「おじさん」という生き方を楽しむために
「おじさん」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かぶパブリックイメージは「老い」とそれに対する「諦め」のふたつである人は少なくないだろう。
爺といえるまで老成しておらず、若者というには老いすぎているという人生において最も残酷な時間である。
15歳で世の中に放り出されてからというものの、それは多くのおじさんに出会ってきた。
オンナは星の数ほどいる、などというセリフも私が主観的におじさんと思う人々の口から幾度となく聞いてきたが確実に関わった人間は「おじさん」の方が圧倒的に多かった。
これまで幾度となく嫉妬に狂ったおじさんにより様々な被害を受けてきたが、少年の心に戻って一緒にくだらない遊びができたのもまた「おじさん」達であった。
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