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ほんのわずかな山行記録 4

丸川峠分岐駐車場から大菩薩嶺へ気持ちの良い樹林帯を進む


2011年9月12日
初めて谷川岳に登った後、大菩薩嶺へ行ってきた。

今回登山を始めて最初の2000m峰になる。
大菩薩嶺は厳しい山っていうイメージを勝手にもっていたんだけど、調べてみると危険個所などほとんどなくて、むしろビギナー向けの山のよう。きっとあれだな。墨汁が飛び散らんばかりに力を込めて毛筆で書かれた映画「大菩薩峠」の題字の印象がそのまま「大菩薩=険しい」という具合に潜在意識に刷り込まれてたんだろうな。

一般的なルートは、上日川峠を起点として雷岩経由で大菩薩嶺、そこから大菩薩峠、石丸峠と進んで上日川峠に戻るという周回ルート。このルートがたぶん8キロくらいで、体力維持も目的の一つということを考えるとちょっと距離が物足りない。

調べると上日川峠よりもう少し下に丸川峠分岐駐車場があり、そこを起点にして大菩薩嶺から石丸峠へ至り上日川峠を経由して戻るルートを取れば12キロ以上の周回ルートが完成することが分かった。起点が駐車場ということもありちょうど良いという訳でこのルートに決定した。

丸川峠分岐駐車場の案内板
樹林帯を抜けると丸川峠
ようやく視界が開ける
再び樹林帯へ
緑が気持ち良い
大菩薩嶺
標柱がないと通り過ぎてしまいそう
雷岩:いー天気!
南アルプスが丸見え
ここは押さえておかないとね
もう後半戦なのですが…
帰路も心地よい樹林帯をゆく
ロッジ長兵衛で一休み
暑かったのでかき氷が沁みます
いろいろ試してはみるもののやっぱヒザ痛い

大菩薩山行は天候に恵まれ気持ちよいものとなった。
雷岩では夏の黒い富士山がくっきりで、右に視線を移すと南アルプスが丸見えというすごい眺望を堪能したんだけど、この時期としてはかなり気温が高くほぼ無風の状態で、稜線ではじりじりと焼かれて汗が噴き出る暑さだった。
まぁ体力維持という面では少しは厳しい要素もないとね。
とりあえず大菩薩は程よい疲労感とともに気持ちよく終えることができたんだけど、後半の下りでやはりヒザ痛が発症してしまった。引き続き不安要素として残ってしまった。




2011年9月27日
再び谷川岳へ。
前回と同じルートをたどったが天気は快晴となり最高の山行となった。西黒尾根はまだ記憶に新しく勝手知ったる、という感じで順調に登ることができたし、コースタイムは前回より30分以上短縮しながらも疲労の度合いは今回のほうが軽く、体力が維持されてることを確認できたし言うことなしの山行になった。

西黒尾根から樹林帯を抜けたところ
サイコーの天気!
俎嵓、主脈縦走路も丸見え!
縦走の時もこんな天気ならいいんだけど

いよいよ具体的に縦走の準備を始める。
谷川連峰主脈縦走路には幕営可能な場所がないため避難小屋に宿泊することになる。テントこそ持たないが宿泊に伴って必要な装備が色々と増える。

当然、担ぐ重量が増えるわけで重量増によるコースタイムの変化がどの程度になるのか、何割増しで計画を立てればいいのか判断する必要があった。でもいくら考えてもこればかりは実際に担いで歩いてみないとわからない。
実際、出たとこ勝負の最初の西黒尾根で痛い目に合っている。
そんなわけで縦走前に丹沢を挟むことにした。

縦走仕様で塔ノ岳へ
追加装備としてアルコールストーブを採用するかどうか検討
今回は不採用としたが今後の軽量化にそなえて使っていく

2011年10月13日
ただ丹沢に行くのではなくこれまでの自分と比較できなければならないので、できるだけ最近歩いたルートがいいだろうということで8月にも使った表尾根を選択。
フル装備で約15、6キロくらいだったと思うが、とりあえず縦走で想定される装備一式を担いで塔ノ岳まで歩いてみた。

出だし、もちろんいつもよりゆっくり歩いたんだけど、すぐ息が上がってしまった。
身体が落ち着くまではかなりスローペースで入らなければならないということを実感。思ったより時間がかかりそうだ。
いつもより休憩も多めで登りは3時間半くらいかかった模様。前回が3時間弱だったので2割増くらいで計算すればいいのかな。ただ勾配は西黒尾根のほうがかなり急なので初日は3割増し想定でもいいくらいか。
2日目は食料が減るので2割増でいくか。とにかく、できるだけ軽くして負荷を軽くしつつ、ペース配分を間違えないようにして慎重に歩く計画を立てる。

という訳で計画は計画としてちゃんとできたんだけど問題は自分の体。
登山を始めた頃に痛めた腸脛靭帯なんだけど、やっぱりこの時まだ治ってなかったんですよね。
これまで何回も山に行ってますがいつも下山時はヒザ痛との戦い。
歩き方を何通りも変えてみたもののどれもうまくいかず、とりあえず下山時はゆっくりと足を降ろすことを心がけるしかないという状態。

今回、重量増に加え2日目は約9時間の長丁場になるのでめちゃ心配。しかしそうはいってもそれでやめるのか?と聞かれれば当然、いや、行きますけど?と返すに決まってるわけで、結局衝動は抑えきれず谷川連峰主脈縦走へ突入するのでした。

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