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デッキで振り返る2022年のShadowverse


この記事はtobyさん主催のシャドバアドカレ2022の12/17 昼の部の投稿となります。

他の皆様のように素晴らしい実績がないため、ただの1シャドバオタクという目線にて記事を投稿させていただきます。

デッキを紹介することでどんなデッキが活躍したのかを思い出し、シャドバの一年を振り返ってみよう、というコンセプトの記事となります。
1ヶ月ごとに1デッキ、1〜3月はOOS環境、4〜6月はEOP環境、7〜9月はRGW環境、10〜12月はCDB環境にてお届けします。
本当は全て紹介したいのですが、あえて1つに絞ります。カレンダー的なニュアンスだと思っていただければと思います。
デッキの選定基準は「界隈を騒がせた」「なんらかの調整を受けた」「最高峰の競技シーンでたるRAGE SHADOWVERSE PRO TOURで活躍した」等の要素を加味して、独断と偏見で決めています。
※使用プレイヤー等を含めて載せていますが、筆者がSHGのファンのため、プロ選手ではSHGの選手が多めとなっております。どうかご容赦を。

1月

進化ネクロマンサー(ローテーション)

Legacy Deckより。

十禍闘争」リリースで「霊体の侵入」「クランプス」を得たことにより究極完全体となった進化ネクロマンサー。盤面にフォロワーを並べれば「スケルトンレイダー」、かといって盤面を空けると「虚無ノ哭風・グリームニル」による大打点が待っているという死に方を選ばせてくる恐ろしいデッキでした。
あまりにも強すぎて完全に一強となってしまったため、「忌まわしき再誕」と「虚無ノ哭風・グリームニル」の2枚が重たい下方修正を受けました。
前シーズンである「災禍を越えし者」で"Atom/SHG選手"が既にこのデッキの基盤を確立させており、当時強いとされていたラストワードネクロを圧倒し一気にtier1になり、WGPでも大活躍しましたね。

2月


ラストワード進化ネクロマンサー(ローテーション)

「RAGE2022Spring」優勝W's | sakuya選手使用リスト

1月のアップデートにより環境デッキとして成立させるのは難しいとされていた進化ネクロマンサーですが、ラストワードギミックとハイブリッドすることによりリペアに成功しました。さらに、元々の基盤の強さによりデッキが周知されてからは圧倒的Tier1として再度君臨しました。
忌まわしき再誕」の効果で蘇生するフォロワーを「デスキャットリーパー」に固定することで、細かい回復やバーンダメージを狙え、さらにそもそもの本体性能が高く非常に取り回しの良い動きができていました。
対抗馬として環境上位にいた「セッカエルフ」や「アーティファクトネメシス」のようなデッキに対しては「セレスト・マグナ」のファンファーレ能力が時間を稼いでくれ、自分のゲームレンジへ押し込めてくれました。
今に至るまで、「ケルヌンノス」と「スケルトンレイダー」はネクロマンサー及びローテーション環境の象徴となっていましたね。
今ではプロ選手となったLVS | Era53選手が自身のdiscordサーバーでこのデッキの解説をしていたり、十禍闘争の競技環境について議論していたりしたのは懐かしいですね。

3月

連携ネクロマンサー×ロイヤル(クロスオーバー)

Spicies/DNG選手のマスターランク到達リスト

3月中限定のイベントとして2つのクラスのカードを合わせて使用できるクロスオーバーというフォーマットが実装されました。
その中で最も早く、最も恐ろしいパワーにより環境を定義したのが連携ネクロマンサー×ロイヤルです。
このデッキは連携数を「絶叫の沈黙・ルルナイ」の「絶叫の拡散」により高速で稼ぐことで「忠義の剣士・エリカ」の能力を起動し、一気にOTKを狙うデッキです。
絶叫の拡散」は「忠義の剣士・エリカ」の攻撃力を上げることにも、相手の盤面を処理するのにも非常に強く守護による防御を楽々と乗り越えて20点を超える大ダメージが狙えます。
老練なる教鞭」がローテーションに存在していたこともあり、そもそも「忠義の剣士・エリカ」が4/3スタッツでプレイすることもでき、かなりOTKへの再現性が高いデッキでした。
十禍闘争」で追加された「霊体の侵入」や「クランプス」がこちらでも大暴れしていました。
あまりにも強すぎて「忠義の剣士・エリカ」はすぐにクロスオーバーで禁止カードになってしまいました。Shadowverse初の禁止カードです。
エリカルルナイは今後もしばらくの間ローテーション環境で活躍することになります。

