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やりたいことを仕事に
僕は大学4年生である。本当なら就職活動に励んでいるはずだが2年間休学し、1年間海外留学をすることに決めた。
就職活動をしていない自分がこんなことを言っていいのかと踏みとどまったが言わせてもらいたい。
昨今、やりたいことを仕事にという言葉を幾度となく耳にする。今までの社会では考えられなかった仕事が今の世の中には存在する。だからやりたいことを仕事にできるという論理なのか。
しかし、そんなことは歴史上何度も繰り返されてきたことだ。産業革命がその代表ともいえる。100年前の社会で誰がサービスという非物質でお金を稼げると思っていただろうか。時代とともに産業は成長していくのだからやりたいことを仕事にできる社会が最近構築されたというのは納得がいかなかった。
ともすると、そもそも今でさえ、やりたいことを仕事にできるなんてありえるのかとも思う。結局マイナビやリクルートといった大手人材派遣会社ないしは広告会社が流行させた机上のスローガンなのではないか。
人生の4分の1しか生きていない20そこそこの若者に「人生でやりたいことはなんだ」に対する回答を求めるのも酷な気がする。もちろん才能があるごくわずかな層に対しては有効だが、僕を含めた大抵の凡人には些か難しいように思える。
そうならば、別に「やりたいことを仕事に」を意識せずに「やりたいことを模索する」ことから社会人を始めてもいいんじゃないか。
そんなマインドじゃ人生勝ち組にはなれないよという人もいるが、仕事が人生だと考えてないので却下する。あのスティーブジョブスでさえ死際に「もっと家族との時間を大切にすればよかった」と言っていたのだから人生はあらゆるコンテンツで構成されているはずだ。
先行きどうなるのかわからないのだから、今を懸命に生きていれば人生の軌道はぶれないんじゃないかと思った。