Alt_Mediumの2023年4月のお知らせ
どうも〜
4月ですね。
毎度律儀に読んでいるかたはいないと思いますが、もしそのような奇特な方がいた場合にはすでにお気づきでしょう。
そうです、書くことがないんです。
あ、でもそういえばAlt_Mediumがある高田馬場は早稲田大学が近いということもあり、かつての4月はそれはもう大変な騒ぎで、桜よりもまず駅前ローターリーに転がる大学生を見て春の訪れを感じていたほどです。
さて、今年はどうでしょう。
高田馬場にもまた春は訪れるのでしょうか、急に気になり始めました。
ということで、Alt_Mediumから2023年4月のお知らせを致します。
東京・高田馬場にあるギャラリー、Alt_Mediumで4月に開催される展覧会は下記の通りです。
※情報は掲載当時のものです。最新情報は各リンクをご確認ください。
●●●●4月開催される展覧会●●●●
【現在開催中!4月5日(水)まで!】
2023年3月24日(金)~4月5日(水)※木曜休廊
林朋奈 個展「JOY!」
〔展覧会概要〕
写真。写真。写真。写真!!!
私の頭の中はいつも写真でいっぱいです。
いつだって目は何か探しているし、日々のちょっとした変化でも「写真にどう影響するんやろ」とそんなことばかり考えてしまいます。
登山家の山野井泰史さんが「山登りを知ったときから、ずっと発狂状態なんだ。」と仰っていたそうです。
その言葉を夫から教えてもらった時、私も写真に出会ってからずっと発狂状態やああ。と激しい共感を覚えました。
私は撮影に行くのが大の苦手です。
「写真を撮らなきゃ!!」と意気込んでしまい、自分のイメージや物語の範疇にある窮屈な写真を撮ってしまいます。
そんな写真を見ていても目は全然喜んでくれないし、あーあ。自分のために写真を被写体を利用してしまったなあ。と虚しい気持ちになるだけです。
なので私は、撮影に行きません。
んじゃあどうやって写真を撮っているかというと、いたってシンプルで生きる日々の中でです。
通勤しながら、お茶しながら、ぷらぷらと遊びながら…。
意気込んでいない時の方が、あっ!っという光景を素直な気持ちで撮ることが出来ます。
それはなんだか不思議な感覚で、意識はしっかりとあるのに私の意思じゃないような、得体のしれないなにかに私を乗っ取られたような…。
きっとカメラが私を使って写真を撮っているんじゃないかなあ。
そんな時に撮れた写真は、私のイメージや物語を超えカメラが見つけてくれた被写体のエネルギーがそのまま写った写真になる事が多い気がします。
自分が撮ったはずの写真ですが何度見直しても、本当に私が撮ったんだろうか。と思うほどです。
そう考えると、カメラを持つ私にとって自分のイメージや物語は不要なのです。
なので私は、出来るだけカメラに私を使ってもらえるような私でいる事を日々心がけています。
出来るだけ太らない。とか。自分の事で悩みすぎない。とか。
太ると血が濁って動き鈍くなるし。自分の事で悩んでると考えが先に出ちゃってシャッター押せないし。
そのぐらいのことを心がけて、あとはカメラが教えてくれる光景に身を任せるのみです。
そんな積み重ねが、目の喜びや生きる喜びとなっていくのです。
− 林朋奈
《展覧会詳細》
https://altmedium.jp/post/708850784165609472/
2023年4月7日(金)~19日(水)
片柳拓子 個展「Relevant」
Relevant ステートメント
