スキマを埋める、ずっと。
10月に入るまでしばらく順調だった。精神も日常も安定していた。10月1日前日まで忘れていた何の気無しに参加した大きな飲み会。
何の気無くとも何かを期待していたのだろうか。結局都心で催された飲み会が終わるとすぐ地元に戻り、友人と会った。スキマを埋めるように。
何も生まれなかったその日から日常に色が消えた様な感覚になった。
常に何か楽しい事が無いか渇望する日々、何をしても楽しくない。
久しぶりにこんな幻想を追い求める症状に陥ってしまった。
小中高大と友達はいない方だった。全くいない時期もあった。誰とも遊ばず、テレビが友達だった時代も。今は“関わる人”は多くなって、“関わろうと思えば関われる人”が増えてきた。
とりあえずバイト先に行った。仕事をすれば虚無感が紛れ、少しは充足するかと思われたからだ。しかし全く充実しなかった。ここの人ではダメだったのだ。
今日はこれから最近関われるようになった中学の同級生でスキマを埋める。明日は誰にがっぽり空いた穴を埋めてもらおうか。