Alt_Mediumの2023年12月のお知らせ
どうも〜
もう今年も終わりです!
私はクリスマスよりも年末年始が好きなので、今から楽しみが止まりません。
さて、私の観測によると大体クリスマスが終わるとともに、いつもの蒲鉾がスーパーから消えます。
ただし、その直前には新年を越える賞味期限のものが出てくるので毎日めざとくチェックすると素敵なお正月間違いなしです!多分。
ということで、Alt_Mediumの12月のお知らせです!
東京・高田馬場にあるギャラリー、Alt_Mediumで12月に開催される展覧会は下記の通りです。
※情報は掲載当時のものです。最新情報は各リンクをご確認ください。
●●●●12月開催される展覧会●●●●
2023年12月1日(金)~12月6日(水)
岩崎美ゆき 個展「なみまの再会」
〔展覧会概要〕
写真家の岩崎美ゆきは東京を中心に活動し、近年は新作による展覧会の開催を着実に重ねています。
本展覧会は2019年の「この海は、泳ぐためではありません」から数えて4回目にあたるAlt_Mediumでの個展となります。
岩崎の作品はデビューより一貫して、直裁に風景を写しとる硬質なストレートフォトグラフィーによって構成されています。
深い被写界深度で撮影された写真は、画面の隅々までピントが合うことにより、かえってそれを見る者の眼差しを画面上に彷徨わせるようです。
また同時に、そのようにして撮られた岩崎の写真には、耳目を集めて特別に名指される土地や景観というよりも、普段には人々が何気なく通過してしまうような光景が写し留められています。
この度発表される写真展「なみまの再会」においても、岩崎は変わらない姿勢で制作に臨んでいます。
岩崎は写真を、単なる事物の写しではなく、見る者の記憶や経験との関係において立ち現れる場のようなものとしてとらえています。
そのとき撮影者と鑑賞者は、分け隔てられることもなく、新鮮にイメージを体験するのです。
平明でありながら、それゆえに言葉しがたい深みを感じさせる作品をこの機会にぜひご覧ください。
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多分やっていることはいつもと同じです。
そこに写っているのは光景で、記録とかじゃなくて、記憶でもない。
写真に写すことでそのとき見ていた光景と違うものが立ち上がると思う。
時が経つと、時間や経験により違う光景に見える。
鑑賞者も撮っている自分も同じ体験をする。
見る行為の背後にはたくさん「見る行為の過程?みたいなもの」があるな〜写真論でもよくみんな書いてますが。
写真に写っているのは現実ではないけど、現実を介して撮ったものだからそういうことが起きるんだな
– 岩崎美ゆき
〔作家プロフィール〕
岩崎美ゆき / Miyuki IWASAKI
看護師として勤務しながら、武蔵野美術大学映像学科入学。在学中に写真を始める。
〔個展〕
2022「よあけの深淵」(Gallery Niepce / 東京)
2021「折りたためる海」(Alt_Medium / 東京)
2020「My Garden(2015-2020)」(Alt_Medium / 東京)
2019「この海は、泳ぐためではありません」(Alt_Medium / 東京)
〔グループ展〕
2018 武蔵野美術大学 平成29年度卒業制作・修了制作優秀作品展
2017 町田市立国際版画美術館インプリントまちだ展2017(映像と写真による参加)
〔受賞〕
2018武蔵野美術大学卒業制作優秀賞受賞
2017第17 回写真1_WALL 審査員奨励賞(増田玲選)
〔Website〕
https://mi-iwasaki.tumblr.com/
〔instagram〕
https://www.instagram.com/miyuki_iwasaki_w/
〔展覧会詳細〕
https://altmedium.jp/post/729488621935247360/
2023年12月8日(金)~20日(水)※木曜日休廊
松田真生 個展「FOREST/YOSEMITE -かたちを探して-」
〔展覧会概要〕
写真というのは、間接性を本質とするメディアだと思います。写されたものを見て、そこから受け取る情報や感情は覚えていても、現像ないし印刷された像自体は見れば見るほど実体を失い、しばらくすると記憶から霧散してしまう。直接的で堅牢な表面を持つ絵画の像のように、記憶の中で解体されることなくいつまでもあり続けられる強さを持った「かたち」あるイメージを作りたいと思い、制作をしています。
