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ニューヨークに行って来た時の写真など

僕は旅行のために、クレジットカード決済で溜まるポイントをマイレージに替えています。替えられるのは年に何ポイントまでという制限があるため、海外へ行ける量のポイントにするため、数年かけてポイントをマイレージに変更し貯めていました。

同じようにしている方も実はいるのではないでしょうか? カードのポイントは1ポイントを1円として利用するより、1ポイントを1マイルに替えた方が金額に換算した時に相当お得なのです。なぜなら、行く場所にも寄りますが30000マイルあれば海外旅行に行けてしまうからです。30000円の商品と交換するより価値があるぞ、と僕は思っています。価値観は人それぞれなのですが。

ところがコロナ禍で海外への渡航制限が出ているうちに、有効期限が切れてしまうマイレージが出てきてしまいました。そんななか、僕の使っている航空会社は失効マイレージの救済措置として、数年に渡り有効期限の延長を施してくれていました。ですがついに2024年3月にその延長も終わってしまうとのアナウンスがなされてしまいました。

2020年失効のマイレージを2024年まで猶予してくれていたのは本当に有難かったですが、このままマイレージを使わなかったらせっかく貯めていたものが失効してしまう……勿体ない!
ということで、むりやり時間を作って海外旅行を計画しました。

それが今回のニューヨーク旅行です。
ニューヨークは20代の頃に一度弟と一緒に行ったことがあるので、これで2回目。本当は同じアメリカでもサンディエゴの水族館でシャチを見たかったのですが、マイレージでとれるチケットの種類ははかなり限られてしまうらしく、サンディエゴ便は全滅。僕が休める期間にギリギリ空いていたニューヨークに行くことにしました。

ニューヨークでは勉強のために観たいミュージカルとかもあったし、行く理由はあるにはあったので、チケットが空いていてよかった……。

行きの飛行機から見えた富士山

旅程は7泊9日(飛行機で往復24h過ごしてる)。
ミュージカルを見る以外特に目的もありませんでした。なので割と朝から晩まで散歩して写真を撮ったりしていました。徒歩でかなり移動したと思います。
この記事は、その時の写真をひたすらをUPしてゆきます。
旅行記的なものはついでです。写真を見てほしいやつ。
持って行った機材は、
sony α7M3(レンズは16-35mm,24-70mm,50mm)
Leica Q2mono
Leica M3(レンズは35mm,90mm)
さすがに全部を一度に持ち歩いてはいませんでしたが。

マイレージで航空券がタダとはいえ、この時期は円で買えるドルがとても高かったです。1ドル160円超え。そのうえニューヨークは物価が高く、とても豪遊なんてものはできません。宿もマンハッタン島ではなく、隣のクイーンズにある4人部屋ドミトリーでした。

宿の屋上でマンハッタン島を見ながらマンハッタン(カクテル)を飲む
宿の屋上から

宿がマンハッタン島の中ではないとはいえ、地下鉄で10分もいかないうちに島に入れます。すぐです。歩いても1時間とか。全然歩いていける距離でした。なのでついて早々散歩しながら写真撮りながら移動していました。

映画の世界で一時期問題というか話題というかになっていた「メキシカンフィルター」というものがあります。
メキシコや中東など、アメリカからみてエキゾチックな外国みたいな場所の映像に黄色いフィルターをかけて、まるで砂埃が舞っている場所の様な情緒を出す、というものです。
実際はメキシコも中東も空は青いし、砂漠であってもアメリカとそう変わらないはずです。ていうかアメリカにも砂漠あるしそんな色じゃないのはわかるはず。でも使っちゃう。
この黄色いフィルターを使いハリウッドがステレオタイプを助長している、みたいな感じでよくないというような話が前に上がっていたような気がするのですが、僕がニューヨークで撮影する時にアメリカを逆に黄色く撮ってみたら意外と「なんか雰囲気あるね」みたいに撮れてしまいました。

これはただ単に真昼間でも夕方っぽくなってエモ、みたいな話なのかもしれませんが。

メキシカンフィルターだと思って撮った写真たち。

モノクロで撮る時は色関係ないので、また違う撮り方になりました。
(結果的にセピアにトーニングしたりするけども)