どこに置き忘れたか思い出せなかった眼鏡は、職場の椅子の上にあった。いつもそんなところに置く訳ない場所にあったのだ。その時、必然があったから置いたのか?いや、どこに置き忘れたか思い出せないのだから無意識に置いたのだろう。置く場所が無かったからだろうか。いつもなら眼鏡が無いと不自由を感じるはずなのに、不自由を感じることなく、職場を離れた。眼鏡の不在による違和感は唐突にやってきて、世界が見えにくくなったのか、眼鏡の存在が大きくなる。脳内で行動を逆回転再生し、眼鏡の所在を探す。それでも見つからないので、脳内再生しながら身体を使い過去を追体験する。しかし、見つからない。脳内再生や身体的行為として探しても見つからないのは、過去に戻るのではなく未来に向かい新しい動線を描いているからだろう。つまり、無意識下に置ける物の喪失は、記憶不在であり、無かった・無いという現時点での事実だけが見えている。顔の一部とも言われることもある眼鏡の存在は、他者にとっては個を分類するマークとなる。ゆえに、分類マークが消えたとき、長年見慣れたはずであった他者の顔が、見知らぬ他者の存在になり動揺する。見慣れたカタチに安堵したいが為に、無くした本人ではなく他者が探し始める。無意識下に置かれた物に向かい、眼鏡の所有者の行動を想像し逆再生をイメージして探す。知り合いだったはずの顔から眼鏡が無くなった見知らぬ他者、その見知らぬ他者の行動を想像する。置き忘れの所在は、偶発的に置き忘れられたのか、無意識的に置かれたのか、または、見えざる第三者の手で動かされたのか。複数人が無くした人の行動を想像し探索しても見つからなかったのだが、外から来た新しい他者によって発見された。職場を知る者にとっては、見慣れた風景の中に存在すると言われた眼鏡を探し、職場ではない者にとっては、全てが新しく発見の連続の中で探す。見慣れない者にとっては、見慣れた眼鏡の存在が発見しやすいようだった。そして、失踪していた眼鏡は所有者の顔に戻った。その顔は見慣れた風景に戻ったかのように見えたが、どこか同じには見えなかった。
片柳拓子
〔プロフィール〕
片柳拓子 / KATAYANAGI Takuko
東京生まれ、文化女子大学金工卒業
カロタイプ タカザワケンジゼミ
金村修ワークショップ
海原力ワークショップ
〔個展〕
2022「Boundary」(PHOTO GALLERY FLOW NAGOYA / 愛知県)
2022「impersonation」(Alt_Medium / 東京)
2021「possession」(IG Photo Gallery / 東京)
〔グループ展〕
2022「神奈川県美術展」(神奈川県民ホールギャラリー / 神奈川)
〔受賞〕
2022「Involve」(神奈川県美術展 写真部門)入選
〔私家版〕
2022『CLASSIFY』、『Involve』、個展カタログ『Boundary』、個展カタログ『impersonation』
2021『filling-in』、個展カタログ『possession』
2020『Sensation Potential』
2019『MEMO/POINTO』
2016『noumi-jima』
2015『Go to India』
〔Website〕
https://takukatayan.wixsite.com/top-takuko
〔Twitter〕
https://twitter.com/takukatay4
〔Instagram〕
https://www.instagram.com/takupo3915/
《展覧会詳細》
https://altmedium.jp/post/709031096042618880/
2023年4月21日(金)~26日(水)
佐藤茉優花 個展
〔展覧会概要〕
初めまして。佐藤茉優花といいます。
大学を卒業して1年が経ちました。
1年前
私は自分のことが分からなくなって、正しく自分を評価したり、評価されたりすることが怖くて、就活のエントリーシートが書けなくて、みんなが入社式の日、することがなくて泣きました。自分が苦しくない生き方が出来るように、そう思って好きだった花を扱う仕事と、少しだけ自信のあった人を撮る仕事を始めました。色々寄り道しながらも、なんとか、生きているみたいで。あ、あんまり実感はないんですけど。でも昔よりは目に見えるもの全部が鬱陶しいとか思わなくなりました。あれはどうしてだったんだろうな。
いま、風が吹いていますか?
吹いてなかったらあなたの吐く息でも。
それはどこまで行くんだろうって考えると
彼ら、身軽でいいなって思いませんか?
