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LPF


ローパスフィルタ(LPF)の概要

LPFとは

 Low Pass Filter のことで,文字通り低周波成分のみを通過させるフィルタのことです.パルスを平滑化したり,高周波ノイズを除去したりする際に使われます.
 時間に対して変化が緩やかな成分を取り出すフィルタです.

伝達関数

以降,1次のLPFとして進めていきます.1次のLPFの伝達関数は時定数[s]を$${ T_i}$$とするとLPFの伝達関数は以下のように書けます.

$$
\frac{Y(s)}{X(s)} = \frac{1}{1+T_i s}
$$

分子を$${K}$$としてゲインを持たせることもありますが純粋なLPFの場合$${K=1}$$なのでこの設定で進めていきます.

LPFは所望の周波数以上の周波数をカットする役割を担っています.このとき,所望する周波数をカットオフ周波数$${f\space{}\mathrm{[Hz]}}$$と呼びます.また,伝達関数における$${T_i}$$との関係は以下の通りです.

$$
T_i = \frac{1}{2\pi f}
$$

周波数応答

$${f=100}$$の際のボード線図を以下の図1に示します.

図1 $${f=100}$$におけるボード線図

ゲイン線図を見ると100 Hzにおいて-3 dBほどを示していることが分かります.このように実際のLPFではカットオフ周波数以上の周波数を即座に完全に0にすることはできない為,ゲインが-3 dBになる周波数をカットオフ周波数として扱います.

参考に以下の図2に$${f=20}$$におけるボード線図も示しておきます.


図2 $${f=20}$$におけるボード線図


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