電子版 臨床検査技師国家試験過去問のレビュー
2021年2月17日、第67回臨床検査技師国家試験を受験してきました。
私が本格的に国試の勉強を始めた時に、使用する教材(過去問集)を電子版と書籍版どちらを購入するかかなり悩みました。しかし、臨床検査技師国家試験におけるiPad等デジタルデバイスを活用した勉強法の記事はネットで探してもあまり見つからず、細かいところが分からず不安ながらに電子版を購入することに決めました。
今回はiPadを主軸に置いた国家試験対策が実際どうだったのかを記しておこうと思います。これから国試の勉強を始める方々の教材選びの参考となれば幸いです。
１. 電子版とは
この記事で言っている「電子版」とは、紙の本ではなく、パソコンやiPad等の電子機器で閲覧できるタイプの国家試験過去問のことです。
今の時代スマホで漫画を読んでいる人はとても多いと思いますが、そのような感覚で国家試験の過去問を閲覧します。手元に紙の本は残りません。
具体的にどのように購入するかというと、医書.jpやM2PLUSといったサイトに会員登録をして、そこで電子書籍を購入します。kindleでは売っていないようです。
下に私が受けた年の過去問の購入リンクをつけておくので、参考程度に見てみてください。
２. 電子版購入をしたわけ
初めに、私が電子版を購入しようと考えた理由を記します。
大きく分けて以下の３つの理由で電子版を購入しました。
①持ち運びに便利
②普段ノートをiPadでとっているため、兼ね合いが良い
③紙とペンの消費がない
はっきり言って、もっとも大きな理由は①の持ち運びです。
重いじゃないですか。過去問って。
勉強のモチベーションが長続きしない自分は、気分転換にカフェに行って勉強したり、学校で友人と勉強したりすることが多いです。そんな時、あのとてつもなく重い過去問を持って移動をするのは気が重いですよね。
電子版を購入してしまえばiPadかパソコンだけ持っていけばどこでも勉強できるし、分からないことが出てきてもiPadのノートをみてある程度対処できます。Wifiがあればその場で検索かければOKです。
③は副産物的なものですね。最終的にいらない紙を裏紙にして使っていたので完全に使用していないわけではないのですが、半年弱の勉強を全部紙とペンでやっていたらかなり消費することになると思うので十分な節約になったと思います。
３. 電子版購入で心配だったこと
次に電子版購入にあたって心配だったことを示します。このような点で悩んでいる人は是非このnoteを最後まで読んでいってください。
①目的のページを探しやすいか(紙ならパラパラめくれるけど...)
②apple pencileでの描き心地は良いか
③紙の本を選ばないに値するか
(紙なら終わった後売れるし、同じ値段出すし...)
④閲覧するアプリの使い心地はどうか
４. 電子版使用後レポート
３. で記載した不安点が実際どうだったかを中心に、使用感をレポートしていこうと思います。
私は「医書.jp」の「臨床検査技師国家試験問題注解 2021年版」を購入しました。上にリンクを貼っています。
まず、端的に申し上げると、電子版を購入してよかったと思っています。
その理由は、不安点にあげた部分がほぼ問題なかったためです。
まず①の目的ページを見つけられるかという点ですが、電子版では目次のページにジャンプリンクがあるため、各章の先頭ページ（「微生物学 グラム陽性球菌」など）はすぐにジャンプすることができます。
また、各ページに付箋を貼ってメニューから付箋のページに飛ぶこともできるため、間違えたページだけ選んで探すことも可能です。
紙の本と違って目的なくパラパラ見ることはしづらいですが、逆に目的ページを探すことは容易だなと感じました。
次に②のapple pencileのかき心地についてですが、これはiPadユーザー以外は関係ないと思うので飛ばしてください。
そもそもなぜこの項目をあげたかというと、iPadで勉強するときに多くの人が利用するであろうアプリ「GoodNotes 5」に関係します。
このアプリ、非常に描き心地が良いんです。それはもうラグなんて感じさせず、紙とペンで書くのとほぼほぼ変わらない描き心地なんです。
普段ノートをとるのにこのアプリをヘビーユーズしているのですが、それゆえに医書.jpの専用アプリのペンの使用感が心配でした。長期間の国試勉強で描き心地にストレスを感じるのはかなり痛手になると思っていたので不安点としてあげました。
4ヶ月ほど使用した感想ですが、GoodNotesほどの描き心地ではないにしろ、ストレスを感じるほどでもなかったです。GoodNoteよりほんの少し同期ズレする感じです。ちなみにこの電子版過去問で行える操作は書き込み、マーカー、ページに付箋、メモの添付、写真の添付などです。
③は微妙な点でした。電子版と冊子版は値段が変わりません。そのため手元にものが残る冊子版の方が、純粋に価値が高いと思います。書き込みをしなければ最終的に売ることもできますし。そのことを考えると、電子版を購入することのアドバンテージはそこまで大きくないと思います。
④のアプリの使用感は不便さはほとんど感じませんでした。上述した通りペンの感度やページ検索は快適に行えました。1日に一度くらいのペースでアプリが落ちることがありましたが、これによってメモが消えたりすることはなかったのであんまり気になりませんでした。アプリのレビューにはいろいろ書いてありましたが、自分が半年弱使用した感想はそんな感じです。
結論：私は電子版を選んでよかったと思っています！
最終的な感想です。
私は電子版を購入したことに満足しています。
一方で、明確に感じたメリットは持ち運びのしやすさくらいだったので、ものが残らないデメリットを考慮するとどちらを購入しても大差ないなという感想です。
以下のような人には電子版購入をお勧めしたいです。
・普段の勉強をiPad等タブレットで行っており、国試の勉強も同様に行いたい方
・家以外の場所に行って勉強することが多い方
・過去問にガンガン書き込みをして、国試後売るつもりがない方
何か分からないことありましたらお気軽にコメントしてください。何か力になれたらと思います。
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