日記 2023.10.21
寒いよー。血流が悪いよー。気分が沈むよー。気分が沈んでない日が、ない。
今日は映画館にウェス・アンダーソン監督の『アステロイド・シティ』を観に行きました。超良かったです。
映画が面白いと気分が沈んでいても一時そのことを忘れられるので、嬉しい。
今日も、公開されている劇場が少ないので普段は行かない街中の映画館まではるばる歩いて行ったのだけど、そこに辿り着くまでの人混みがすごく辛く感じて、辛く感じている自分がまた情けなくて辛かった。
最近になって気付いたことだが、自分は人混みがひどく怖い。悪意と不作法が滅茶苦茶に交錯していそうで、油断をするとすぐにそれにぶつかって巻き込まれそうで、みっともなかったり馴染めていなかったりする自分の姿が笑われていそうで、そしてそんな危うい状態が正しいものとして成立し上手く回っている現実が不可解で、怖い。
そういうことを考えていたわけだが、ともかく映画が面白かったので助かった。
友達同士でニヤニヤ喋ってるタイプのコンビニ店員が怖い。空気が寒い。金銭的にも人間的にも、蓄えがまるでない。ちゃんと生きている人々と比べて、頭や心に致命的な部品が足りてなかったらしいことにようやく気づき始めた。この先うまく生活が保っていけるのか分からない。保っていけたとして、何年も何年も何年も何年もそれこそ死ぬまで、この社会への拭いきれない不和を感じたまま働き続けないといけないのかと思うと、絶望的な気持ちになる。過去を思うと恥と後悔ばかりが目につき、鏡を見ると空っぽなまま確かに若さを失い始めている顔がある。結局のところ死ぬことを選ぶしか救いはないんじゃないかと心の底では思っているけど、こんな自分を本気で心配してくれてる人がいるのはわかってるし、自分に対してもせめて健やかな振りをしてやりたいと思ってるから、気のせいだ平気だ大丈夫だということにしている。それがいつまでもつのかも、正直わからない。
ともかく、映画が面白いと嬉しいと感じる。
なんでこんなことになったんだろう。どこで間違えたんだろう。思い返して行くと、結局この世に生まれてきてしまったことの不運、あるいは同意もなく生まれてこさせられた(?)ことへの怒り恨み疑問に終着する。寒くなると気分が沈むけど、気分が沈んでいる時のほうが現実を見つめられてるんじゃないの。みんな本当は見たくない現実から目を逸らした異常な状態で生きてるんだよという話があるけど、だとしたら、じゃあ、クソじゃん。いち早く脱出した奴の勝ちじゃん。ふざけんな。早く。早く。早く。
ともかく、映画が面白いと嬉しい。
今日はパンフレットも買ったから、それを読む。
今日も読んでくれてありがとう。こんなの読む必要ないのに。でもまた明日。じゃ〜ね。バイバイ。
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