4月

フラム・グラスネクロマンサー(ローテーション)

MURA/SHG選手 「RSPT1st season予選」使用リスト

元々天象の楽土環境初期では前シーズンの構築を引き継いだラストワード進化ネクロマンサーが主流でしたが、徐々に「ケルヌンノス」の効果達成によるリアニメイト効果で「双極の生命 フラム・グラス」を踏み倒して召喚することが強いことが判明し、ネクロマンス20達成を重視した進化ネクロマンサー改めネクロマンスネクロマンサーが主流となりました。
回復ソースを「干絶の飢餓・ギルネリーゼ」と「友魂の少女・ルナ」「記憶の軌跡」へ委ね、他は墓場肥やしにドローソースとデッキ全体で全力でコンボ成立を狙うその超強力なデッキは全競技プレイヤーの心を掴み、愛される最強デッキへと消化しました。

5月

宴楽ヴァンパイア(ローテーション) 

MURA/SHG選手 「RSPT1st season本戦」使用リスト

天象の楽土」により追加された「デモンズグリード・パラセリゼ」を直接召喚するというアドバンテージを生かしてビートダウンするアグレッシブなデッキです。事前評価では手札0枚を強制されるため、あまり強いとされていませんでしたが蓋を開けてみるとかなり強いことが判明しました。
特にフラム・グラスネクロマンサーに有利と言い張れるほどの攻める能力が特色で、現代シャドバの強いデッキにおける序盤の準備期間を攻め立てるという弱点をついたデッキです。
プロツアーでも大活躍し、特に1st season決勝戦でのMURA選手の「銃士の誓い」を完全にケアした7/7のパラセリゼ単体置きには痺れましたね。
アンリミテッドでは登場から今に至るまで最強クラスのデッキとなっており、もはやアンリミテッドの顔の一つになってます。

6月

スペルウィッチ(ローテーション)

MURA/SHG選手 「RSPT1st season本戦」使用リスト

陰陽の開祖・クオン」の追加以来一定の結果を残し続けてきたスペルウィッチというアーキタイプの中で、今までで最も難しいが史上最高クラスのパワーとなったデッキです。「チャクラムウィザード」の加入により、除去力とスペルブーストのスピードが上がり、安定感が増しました。
究明の魔術師・イザベル」から入手できる「アルティメットマジック」と「ウーシンマスター・クオン」のスペルブースト15回達成時の「式神・貴人」によるバーンダメージを絡めた特大打点によるOTKを狙うデッキです。
非常に扱うのが難しい上に、デッキ構築に至ってもスペルの種類を意識しつつデッキに一貫性を持たせる必要があるためかなり玄人向けのデッキでした。
これらを最適な形にして素晴らしい試合を見せてくれたMURA選手やRumoi選手には頭が上がりませんね。

7月

共鳴フラム・グラスネメシス(ローテーション)