旅行なので、早寝早起きや仕事の時間に合わせた起床などをしなくてよいのと、時差ぼけでどうせ効かないため、沢山カフェインを摂りました。
普段は昼間にコーヒーを飲んだら夜なかなか眠れなくなってしまうのカフェインを摂らないようにしているのですが、コーヒー自体は好きなので、ここぞとばかりに沢山カフェに行きました。
アメリカはどうやらエスプレッソ文化圏なので基本的には僕はカプチーノなどを飲んでいたのですが、ブルーボトルコーヒーがチェーン展開して日本に入ってきている様に、スペシャリティ豆のハンドドリップのコーヒーもちらほらとあります。
試してみたのですが、高いわりにあまり美味しくはなかったです。なんでこんなになっちゃうのみたいな……回転しないから豆が古いとかあるのかもしれません。
日本の喫茶店てすごいんだなあと思いました。

カフェの朝食。これで2000円弱くらい
ニューヨークにカプチーノを広めた店
変に苦くてモダンな味ではないけどこれも歴史
街のコーヒースタンド。抹茶もデフォであったりする。
これはスマホの写真
iPhone
コーヒーじゃなくてクラムチャウダー
こういうのはカメラで撮らなかったなぁ…

お芝居を観る以外に特に予定がないのでずっと出歩いていたのですが、マンハッタン島でのスナップは1日2日でもう疲れてしまいました。クラクションとかの音も煩いし、エネルギーがすごくて、いるだけでなんかもうクタクタです。
せっかくマンハッタン島ではないところに宿があるので、翌日はマンハッタンとは逆側に、クイーンズの奥の方へ向かってみました。

島内の地下鉄がそのまま高架の電車になる
電車のステンドグラス
高架なので駅から俯瞰できる。ミニチュアみたい。
よくわからない駅。
プレイビルの社屋があった
郊外ってほどでもないのだけど、郊外。

ちょっと離れるだけで映画で見たようなローカルなアメリカの景色っぽい感じになって、よかったです。人は少ない、道は広い。夜は少し怖そうだけれども。

グランドセントラル駅は、マンハッタンの真ん中にあるけれども落ち着く場所でした。

旅なので、ちょっとした出会いというか人との交流もありました。
僕は積極的に人と関わろうとする人間ではないのですが、旅をしてるとどうしてもありますよね。そういうのは楽しいので、トラブルになりそうではないやつには乗っかってゆきます。

ニューヨークらしいなというか、公園でストリートバスケみたいなことをしていました。おそらく大学生。金網の中で「格闘技なのかよ」みたいな激しい肉弾戦のバスケやっててすごい迫力があったので金網の外からそれを撮っていたら、

監督なのか何なのか分らない人に「中に入って撮りなよ」と声かけて貰って、金網の中に入りました。英語あまりわからないのだけど多分入っておいでと言われてた。いいの??

なので金網の中に入って撮りました。
誰もなにも咎めたりしなかったから、そういうものなのかもしれない。いいんだ…。監督も「彼がすごい」「かれがチャンスメーカーだ」「いまこちらが押している」みたいな事を解説してくれました。監督じゃなくてただの親切なバスケ好きのおじさんなのかもしれないけれども。

ボール持ってるのがチャンスメーカーの人

ニューヨークでストリートバスケ撮るとか、ちょっと夢じゃない?

ありがとう、監督みたいな人…

あと別の日ですが、お昼ごはんを食べようとフラフラとチェルシーの辺りの道を歩いて写真を撮っていたら、突然おばあちゃんに話しかけられました。
観光客に忖度しない流暢な英語だったから僕にはよく分からないのだけれども何か困りごとかなと思ってよく聞くと「写真を撮るならよい建物があるよ」というような事を言っているみたいでした。どうやら南北戦争時代の建物でとても古いんだよみたいな事で「どれですか」と聞くとすぐ近くだったので案内してもらいました。

この建物。
今は封鎖されていてだれも住んでいないみたいでした。
貴重なんだろうなあ、よくわからないけども……

それでこちらが案内してくれたノーマンさん。その建物の前で撮らせてもらいました。ありがとう……親切に……

あとは、タイムズスクエアからセントラルパークに向かって歩いている途中で靴ひもが千切れてしまい、歩くのが難しくなってしまったため、目についた靴みがき屋さんに入り、靴ひもを買いました。デパートとかじゃなくて、靴磨きのお店がセントラルパークのすぐ横の一等地にあって、営業していて、生活できているのがすごいです。路面店だからね。

靴磨き台のある椅子

靴ひもを買うついでに店員さんが靴ひもを結んでくれました。
この靴磨き用の椅子に座らせてもらって……。なんか、店員さんがしゃがんで靴ひもを結んでくれるのに、僕は高いところにある座り心地の良い椅子に座ってるの、すごい罪悪感です。美容院のシャンプーみたいな、労働者階級のささやかな贅沢なのだとしてもよ。靴紐通してくれるのは買ったついでのサービスだとは思うものの(大した金額のものではないので)一応チップをお渡ししました。アメリカの文化的にはそれで正解だと思う。「本当に?ありがとう」みたいなリアクションだったけど、よいよね。
なによりこの椅子に座るという経験はなかなかできないですし。

