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アルクエストのロゴに込められた想い

 微笑みの国、タイからこんにちは。現地入りして3日目ですが、まだお腹は壊しておりません。今は絶賛スコール&雷で外に出れず、宿泊先のゲストハウスからお届けしております。

 さて、我々Alquest(アルクエスト)を知っていただいた際、皆さんの目にまず飛び込んでくるのが、不思議かつ抽象的なデザインをしたロゴだと思います。このような、ヒモのような、不思議な形をしていますよね。今回は、このロゴの制作背景と意味をお伝えしていきます。

ロゴの制作背景

山代生とは

山代 生(やましろ しょう)氏


 このロゴは、チームが集まるきっかけにもなった「島根県立隠岐島前高校」の卒業生であり、メンバーの坂下と同期の山代 生(やましろ しょう)君が制作してくれました。

 山代君は岩手県宮古市出身であり、高校卒業後の現在は実家を拠点に様々な活動を行っています。狩猟免許の取得や伝統的な神楽の継承、コーヒーを焙煎しオンラインショップを立ち上げるなど、なんとも魅力的な取り組みを行なっているので、ぜひご覧になって下さい。


 そんな彼の芸術性の高さやセンスの良さは今に始まったことではありません。高校時代にも寮(三燈寮)のロゴを制作し、抽象的なイメージをデザインへと見事に昇華させていました。彼が卒業して数年経った現在でも、寮のシンボルとしてロゴは親しまれています。

島前研修交流センター三燈のロゴ

作成依頼の背景

 そのような背景から、Alquestのロゴを作りたいと考えたときに、山代君にデザインをお願いしたいという案は自然と浮かびました。今思うと、初めに名前が出て即決でした(笑)

 世界一周メンバーと共に隠岐で暮らしていたことからも、ロゴに入れ込みたい要素を理解してくれるという安心感と期待があったんです。米澤が唐突に「チームで世界一周するからロゴを作ってほしい」と連絡したにも関わらず、彼は快く引き受けてくれました。

ロゴ制作は、込めたい要素を伝えるところから始まりました。こちらが要望として伝えたのは、

・アルクエストの名前に込められた「歩く」や「クエスト」などの意味
・島から始まる旅
・世界一周
・人との繋がり

といったことです。お忙しい中時間をもらい、オンライン上で話し合いを重ねる中で、込めたい想いを絞っていきました。

山代くんとのオンラインでの話し合い


 今回の旅ではそれぞれが外せない要素ですが、それでもかなり欲張っていますね。笑
山代君はこの難題に対し、幾つも素敵なデザインを提案してくれました。

デザインのアイデア


 期間としては約1ヶ月半。細かな要望にも即座に対応してくれたことで、イメージの擦り合わせも綿密に行うことができました。その中で選ばせていただいたものが、このデザインです。


Alquest ロゴデザイン


 山代君はこの抽象的なデザインに、私たちの要望を全て詰めてくれました。その上で引き算されたこのデザインは、スタイリッシュでとても気に入っています。以下で込められた要素を解説していきます。

ロゴに込められた想い


1.世界を「歩く」人のシルエット
2.島から世界一周を行う「ブーメラン」
3.一筆で書けないことで表現した「人との繋がり」
4.隠された「あるく」の3文字

1.世界を「歩く」人のシルエット

 世界を「歩く」というキーワードから、躍動感を持って歩いている人のシルエットを象っています。曲線の集合体は、どこか人を連想させる形をしています。前に大きく一歩を踏み出し、手を振り上げているような、頭に「く」が生えているような人には見えるけど、部位は見る人によって様々な想像が生まれる形をしています。

次の説明で、部位の意図が明らかにしていきます。

2.島から世界一周を行う「ブーメラン」

 ロゴの上部分にある「く」の字は、ブーメランの意味を表しています。具体的なイメージは山代君からいただいた解説がとても素敵だったので、以下をご覧ください。

 歩いている人は、手にブーメランを持っています。ここがロゴの要になります。一周して同じ場所に戻ってくるブーメランの運動を、今回の旅のストーリー(流れ)に重ねています。
 島で出会ったり、そこがきっかけで生まれた繋がりをもったメンバーが、世界を歩き、様々な学びを吸収し、直接的・間接的に島に帰ってくる。
前と後で異なる(意識を持った)自分がいる。

 それが「旅をする」ということであり、広い意味では「戻る」ということだと思います。最初の話し合いに出た「島から世界を目指す」というキーワード。その続きは「世界から島を目指す」ではないかと思います。

山代生「Alquestロゴマーク解説」より抜粋

 話し合いの中で、山代君は初めの頃からブーメランのイメージを伝えてくれていました。世界一周と島への帰結。この二つを紐付けた、まさにAlquestを表す要素です。

3.一筆で書けないことで表す「人との繋がり」

 Alquestは世界一周を行うチームであるため、当初ロゴは線全体を一筆書きできたら面白いという考えがありました。しかし、世界を旅する中では、メンバー同士や、旅先で出会う人たちなど、様々な繋がりが生まれることが想定されます。

 生まれた繋がりは、それぞれの探究心に飛び込んでくる感動や、共鳴に重なっていくでしょう。それらを表現する上で、一本の線に別の線が入ってくるという形が、かえって良いのではないかと考え、現在の形が生まれました。

4.実は隠れている?「あるく」の3文字

 最後に、実はロゴに隠されている文字についてです。ロゴの母体はひらがなの「あ」、上部分には上下反対の「る」、前に出る足は上下反対の「く」が、隠れているように見えるような見えないような、、、。笑

 どこかひらがなの「あるく」っぽさを入れ込んだ、親しみの湧くデザインとなっています。見る人にある程度意味合いを任せるような、そんな遊び心を感じます。

終わりに


 以上、Alquestのロゴに込められた想いでした。改めて、ロゴを作成してくれた山代生君、素敵なロゴを本当にありがとうございました!

こちらの記事をご覧になってくれた皆さんにも、ロゴの背景を知っていただいた上で、親しみを持っていただけたら嬉しく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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