Legacy Deckより。

今年の下半期のシャドバを象徴するカードとである「勇気の少年・カシム」「解放の少女・ローザ」の追加により安定感と圧倒的パワーを手に入れた共鳴ネメシスです。
これまでは他のアーキタイプにパワー負けすることが多く、中々環境の最前線には出られないデッキでしたが、「次元の超越者・ユアン」のローテーション落ち直前に大輪の花を咲かせます。
圧倒的な安定感でゲームの主導権を握り、トドメに融合した「双極の生命 フラム・グラス」と「次元の超越者・ユアン」を出して一気にリーサルを狙うデッキです。
大量ドローによる再現性の高さもありランクマッチで40連勝を達成するほどの凄まじい強さを誇っていたため、「双極の生命 フラム・グラス」は下方修正されてしまいました。
デッキ自体が解体の危機に陥っても「勇気の少年・カシム」「解放の少女・ローザ」の2枚が非常に強く、別のアプローチによりローテーションでは大活躍し、アンリミテッドは制限カードになるほど大暴れしたのはまた別の話。

8月

モノヴァンパイア(ローテーション)

Atom/SHG選手 「RSPT3rd season本戦」使用リスト

ローテーション落ち直前にて「紅き血の女王・ヴァンピィ」「月下の狼王・ヴァルツ」「アビスドゥームロード」とこれでもかというくらい相性の良いカードが大量に追加されて完全体となったモノOTKコンボデッキです。
悠久の真紅・モノ」の効果をおさらいしておきましょう。「全てのフォロワーに、"3回の能力バフか体力回復を受けると進化する"能力を付与」と「進化後は6/6の疾走フォロワーになり、攻撃時には全ての進化フォロワーに疾走を付与する」2つの能力を持ちます。また、自身の効果で復讐状態であればファンファーレで全てのフォロワーに0/+1修正を付与できます。
これにより、復讐状態であれば2回のバフか回復で全てのフォロワーを疾走させてOTKを狙うことができます。
どこからでも全力でOTKを狙える性能、アビスによる延命からのOTKといった派手ながらも難易度の高い玄人思考なデッキでした。
難解なリーサルを決めた時の爽快感は物凄いモノだと思います。私は下手すぎて使えませんでした。
このデッキには「終幕の吸血鬼・ユリアス」が入ってることもあり、これまではデッキの相性が悪く同じデッキに入らなかった2人が有終の美として共闘することにエモさを感じるオタクもいるとかなんとか。

9月

ラティカエルフ(ローテーション)

Atom/SHG選手 「RSPT3rd season本戦」使用リスト

極天龍鳴期の最強デッキといえば?と聞かれたらこのデッキを挙げる人も多いのではないでしょうか。「聖緑の輝き・カーバンクル」のファンファーレ能力によりデッキのカードのコストを全て1減らし、デッキのコストが大きく軽減した状態で「万緑の回帰・ラティカ」の能力達成のため12プレイをして一撃で仕留めるデッキです。
このデッキの魅力はなんといってもコンボ成立でそのまま7ターン目にOTKが決まる点にあるでしょう。
序盤〜中盤は「腐食の絶命」「絶命の崇拝者」「ヒーリングフェアリー」などの守りに特化したカードで相手の攻撃を防ぐことができ、さらに相手が攻めきれなければそのまま勝てるのが強く、恐ろしく、美しい点でしょう。
特にリーサルターン前に「絶命の崇拝者」を進化させることでラティカの12プレイ時である8/8疾走2回攻撃と合わせて20点ピッタリなのが芸術的です。
一見先攻がそのまま勝ちに見えるミラーであっても、ターン終了時に自分のEPの数が相手よりも多ければPPを1増やす「メタトロン」の存在があり、むしろ後攻の方が有利と主張することもできる点もまた面白いですね。
登場以来エルフのキーカードとして支え続けてきたラティカの最後は最強のデッキでした。

10月

人形ネメシス(ローテーション)

JCG Shadowverse Open 23rd Season Vol.1優勝SGA | churu選手使用リスト

天示す竜剣環境において環境を象徴するデッキといえば?と聞いたら5割の人間がこれと答えるであろう、人形ネメシスです。
前環境におけるRAGE GRAND FINALにおいて、優勝者であるテリヤキ選手の使用デッキとなっており前々から注目はされていました。
天示す竜剣リリースにより「アブソリュート・チェイスト」という最強の除去&リソースカードを手に入れ、攻守共に最強の万能デッキへと昇華しました。この頃のチェイストは、5〜6ターン目に出すことも比較的容易で、最も強い進化権の投資先として大暴れしていました。
あまりにも強く、対策も難しかったため、「アブソリュート・チェイスト」「神器鳴動」の2枚が下方修正されてしまいました。
しかし、この後もアップデートを繰り返し環境デッキとして今に至るまで使われてきているのが面白くも恐ろしいところですね。