「FOREST」は、東京の住宅街を被写体としたシリーズです。私の生まれ育った家は東京都杉並区の、密集した住宅街にあります。幼い頃は、何の変哲も無いつまらない街並みが、空間的にも時間的にも永遠に続くように感じていました。数年前からなぜかこの風景に不思議な違和感を覚え、撮影を始めたところ、こうした街並みもゆっくりと、しかし確実に変化し続けていること、さらに、そうした変化の積み重ねの果てに今の光景が存在していることを知りました。それらを新たな「かたち」として残す作業を続けています。
「YOSEMITE」は、コロナ禍で自由に旅に出ることができなかった時期に、過去の写真を見返す中で作品として浮上してきたシリーズです。アンセル・アダムスの作品などで有名なアメリカ、サンフランシスコ州にあるヨセミテ国立公園は、そうした既知のイメージを裏切る非常に多様な色彩と形態に満ちており、気付いたら夢中でシャッターを切っていました。それは、「自然」という無限の存在から私という有限な視点でもって「かたち」を見出していく行為でした。
東京の住宅街という人工的環境と、ユネスコの自然遺産でもあるヨセミテ国立公園は、人工対自然という単純な二項対立ではなく、各々の要素を複雑に内包しています。名前や意味といった言語的情報から離れ、色彩や形態といった「かたち」を中心に据えることで、こうした複雑な関係性を視覚化することを試みます。
〔作家プロフィール〕
松田真生 / MATSUDA Mao
1990年東京生まれ
2015年東京造形大学大学院造形専攻デザイン専攻領域卒業
〔個展〕
2020「FOREST」(ギャラリー巷房 / 東京)
2016「SITE」(マキイマサルギャラリー / 東京)
2014「POLIS」(ギャラリー巷房 / 東京)
〔グループ展〕
2019「INCHEON – XI’AN – Tokyo Photography, connect the cities」(仁川、韓国)
2018「Sequences」(Alt_Medium / 東京)
2016「NODE vol.3」(シリウスギャラリー / 東京)
〔研究業績〕
2021「柴田敏雄作品の形態分析 -写真と絵画についての一考察-」
東京造形大学 造形研究論集2022 採録
〔展覧会詳細〕
https://altmedium.jp/post/234/
●●●11月に開催された展覧会アーカイブ●●●
菅泉亜沙子 写真展「光芒の兆し」
水村丈夫 個展「Kitchen Garden」
顧夢 個展「Wind through the eye of a needle, no smaller than a mountain」
●●●●取り扱い商品のご紹介●●●●
岩崎美ゆき『この海は、泳ぐためではありません』
2019年に岩崎美ゆきがAlt_Medium(東京)で発表した作品「この海は泳ぐためではありません」にさらに作品を加え一冊の本にまとめました。
本作では岩崎は自身とは縁のない式根島を撮影しています。
いまだ手つかずの自然を残しながらも、人為や天災によって徐々にその形をかえゆく土地を岩崎は、“少し閉じながらも変わりゆく場所” と表現しています。
そこに立っていた岩崎の風景と、そこに立っていない鑑賞者が見る“写真に写った風景”。 それぞれ対峙した際に生じる風景の揺らぎ感じる作品です。
また巻末には小川七によるテキストも収録。
〔作家プロフィール〕 https://signandroom.stores.jp/news/63f489a0e2f3b635a8b5880c
撮影:岩崎美ゆき
発行:UMINARI
デザイン:横澤進一
サイズ:210×267 mm
ページ数:44頁
発行年:2022年
《書籍詳細》
https://signandroom.stores.jp/items/63e21d3934e0177d801c3202
Alt_Mediumではスペース利用者を随時募集しています。
卒業制作の学外発表や、個展、グループ展などを計画されている方はどうぞこの機会にご検討ください。
展覧会開催ははじめてという方から、ベテランの方まで幅広い作家様にご利用頂いております。
展覧会についてご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
※学割、リピーター割引もございます。
〔ギャラリー詳細〕
http://altmedium.jp/
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