見出し画像

LEICA M9を使ってみた話

ある日突然カメラが届きました。

ずっと気になっていたM9の安いものが出ていて、それをブラウザのタブの端で眺める日々が続いていたのですが、ある日酔った勢いでポチってしまっていたのが届いたのです。
酔ったらそういうサイトを見てはいけません。

「LEICA M9」

 ライカ最後のCCDセンサー搭載機、1800万画素、Mマウント。
レンジファインダー、当然AFなし、絞り優先モードあり、最速SS1/4000。
EVFなし、でも背面液晶あり。

正直、僕は繊細な色の差やCCDとCMOSセンサーの差もあまりよくわかっていません。調べても、だからCCDが優れている、という部分は今一つ見つけられませんでした。
CCDセンサーの良さとは一体何なのか……。ネットで簡単に検索できる範囲で調べれば調べるほど、M9が発売された頃の当時はいざ知らず、現在のCMOSセンサーで何も問題ないのではないか、ローリングシャッター歪みもα9では解消されているわけだし……。
なんて思いました。
ただネットで見つけたこの記事にこんな文章がありました。

対するCCDは、すべてのフォトダイオードが同じタイミングで受光し、終了するので画像は歪みませんし、電荷を増幅するアンプが一つなので固定パターンノイズも生じません。

”すべてのフォトダイオードが同じタイミングで受光し”という、
これはローリングシャッター歪みが出る出ないではなく、なんだかロマンのある言葉ではないですか。
流れる時間の中で、その一瞬自体をそのまますべて一度で切り取る
みたいな。
ロマンは大事です。だって特にこれ、ライカだから。

試し撮りをしてみました

そもそもM9は、ハッシュタグでゆるくつながり活動している江の島写真部の方たちと飲んだ時にあれこれとお話を聞いていて興味を持ったのが切っ掛けで気になっていたカメラでした。
という縁があるので、せっかくなので試し撮りは江の島の海岸へいってみました。

僕がもともと色やらなにやらグリグリいじる人なので、それでは誰の参考にもならないと思い、LRで開いたDNG(RAW)そのままとカメラの書きだしたJpegそのままも載せてみます。作例と言えるのかはわかりません。

LEICA M9 Summicron 35mmASHP F4 1/180s ISO160 WB オート

画像1

↑RAW

画像2

↑Jpeg

画像3

↑現像

LEICA M9 Summicron 35mmASHP F8 1/250s ISO160 WB オート

画像4

↑RAW

画像5

↑Jpeg

画像6

↑現像

LEICA M9 Summicron 35mmASHP F13 1/180s ISO160 WB オート

画像7

↑RAW

画像8

↑Jpeg

画像9

↑現像

LEICA M9 Summicron 35mmASHP F5.7 1/250s ISO160 WB オート

画像10

↑RAW

画像11

↑Jpeg

画像12

↑現像

並べてみると、僕がゴリゴリいじりすぎ、という感じがありますね。
僕がカメラとかレンズを探すときにはネット上で色々な情報や作例を見るのですが、これも何かの、誰かの助けになればいいなと思います。
ただ僕はセンサーの違いとかよくわかっていませんので、この写真が役に立つやつかどうか、全然わかりませんが……。

M9ですが、データを見たら撮った時の絞り値まで記録されていてびっくりしました。マニュアルのMマウントレンズで、レンズとカメラに電子接点などないのに、どうやっているのでしょう。
レンズ情報自体はカメラの設定画面から入力できました。

バッテリー

陽も沈みかけてきて50枚くらい撮ったところで突然電池が切れました。
感覚ではまだ50%以上ある感じだったのですが突然にです。
もともと中古だったのと、家で設定などをいじっていたのと、電源はこまめに切らずにスリープになるままにしていたので、減りが早かったのでしょうか。
これには戸惑いました。まだ江ノ島着いて40分くらいしか経っていないのに…(笑)

画像13

画像14

画像15

画像16

画像17

画像18

バッテリー切れまでに撮った写真たちでした。

M9の最初の感想

結局夕方に50枚撮ったくらいでは、普段使っているα7Ⅲと比べて、センサーの良いところがどこか、1800万画素が丁度よいのか、ライカらしさとはなど、全然よくわかりませんでした。劇的にわかりやすい差というわけでもないのですね。本当は全然違うのでしょうけれども。

ただフィルムのM3で撮っていたように気軽にサクッと撮れる、それがデータになるというのはとても良いなと感じます。
あと、自分で現像するよりもカメラの書きだすJpegの色がなんとも淡くてよくて、後で大きくこねくり回さない前提でJpegでもう少し露出を考えてから撮るとよさそうだなと思いました。
ただ背面液晶に鮮明さがまるでなく、撮った写真の構図とヒストグラムを確認するくらいにしか使えません。撮った結果を見ながらだんだんと追い込んでゆく、という使い方はできそうにありませんでした。フィルム機よりも、ちょっとだけデータをチラ見できる、位に考えておくとよいのかも。

シャッター音の「カタッ」というものの後にフィルム自動送りの様な「ジー」という音が必ずするなど(なぜだ)、撮るの自体が楽しいカメラなので持ち運ぶ回数が増えそうです。

バッテリーが切れたあと

バッテリーが切れてもまだ夕日は地平線にあり、この光景勿体ないなあと思っていました。たまにはカメラを持たずにだらだら海岸を散歩するのもよいだろう、と思ってポケットに手をいれたところ、もう一つカメラを持っていることに気が付きました。
スマホです。
しかもHuawei P10 という、一応LEICAのレンズと画像処理と謳われているスマホです。画角は27mm位だったかな。F値は2.2固定だったような。

画像19

こちらもDNGファイルで撮影出来て、帰ってから現像しています。

画像20

画像21

画像22

意外とちゃんと撮れました。

ちなみに現像している時に聞いていた曲がこれ。
僕は湘南の海でイメージすると出てくる曲がサザンとか湘南乃風とかではなくてこれなのです。

以上。
また何か撮って気が付いたら記事にしたいと思います。

追記↓M9を使ってみた記事です。

(♡を押したりマガジンに登録していただけると励みになります!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?