11月

威光ロイヤル(ローテーション)

ヘイム/SHG選手 「RSPT5th season予選」使用リスト

このデッキは元々マイトというロイヤルクラス専門のyoutuberが原案を作成したデッキで、アーティファクトネメシスが下方修正される前から一部の強豪レートプレイヤーの間で密かに使われることがあったデッキでした。
頭角を現したのはアーティファクトネメシスの下方修正後で、既存のコントロールロイヤルのシェアを一気に抜いて堂々の環境トップに躍り出ました。
このデッキは連携10を達成することで、「戦地への呼び出し」から「神速のクイックブレーダー」をコスト1にして呼び出し、バフを乗せ大ダメージによるリーサルを狙うデッキです。守護に対しては「天使の加護」による貫通ができるので、突破力はかなり高いです。
ゲームメイクには「華の大将・タケツミ」や「千金武装の大参謀」等のパワーカードを使用します。これらにより低コストフォロワーの多いアグロ寄せのデッキながらもロングゲームを戦いやすく、油断した相手に即死級の打点を叩き込むことができます。
デッキ名でもある「騎士王の威光」は「ゴールデンウォリアー」の進化時効果により場に出ます。ゴールデンウォリアーはデッキからスペルを持ってきてくれるので、連携稼ぎ、コンボパーツ集めのどちらにも使えて非常に強力ですね。
余談ですが、ゴールデンウォリアーはswitch版シャドバからの逆輸入カードで、効果がほぼ別物になっていて話題になりましたね。

12月

人形ホズミネメシス×エルフ(クロスオーバー)

自分のリストです。

2度目の開催となったクロスオーバーですが、カードプールに大量の変化があり、使われるデッキにも大幅な変化がありました。
その中でも異彩を放っていたのが「化かし女将・ホズミ」です。このカードは自身を含めない4プレイにより、自分の場のフォロワーを全て消滅させてデッキ内のランダムなコストの異なるエルフ・フォロワーに変換するという効果を持ちます。主にアンリミテッドで大暴れしているカードでした。
クロスオーバーでは主に「螺旋角の巨象」「森の遊撃者」「シャイニングヴァルキリー」「アイヴィーキング」などの疾走を持つフォロワーや高コストフォロワーを踏み倒しています。
いくらアンリミテッドと比べてパワーが低くとも、操り人形の存在により最速3ターン目にとんでもない物量のフォロワーが出現します。当然盤面を取るのも一苦労です。
この凶暴性がバレた瞬間、ランクマッチには瞬く間にホズミデッキが増え、大暴れしたため12/14のアップデートにて禁止カードとなりました。shadowverse史上2枚目となる禁止カードです。
今年に2枚禁止カード出てるしデフレパックとはなんだったのか

最後に

秘術ウィッチ(RGW)アーティファクトネメシス(CDB)連携ロイヤル(OOS)などの紹介したくても枠の都合上紹介できなかったデッキもありましたが、この一年を戦い抜いてきた歴戦のデッキ達の振り返りは楽しめましたでしょうか。

本日12/17の夜の部はAriseさんの投稿「負けを反省しなさ〜い!」となっており、
明日12/18の昼の部はいにしえのゼロさんの投稿、夜の部はあおどりさんの投稿「下手でも勝てる最高のゲーム」となります。

シャドバアドカレのリンクを下に掲載しておきます。気になった記事があれば是非覗いて、いいねを押してあげてください。記事の執筆者に取って、読者からの反応はきっとかけがえのない宝物になってくれるはずです。

では、夜の部の更新をお楽しみに。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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