今回はそんな展示です。
柔らかい風が吹く春みたいな展示がやりたいです。
初めて生花をインスタレーションに織り交ぜた作品や、
写真のアーカイブ、撮り下ろしの写真など展示します。
質量保存の法則とか、人は死んだらどうなるのかとか、そういう難しいことは分かんないし、
社会のためになるような研究テーマもないです。私は私であるために制作をしてます。
世の中綺麗なものだけでできてないよね。でもせめてここだけ、私が作り出すものだけは、私やあなたを守るものでありたいと思う。
コロナをくぐり抜けて、3年ぶりの個展です。
友人のキャンドル[oohn candle]の展示販売もさせていただきます。個性豊かな癒されるキャンドルたちです。今回の個展に合わせて、香りの要望や、こんなのが欲しいなっていうわがままだけ伝えて作ってもらっています。手に取っていただけますと幸いです。
気軽に来てくれたら嬉しく思います。お待ちしています。
佐藤茉優花
《展覧会詳細》
https://altmedium.jp/post/711198929698603008/
2023年4月28日~5月3日(水・祝)
原 杏奈 個展「mui」
〔展覧会概要〕
大学院を修了し丸6年が経過した。
その間、近しいところで(もしくは遠いところの)人が生まれ、人が亡くなりゆくのを眺めていた。
スピードを上げ、めまぐるしく流れるように変化を続ける周囲や社会に、
それでも変わることのない二重の風景を見出し、観察し、思考した結果を展覧する。
〔作家プロフィール〕
原 杏奈 / HARA Anna
2015 多摩美術大学美術学部 日本画専攻卒業
2017 多摩美術大学 美術研究科絵画専攻 日本画研究領域修了
〔個展〕
2017「境界の所在」(藤屋画廊 / 東京)
〔グループ展〕
2022「階」新進日本画作家選抜展(銀座スルガ台画廊 / 東京)
2021「響」多摩美術大学日本画卒・修了生選抜展(銀座スルガ台画廊 / 東京)
2019「響」多摩美術大学日本画卒・修了生選抜展(銀座スルガ台画廊 / 東京)
2018「新春日本画七人展」(The Artcomplex Center of Tokyo / 東京)
2017「第40回 東京五美術大学連合卒業・修了制作展」(国立新美術館 / 東京)
2016「1440」2016年多摩美術大学大学院 日本画研究領域2年生展(佐藤美術館 / 東京)
〔Instagram〕
https://instagram.com/7gksv8
〔Twitter〕
https://twitter.com/0G79XYZ
《展覧会詳細》
https://altmedium.jp/post/711199024441655297/
●●●3月に開催された展覧会アーカイブ●●●
ニット展示「cue」
小林安祐美 個展「reflects of memory」
●●●●取り扱い書籍のご紹介●●●●
片柳拓子『impersonation』※サイン入り
大きくクローズアップされた穴があいた緩衝材、鉄柵からはみ出た植物。
そうかと思えば、何の、どの部分かも、用途もわからないなにか。
街で目にしたものたちを一瞬でつかみ取ったようにも見えるイメージの数々は、眺め、見るごとにその画面が撮影者によって緻密に計算されたフレーミングであったことに気がつくことでしょう。
〔作家プロフィール〕 https://signandroom.stores.jp/news/62f5eb1b8a0bd0428647455c
著者:片柳拓子
デザイン:柴田尚子
サイズ:210x297 mm
ページ数:20頁
発行年:2022年
状態:新品、中綴じ
《書籍詳細》
https://signandroom.stores.jp/items/624e88949fe3d72068a90cfd
Alt_Mediumではスペース利用者を随時募集しています。
卒業制作の学外発表や、個展、グループ展などを計画されている方はどうぞこの機会にご検討ください。
展覧会開催ははじめてという方から、ベテランの方まで幅広い作家様にご利用頂いております。
展覧会についてご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。
※学割、リピーター割引もございます。
〔ギャラリー詳細〕
http://altmedium.jp/
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