横に着いていっただけなんですけども。

ソニーの開発部の方たちも合流

にしても。
今回はハービー山口さんも帯同されているわけだけれども、基本はこのギャラリー巡りとかサマセットハウスの内覧とかは、僕が来るからやってくれている事なんだと思うと、それを実感するたびに有難さと(本来思うことじゃないのだけど僕なんぞにここまでしてもらう事の)申し訳なさとを感じつつ、この賞の名誉は本気なんだという事を現地で改めて感じました。
普段こんなに良くしてもらう事あんまりないから、何度でも驚いてしまいます。写真とは関係ない普段の仕事でも様々な方にお引き立て頂いている事はもちろんあるのですが、僕の仕事(舞台照明)はあくまで裏方なので、こんな表立ってちやほやしてもらう機会がほぼないのです。戸惑います。有難いです。

SWPA2024のこと

この旅の主目的は、先ほどのサマセットハウスでの展示が始まる前日にあるソニーワールドフォトグラフィ―アワード2024の年間表彰者発表セレモニーに参加する事でした。(これが正式名称なのかはわかりません)
賞の規約にも、ざっくり言うと「いい順位の人はこのセレモニーに招待済ますよ」と書いてあり、今回それが履行されているというわけです。ナショナルアワードの1位とオープン部門とプロフェッショナル部門の各カテゴリーの1位の人が招待されているはず。そして、このオープンとプロフェッショナル部門のカテゴリー1位の人の中からそれぞれの全体の1位がこのセレモニーで発表されて、表彰されるという事なのです。
アカデミー賞の発表されるときのアレみたいなやつです。

これはその表彰式の日です。
この日のために僕は一張羅のスーツを持ってきたわけなのですが、平服でもせめてブラックタイ(蝶ネクタイ)にしようと持ってきていて、手結びも練習していたのに、朝バタバタしているうちにどこかにやってしまって結局普通のネクタイで行くことになりました。

これはお洒落でカフスボタンをフィルム形のものにしたのですが、誰にも気づかれませんでしたね。ええ。
ちなみにこの時の時計のバンドはwena3というソニーのウェアラブルデバイス(バンドの方が本体)なのですが、最近サービスが終了して使えなくなりましたね。ええ。

ダブルピースで浮かれている筆者

誂えたイギリス式のスーツをイギリスのハレの場で着る事ができて満足です。

セレモニーの檀上

セレモニー会場ではホテルのボールルームにチェーンモーターでトラスを仮設して演出照明機材(スポットライト)を吊って場を盛り上げていました。

これは本当に写真と関係ない僕の雑感なのですが、
ヨーロッパでは2018年から段階的にハロゲン電球を禁止にしていくという方針を打ち出していて、それから6年ほどの年月が経っている今、イギリスの演出照明業界にもかなり影響が及んでいるはず…ということで、今回の旅ではロンドンの電球事情についても注目していました。この前にもウエストエンドでお芝居を見に行ってその辺の事を見ていたのですが、
ぜんぜんハロゲン電球使ってるな??
この写真に写っている、天井に吊ってあるのはずべてハロゲンの機材です。
イギリスはEUを抜けたからそのルールは適用されないのかなとも思ったりしましたが、やはりLEDの光源だけでは出来ない事もあるし、今までの機材をこんな短時間ですべてリプレイスできるはずがないのはわかります。

あとはこういう所ではイギリスの照明機材会社の機材をメインで使っているのかと思いきや全然そんなこともなかったです。マーチンじゃなくてクレイパーキーなのはなんでだったのだろう? EU経済圏だった時にはイギリスもイタリアも同じ条件で機材の検討がなされていたのかな?
こういう所を見るのも面白いですね。

BEE EYEをリング状に吊ってSWPAのロゴみたいなビームを出す演出してるなと思いました。

話は戻りまして。
表彰式です。
まずはコースの料理とお酒をいただき、デザートとコーヒーが振る舞われました。そしてセレモニーの開始です。間違っても絶対にジャージで来てはいけないようなフォーマルな空気に満ちています。
式典では、各部門1位の方の写真と識者の方からのコメントが映像で紹介され、それぞれの方が壇上でトロフィーを受け取り簡単なスピーチが行われます。そしてオープン部門の優勝者、プロフェッショナル部門の優勝者の発表。そして特別功労者への表彰とスピーチがありました。

プロフェッショナル部門の受賞者はJuliette Pavy氏。グリーンランドでイヌイットの女性に同意なしで強制的に避妊手術が行われていた事を取材した写真たち。毎年SWPAのプロフェッショナル部門の写真の強度はすごいです。写真で撮るという意味があるものがきちんと評価されている気がします。

オープン部門はLiam Man氏の風景写真。
こちらは単写真の部門ですが、ドローンでライティングした雪山の小鑓とサンセットの対比がとても美しい写真でした。

そしてもう一つ、特別功労賞というものが設けられています。これは写真業界に貢献した写真家を表彰するという事で毎年一名選出され招待されるというものです。今回の功労者は
セバスチャン・サルガド氏でした
僕でも知ってる生けるレジェンド。写真集持ってる。どうやってこんなモノクロ写真のトーン出せるの。美しいんだけど内容がすさまじい写真たち。リアル木を植えた男。誰も異論がない大写真家。の人。