これはメトロポリタン美術館に3枚だけ収蔵されているフランソワブーシェの絵。以前エルミタージュで出会って好きになり、ルーブルに観に行ったロココ時代の画家さんです。
これも出会いでした。

マンハッタン島で唯一作っているバーボンの蒸留所に行き、バーでテイスティングさせてもらっていると、バーテンダーさんがなかなかなオタクだったのでちょっと話をしたり。(ざっくりイングリッシュで)

あとはいつものようにモデルさんとアポを取ってポートレートを撮らせてもらったりもしました。

ロハンナさん
ラリッサさん
ハビエアさん

ハビエア氏は日本で映画の専門学校に行っていたことがあり、日本語で話が出来ました。すごい。うちの倉庫の近所で映画の撮影をしていたことがあるのだとか。

モデルさんごとに経験もやり方もバックグラウンドも違くて、ニューヨークは層が厚いんだなあと思いました。たどたどしくでも英語でコミュニケーションとれたのは嬉しかったなあ。相当向こうが気を遣ってくれていたのだとは思うけども。

人との交流はそんな感じ。
あと二番目に泊った漫画喫茶みたいな宿の人がやたら日本のポップスに詳しかったりしてそのトークを聞いたりとかもあったなあ。僕が音楽全然わからなくて申し訳なかったりした思い出。

この辺の写真はスナップです。

この辺のカラーの写真は勝手に色味作ってます。
映画っぽいでしょう、という、僕のニューヨークへの偏見が載かっているように思います。

素直に撮ったら↓こんな普通の色です。
おなじ地球で、そんなそこまで太陽の色は変わりません。

どこへ行っても木の幹に萌えてしまうので、NYCでも木を撮りました。
やはりパインツリーはどこで見ても格好いいなあ。

最終日に、行こうかどうか迷っていたワシントンハイツに行ってきました。

ここは前に弟とニューヨークへ来た時に観たミュージカル「インザハイツ」の舞台になっている場所で、マンハッタン島のかなり北の方にあります。リトルドミニカと呼ばれるエリアがこの近辺にあり、カリブからの移民の人が多く住んでいるといわれている場所です。
「インザハイツ」はラテン音楽やラップやブレイクダンスを駆使したミュージカルなのですが、ブロードウェイで有色人種がメインを張ってその文化を前面に出してすごいパフォーマンスをしている舞台に、当時僕はとても感銘を受けました。これが今のアメリカの演劇なのかと。その後この作品は映画にもなっているので、もしよろしければ見てみてください。
今回ニューヨークに来たのも、その「インザハイツ」の作者リン=マニュエル・ミランダの第二作目のミュージカル「ハミルトン」を観るためでもありました。「ハミルトン」は超超ヒットしていて、ロングランの他にもロンドンやその他の都市でも上演されています。リン=マニュエル・ミランダがディズニー映画の曲を作るようになった関係なのか、舞台映像をディズニー+の動画配信で見る事が出来たはずです。

ワシントンハイツは日本の旅行案内では治安があまり良くないと言われているエリアでした。ガイドブックからも観光エリアとしては除外されています。とはいえ人は住んでいて生活しているわけで、行ったら即、身包みを剥がされてしまうなんて事はないはずです。ニューヨーク滞在中もしばらく迷いました。

が、行ってきました。
地下鉄をひたすら北上して辿り着く、ワシントンハイツのランドマーク、ジョージワシントンブリッヂの辺りです。

公園で普通に子供も遊んでいるし、犬の散歩してる人もいて、のんびりしたエリアでした。ただ、ちょっと路地に入ると日が差さず薄暗くて、路駐した車にたむろしている少年達とフラフラしたおじさんが何か取引をしていたりして「あ、これ写真撮るとトラブルになるやつだ」みたいな場面はありました。とはいえするーっと横を通り過ぎても別に何が起きるわけではなかったのですけれども。海外旅行、怖がりすぎていて悪い事はありません。

そうこうしているうちに旅程の一週間が経ちました。
高いビルに上ったり、観光バスに乗ったり、自由の女神に行ったり、というような観光らしい観光はしなかったなあと思ったものの、自分なりのアレンジで旅行できたので満足でした。
観た舞台については別途書いて残したいと思っています。

でも、しばらくはもうニューヨークはいいかな。
めちゃめちゃ疲れました笑

ここは体力のあるうちに楽しむ都市だと思います。


長い文章を読んでくださりありがとうございました!

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