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「天示す竜剣」メタゲームウォッチングVol.6「群雄割拠の勇者達」


まずはいつものごとく、JCGの結果から見ていく。結果の詳細については、じ様のツイートを引用させていただく。

11/26開催JCG

優勝は威光ロイヤルディスカードドラゴンとなった。ついにディスカードドラゴンがJCG優勝となった。
環境が進み、ディスカードドラゴンの構築が洗練されたことに加えミラーが減ったことで勝率が上がった。
ディスカードドラゴンには自由枠があり、これをどう扱うかが鍵だった。優勝者の構築は「ブリザードハート・フィルレイン」「キャプテン・ドラグウッド」が2枚ずつ採用されている。特にフィルレインについてはミラーの活躍度の高さ・環境に多い人形ネメシス威光ロイヤルと言った低コストカードを中心とするデッキに対してもかなり有効なカードだ。ドラグウッドについては暇な7PP時にポン置きできること、最後の詰めに使えることなどがつなぎとして優秀だ。

11/27開催JCG

今回は結晶ビショップが優勝している。このデッキについても構築の幅が広いが、優勝者は「カースメイデン」「信仰の一撃」「教皇の祭器」「ウーラノス」を散らして1枚ずつ採用している。
役割が薄く、本筋となりにくいカードはあくまで引けたらラッキーと考えるイメージか。

11/30開催JCG

今回はコントロールデッキ2本が優勝となった。このデッキ選択には直近のJCGで勢力を伸ばしつつある秘術ウィッチ人形ネメシスに対しての圧倒的優位性があり、特にこれを握るプレイヤーが多いであろう決勝トーナメントで決め打ちすることでメタ勝ちが狙えるところにいる。
進化エルフは事前評価としてかなり強いと言われていた「ベネデイクションエルフ」を3枚採用し、攻撃を受け切ることで「アルティメットバハムート 」の直接召喚まで耐えてコンシードを狙うというデッキだ。
RGW期に存在していたコントロールエルフに近い。耐久力、防御力ともにRGW期のデッキに近い他、「ジャイアントハッピーピッグ」のような最大体力を増やせるカードも採用されている。
このように環境を読んで勝つプレイヤーがおり、環境を巡りを感じた。

12/2開催JCG

今回は秘術ウィッチディスカードドラゴンが優勝した。
この2デッキはコントロール系デッキに対して1ターンに大打点を与えることが出来る点が強く、さらにフォロワーの生存があまり気にならないため、除去を多用するコントロールに対しての優位点がある。
また、特筆する点としてディスカードドラゴンのミラー対策で「グランスエンジェル」が増えている点も見逃せない。「干絶の飢餓・ギルネリーゼ」を直接召喚されてしまうと厳しいため、確実にターンを貰うために採用されている。ディスカードドラゴンは環境によって構築が左右されるデッキと言えるだろう。

RAGE SHADOWVERSE PRO TUOR 5th season

Aグループ

1位 kaoru/YFM
威光ロイヤル/人形ネメシス
2位 拓海/GxG
秘術ウィッチ/ディスカードドラゴン
3位 ユーリ/DNG
秘術ウィッチ/ディスカードドラゴン


Bグループ

1位 ヘイム/SHG
威光ロイヤル/コントロールエルフ
2位 rumoi/AXIZ
秘術ウィッチ/人形ネメシス
3位 たばた/GxG
秘術ウィッチ/ディスカードドラゴン

この結果からわかるのは秘術ウィッチの通りが良いこと。そして、7位8位が共通して威光ロイヤル/ディスカードドラゴンの持ち込みであり、この2本の組み合わせがあまり良くないことがわかる。また、秘術ウィッチは使用した全てのプレイヤーが3セット以上勝利していることから、この雑多環境におけるベストデッキであろうことが予測される。
デッキの中身もチームごとに細部が異なっており、その中でも本戦に進出しているGxG、AXIZ、SHG、DNG、YFMで全て異なっているためプレイヤーに合わせたチューニングが必要とも言えるだろう。
各チームごとの持ち込みはところてん様が詳しくまとめているので、そちらを引用する。

現在のtierリスト

環境としては群雄割拠であり、tiep1にいる上位4デッキにあまり差はない印象。
tier2のデッキはパワーが落ちるというよりはメタデッキの側面が強い。例えば、威光ロイヤルが少なくて人形ネメシスが多いならば回復ビショップを使う、ディスカードドラゴンが多いならば宴楽ヴァンパイアを使用する、などだ。
ランクマッチレベルに目を向けると、tier3のデッキも活躍する機会があり、グランドマスターを目指すくらいの目標であればあらゆるデッキが活躍する多様性に満ちた環境であると言えるだろう。

終わりに

これまで6回の更新をおこなってきたメタゲーム・ウォッチングだが、ratings後半戦も終わり、本シーズンにおける大々的な競技シーンとしての残りはRAGE GRAND FINALおよびRAGE SHADOWVERSE PRO TOUR5th season本戦のみとなった。これらはBO5環境であり、BO3シーンとはまた一味違ったメタゲームとなる。
そのため、次パックのリリースまでの期間は簡易的なものになる予定だ。来シーズン以降の作成方針については追って記載する。

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