今回、サマセットハウスの展示会場にサルガド氏の写真も大々的に飾られていました。かなりのスペースを割いていて、キャリアを網羅したような写真たちを一度に見る事ができて、見ごたえがすごかったです。さすがに手焼きのプリントではなかったですが、もはや物質的な価値が本体ではないので、素晴らしいものは素晴らしいのです。

サルガド氏と移る筆者。浮かれている。

色々な人が機会をうかがっている中、アテンドしてくださっていたソニーの渡辺さんのおかげで僕はサルガド氏と一緒に写真を撮らせてもらう事ができました。これが今回の何よりの宝。最高。

というわけで、ロンドンに連れてきていただき、この様な素晴らしいにもほどがある副賞をいただきました。
SWPAの展示を観に来たの3回目ですが、毎回プロフェッショナル部門の写真たちは本当にすごい。ナショナルジオグラフィック誌の写真のクオリティの先を行くようなものたちばかり。すごく取材を重ねていて、何を撮り何を見せ何を伝えたいのかがはっきりしているものたちしか受賞していないと思います。プロ部門はシリーズ写真での応募なのですが、1枚が良ければ完成ではなく、何枚も見せる事で見る人の心にレイヤーを作り理解を深めてゆく、そういう強度でないと戦えない土壌だよなと思います。
こういうのを観て深く知る機会を与えてくれるのも、このロンドンへの旅の意義なのだろうなと感じました。
もっとレベルアップしてね、というメッセージ。

レベルアップしなきゃな。

僕の写真も飾ってくれていました

撮ったスナップ

5年前にロンドンに来た時はパリから船と電車で渡って来たのですが(その時の別の記事がございます)、その時はパリと比べてロンドンはスナップ的に面白みが少ないな、都会すぎるな、などと思っていました。
今回はこの1カ月前、2024年の3月にニューヨークへ行っていたのですが(その時の別の記事がございます)、今回5年ぶりにロンドンに来てみて、ニューヨークに比べて「ここはなんて良い街なんだ」と勝手にロンドンを見直しました。
綺麗だし、静かだし、臭くないし、安全感あるし、人は優しいし、英語は聞き取れるし。ニューヨークも良いところだとは思うけれども、僕にはエネルギーが強すぎたので、ロンドンのやさしい雰囲気にほっとしたのかもしれません。

朝や、お芝居を見に行くまでの移動中や、単純に空いた時間などにスナップを撮っていました。移動は地下鉄か徒歩。たまにバスです。
クレジットカードのタッチ決済でそのまま乗り物に乗れるようになったので切符やフリーパスを買う必要がなくとても便利でした。

ここからはスナップした写真をどっと載せていきます。
長い文章を書くのにつかれたのです。コメントは少なめになります。

主に中心地に居て明るかったというのもあると思うのですが、夜中に歩いても全然安全な感じはありました。ニューヨークはヤバそうなところたくさんあっりました(リアルな危険には逢いませんでしたが)。


ロンドンの中心より少し北のところに、キングスクロス駅という、ハリーポッターのホグワーツに行くためのプラットホームがある……日本でいう所の豊島園的な駅があるのですが、そこを通りかかったときに雨がザーザーと降ってきました。かなりの大降り。
道行く人は傘をさしたり雨宿りしたりしている中、喜び勇んで雨の中に突入する人がいました。そう、スナップシューターです。

キングスクロス駅自体が映えるのと、この日はSWPAの展示初日だったこともあり、カメラマンが沢山いる時だったのかもしれません。キングスクロス駅からサマセットハウスまでは歩いて一時間程度なので、スナップしながら向かうにはちょうど良い位置だと思います。

僕はあまり機材を濡らしたくないので軒下のギリから撮ったり、雨の中にヒットエンドランして撮ったりしていました。僕は濡れてももいいのですが機材には無事でいてほしいのです。
雨が止むと雨凸しない僕と同じようなやり方だったカメラマンもどこからかワラワラと出てきました。すごいです。本当にワラワラと現れます。もしかしたらたまたま撮影のワークショップでもしていたのかもしれませんが。雨上がりの石畳とか水たまりとかは美味しいのですからね、撮り逃すまいとする気持ちは万国共通なのかもしれません。

こちらのおじさんはマークさんといって、女性と二人一組で撮影されていました。といってもポートレートではなく、女性もスナップを撮る方です。使っているのがLeicaQ2Monochromeだったので思わず声をかけて、ちょっと話をしてインスタを交換させてもらいました。
英語、わからないけど、カメラ、あれば、なんとかなる。

雨上がりの道とモノクロが映えるので、僕もQ2Mを取り出してしばらくウロウロ撮っていました。

続きへ

ここまでで9000字と長くなりすぎたので、後半はまた今度更新したいと思います。後半ではハービー山口さんとのこと、それにセバスチャンサルガド氏の事に触れつつ、誠に勝手ながら撮ったスナップ写真をもっと載せる事になると思います。

あとはSWPAの展示の事ももう少し書きたいので書くかもしれません。

これを書き上げたのは実は2024年12/31です。
なんとか2024年中にUPできてよかった。(最後まで終わってないけど)
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

SWPA2025のオープン部門の締め切りは2025年1/3です。
誰でも3枚は無料で応募できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

では。

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