「天示す竜剣」メタゲームウォッチング Vol.4 [再び操られ]
更新が大きく空いてしまったことをお詫びする。
11/2を持って再度大型調整が入り、環境トップを独走していた「アーティファクトネメシス」への大幅な下方修正が入った。
本記事では11/2アップデート以降の環境をまとめていく。
11/2開催JCG
この回での優勝こそ威光ロイヤルとチェスウィッチだが、真に注目すべきは多数派デッキだ。
威光ロイヤルと人形ネメシスの勝率が頭一つ抜けており、この二つのデッキが環境を定義するであろうことが窺える。
細部の調整枠を触れていきたい。
まずは「天下の大泥棒・ジエモン」だ。このカードもアップデートによりかなり使いやすくなっており、一部パーツを出張するだけでも強く、「千金武装の大参謀」との組み合わせがかなり強力なため採用されることがあるカードだ。
次は「アブソリュート・チェイスト」だ。こちらはアップデートで下方修正されたカードだが、人形ネメシスでまた採用されるケースが増えてきた。ミラーに対して強いこと、守護の価値が高いこと、ドロー性能とどれも強く使えるためコストが上がってもなお使われるレベルに落ち着いている。
結果のまとめについてはじ様のツイートより引用させていただく。
11/4開催JCG
今回も相変わらず威光ロイヤルと人形ネメシスが多い中、結晶ビショップが優勝している。
先日の下方修正の影響を受けず、「信仰の一撃」や「教皇の祭器」を落として「淀みの神父」や「ウーラノス」を増やすことが結論とされたため、練度の高いプレイヤーが持ち込み勝ち切った印象。
結果のまとめについてはじ様のツイートより引用させていただく。
11/6開催JCG
今回はスペルウィッチが優勝した。アップデート後は構築が定まらず、中々勝ちきれなかったが、事故要素となるギミックを減らすことでクオンコントロールの立ち回りを軸とした守りの固いデッキとして人形ネメシスや威光ロイヤルといったボードデッキに役割を発揮している。結果のまとめについてはじ様のツイートより引用させていただく。
11/9開催JCG
今回もほぼ環境に変化はなく、相変わらず威光ロイヤル人形ネメシス環境に回復ビショップやその他雑多なアーキタイプと言った環境になっている。
語ることがあまりないのでここは威光ロイヤルの構築の変遷について見てみよう。10月に活躍し始めた頃は「神速のクイックブレーダーむによるワンショットキルを狙うデッキとしてバフカードを大量に採用していた。
しかし、構築が洗練されるにつれて、バフカードは減っていき、連携ロイヤルの基盤はそのままで、進化要素をクイックブレーダーコンボに当てた構築となっている。
結果のまとめについてはじ様のツイートより引用させていただく。
11/12開催JCG
今回も顔ぶれに変化がなく、人形ネメシスが圧倒的シェア率になっている他威光ロイヤルの勢力が縮まっている。
人形ネメシスはアグロ寄せ構築からミッドレンジ的に構築へと変化しており、「神器鳴動」や「クロックワークマギ・リヒト」などの進化権がなくとも使いやすいカードが増えている。EPが足りないという問題をどう解決するかに構築のフォーカスが置かれているようにも思える。
結果のまとめについてはじ様のツイートより引用させていただく。
11/13開催JCG
ここで注目したいのは、ネクロマンサーが突如出現していること。これまでは地力はあるものの、受けきられると脆い、安定感が前シーズンと比べるとかなり下がっているなどの欠点にばかり目がいっていたため低く見られていたのは間違いない。
しかし、「双極の生命・フラムグラス」の数を落とすことでメイン軸を「スケルトンレイダー」に絞り、サブプランとしてネクロマンス20を狙う、純正進化ネクロに近くなっている。また、今の環境ではダメージ軽減の価値が高く、「マッドネスリーパー」のラストワードも立ち位置が良くなっている。
環境的に非常に良いカードと言えるのではないだろうか。
結果のまとめについてはじ様のツイートより引用させていただく。
総括
2度に渡る下方修正を挟み、様々なデッキが登場した今環境もついにアディショナルカードの実装を迎えることとなった。
登場したデッキも研究が進み、徐々に構築が変わったいく様はシャドウバースプレイヤーの環境を掘り下げる能力の高さを大いに感じる環境であった。