「天示す竜剣」メタゲームウォッチングVol.5「金色の襲来」
アディショナルカード実装後1発目としてまずは環境最序盤の大会から今後どうなるかを考察していく。
11/23開催JCG
優勝は威光ロイヤルと秘術ウィッチとなった。
驚くべきは、アディショナル実装初日界隈を大きく騒がせたディスカードドラゴンがベスト4にいなかったことだ。
使用率自体はかなり高く、決勝トーナメントでは8人が使用している。
詳しく入賞デッキを見ていこう。
1〜4位のプレイヤーは全員、アグロ〜ミッドレンジのデッキ2個を持ち込んでいる。ディスカードドラゴンは回復こそあるがアグロデッキには強くなく、盤面の防御も「黒白の乱舞・ノール&ブラン」に大きく依存している。
「天使の加護」による守護の突破が容易な威光ロイヤル、「プレデターゴーレム」や「アシッドゴーレム」等で6/6というサイズをリーサル時にどかしやすい秘術ウィッチ、「操り人形」のおかげで処理しやすい人形ネメシスと言ったデッキがディスカードドラゴンへ有利となり、勝てたという印象だ。
例のごとく、じ様のまとめツイートを引用させていただく。
注目のデッキ
ディスカードドラゴン
アディショナルカードとして追加された「銀色の清純・アルジャンテ」と「金色の威信・リュミオール」を軸にした、「手札からカードを捨てる」ことをテーマとしたデッキだ。特にドロー能力に優れるため、「ウーラノス」の効果によるリーサルも組みやすい。
弱点としては、やはりPPブーストの隙の大きさがあげられる。アグロデッキに対しては特にキツく、回復をしっかりと積まないと簡単に削り切られてしまうのが欠点だ。
なお、ランクマッチではfyal選手により、36連勝という脅威的な数字を叩き出している。
その他環境上位デッキ
秘術ウィッチ
アディショナルカードとして追加された「アストロジカルソーサラー」が非常に強力で、序盤のスタック消費、終盤の疾走メタといつ使っても非常に優秀。特にスタック消費しつつ、場にスタックを用意できる点が秘術ウィッチにおける引きのムラを改善してくれている。
一撃で20点近く打点が出ること・「プレデターゴーレム」の存在により、流行りのディスカードドラゴンの「黒白の乱舞・ノール&ブラン」に対しても問題なく対応が可能なところが強みだ。
威光ロイヤル
こちらもアディショナルカードである「マキシマムジェネラル」により、中盤の押し付け力が上がったことにより「神速のクイックブレーダー」に頼り切らないプレイが可能となった。「天使の加護」によりディスカードドラゴンの「黒白の乱舞・ノール&ブラン」に対してももちろん強い。
人形ネメシス
こちらは新規カードこそなかったものの、序盤の攻めの強さがディスカードドラゴンに対して効くことが強みだ。以前デッキパワーは高いままなので今後も見かけることが多いだろう。
結晶ビショップ
アディショナルカードである「ムーンパラディン・アストルフォ」は結晶ビショップの弱点であった序盤の隙を減らしてくれる優秀なカードでありながら、ドローもしてくれて安定感があがった。
また、これにより「カースメイデン」への依存度が下がり、採用しないケースも考えることができるようになった。結晶ビショップの不安定さが減り、さらに強いデッキへと近づいたのではないだろうか。
まとめ
新たなアーキタイプが環境を独占するかに見えた環境初期だったが、既存のデッキも強く、メタが大きく回りそうである。
今後のJCGの結果と12月に開催されるRSPTやRAGEのGFも非常に楽しみだ。