創造性の泉、愛しき沼―Vol.8―
気づけば、またひと月、時間が経っていて。
このひと月の間に、私は私を取り戻すための時間を過ごしていました。
聞いていた歌のほとんどは、私を甘やかしてくれる声と詩とメロディ。
子供のころに唱えていたおまじないのように、心を癒したり、揺らぐ気持ちをなだめたり...
音楽が人生に寄り添っているのを感じた日々でした。
少し時間が経ってしまいましたが、7月28日と29日におこなわれた清春さんのスタジオライブ&レコーディング配信『THE TEST-THIRD EYES TRIAL-』の感想文です。
甘やかされてドロッドロに溶かされる時間
そんな曲が選ばれていた気がする前半。2枚の大きな鏡に映る清春さんと本体の清春さん。3つの世界で歌う姿がまさに「非日常」的で、美しくて。
伸ばした手も、横顔も、シルエットですら美しく...
かすみ草のような小花と鏡が配置されたセットがまた素晴らしくて、夢の世界のような高画質の映像と音楽を配信してくださったスタッフのみなさまを思わず拝んでしまいます。
夢心地な時間、このまま身体が溶けて、ブラウザの中の世界と同化していくんじゃないかって思いながら(願いながら?)見ていました。
―僕らは長い夜を去って 傷を笑い合える
正しくは麻痺させた痛みを持って 歩いているよ、今―
(メゾピアノ)
清春さんの声と詩の癒しの効果ってほんとに半端なくて、表現力の高さも相まってどんどん心に染み込んできます。
大人になっていくと、泣くことが許されなくなることも増えて。それは、自分自身が課した「大人になる条件」だったりもするんでしょうけど...
清春さんのライブはその条件が適用されない数少ない場所でありました。
もう5ヶ月も会えていないけれど、こうして配信で歌を聴かせてくれるのは本当に嬉しいです。
―太陽を仰ぎ音楽を僕は奏でる
やがて迷う君よ、幾分か和らいで―(湖)
―人は皆だって同じ、僕だって君と同じ
立ち尽くす亡霊の影に怯えながらそばにいるよー(I Know)
ファンのために存在すると公言してくれる私のカリスマ。
色々な悩みを抱えながら生きていることも理解ってくれている。それだけで「救い」になる。その存在が「救い」であることもきっと理解ってくれているんだろうな...
じゃないとこんなに心に刺さらないよね、って思います。
二日間とも前半は甘やかしてくれた時間。
心を癒して潤して、たくさん泣きました。
Day1.前半セットリスト
1.白と黒
2.瑠璃色
3.メゾピアノ
4.湖
5.I Know
Day2.前半セットリスト
1.たったひとり
2.SHARON
3.『sister』
4.sad love
5.loved
(個人的に『sister』とlovedはひっくり返りました。嬉しすぎてw)
本編はインターバルを挟んで、後半へと続きます。
「格好良い」とは何かを再認識させられた夜
そして今回、ゲストギタリストとして名前が挙がったのは、SADSのギタリストとしても清春さんの脇を固めていたK-A-Zさん。
生配信を観ていた時はもう語彙力もなく、二人の姿に「かっこいい~」としか言ってませんでした(笑)
実際、おふたりが並ぶとロックンロールの権化かよってくらいかっこいいんです。ほんとに。
最初の一音で「K-A-Zさんキター!!!!」と身体が身震いした瞬間。
清春さんのelegyにK-A-Zさんのギターが融合するとどうなるのか、期待しないわけにはいかなかった。前半とは清春さんの顔つきもまた少し変わったような気がして...
あとはもう言い方が悪くなっちゃいますけど、【格好良さの暴力】
凄すぎました。
忘れられない夜。
SADSのように大暴れするような激しさはなくて、ただ、清春さんの激情が静かめに表現されている、そんな情景で。
K-A-Zさんのギターがそれを煽り盛り立てている、2つの大きな存在がお互いを増長させているように思えました。
「ソーシャルディスタンス?なにそれ食べれるの?」
なくらい絡み合うギターと声と身体。
その様子をちゃんと表現してくれている素敵レポはこちらで。
清春さんのニコ生でもMCを務めてくださっている奥浜レイラさんです。
写真もほんと素晴らしい。
そして新しい領域<TERRITORY>へ
もはや”TEST”の枠を飛び越えた三度目の夜「THIRD EYES TRIAL」
ふとした清春さんの笑顔に、大きな何か、確信みたいなものを掴んだんだなと感じました。
そして発表された新たなタイトル【A NEW MY TERRITORY】
清春さんの美学や芸術性を配信する”TEST”ではなく、新しい”領域”としての表現方法。
K-A-Zさんのギターが入ることでさらに表現の幅が広がったelegyスタイルで、再び、限りのない「格好良さの暴力」で滅多打ちにされるんだろうなぁ...(ワクワク)
本当に楽しみです。
まだ未体験の人も、ぜひ新しい領域へ足を踏み入れてみてはいかがでしょう...
【A NEW MY TERRITORY】
8月25日㈫ 21:00ー23:00
8月26日㈬ 21:00-23:00
※5日間のアーカイブ期間でもチケットを購入して視聴することができます。ライブ音源ダウンロード付き。
チケットはZAIKOサイトにて販売中。
日にちごとにリンクが違います。
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KIMIKO-ALS-FOUND-チャリティプログラム
About KIMIKO –ALS FUND-(サイトより)
発起人: 清春さん
Concept: 井上貴美子さんは2019年8月にALSの診断を受けました。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、手足・喉・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉を動かそうとする信号が伝わらなくなり、自分の体を動かすことができなくなる病気です。筋肉の病気ではなく運動神経が障害を受けるため視力や聴覚は保たれます。日本国内の患者数は約9200人。原因不明で治療法が確立されていない指定難病です。
このプロジェクトは、ALSと戦う貴美子さんへの経済的支援と、「生きている証を残したい」という彼女の意志を創作活動を通じて実現することを目的としています。
ありがとうございます。言葉のチカラで誰かを癒せたらいいな。