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目が覚めると、そこはジャングルだった

「とことん自然と向き合うホテル」

こちらの記事では、スリランカ🇱🇰が世界に誇る5つ星ホテル、ヘリタンス・カンダラマ(Heritance Kandarama)で過ごした1泊2日の体験記です。(滞在は2023年6月25日-26日)

最初、あらすじというか、旅の補足が入りますので、ヘリタンスカンダラマでの体験レポを先に読みたい方は、下の目次の「ホテル1日目」まで飛んでいただけますと幸いです。また、超絶濃厚な2日間につき、大変ボリューミーになっておりますので、目次を参照しながらつまみ食い的に読むことをおすすめします。

また、海士町のジオパークホテル・Entôとの比較の視点から書いた関連記事はコチラ


スリランカ🇱🇰訪問

スリランカへと誘ったのは6人目のメンバー

何を血迷ったのか男5人で世界一周をしている我々は、5月に東南アジアを旅して、6月の頭からオーストラリアの西海岸の都市・パースを挟み、6月中旬に南アジアへと向かいました。

当初、5人でインドを旅することを計画していました。が、我々の6人目のメンバーと言っても過言でもない、「ドローン」をインドには持ち込むことが出来ない(空港で問答無用で没収されるらしい)という事実を知り、5人のうち3人がインド🇮🇳に行き、2人がスリランカ🇱🇰にドローンを持ち込めば良いのでは(スリランカは特に規制はない)という結論に至りました。(その後、ネパール🇳🇵にて5人が合流)結果、チームとして、同じ時期に🇮🇳と🇱🇰の両方を探究出来たので、🇮🇳がドローンを禁止していたことに今では感謝しています。

🇱🇰での滞在先も島前で頂いた関係性から

日本と同じ島国であるセイロン島・スリランカ。「セレンディピティ」という言葉の生まれの地である🇱🇰への訪問を決めてから、様々な方から、「ここに行ってきたらいいよ」という有り難いご助言を頂いていたのですが、近年発生した経済危機のこともあり、どこを拠点に旅をするかに頭を悩ませていました。

が、我々には心強い味方がいました。3年前に島根県立隠岐島前高校にAFSの制度で1年間留学していた🇱🇰人のSakiです。島根の離島である、隠岐郡島前地域で寮生活を共にしていたSaki。外連味のない笑顔が印象的で、可愛らしさと芯の強さを兼ね備えた彼女に相談したところ、「ぜひ我が家に泊まってくれ」とのことだったので、お言葉に甘えて彼女のご実家に2週間もホームステイさせていただきました。

SAKI 実は🇱🇰の全国空手大会で2位に入賞しており、ビジネスも手掛けるスーパー大学生。

彼女は、🇱🇰最大の都市であるコロンボ郊外のカンダーナという街に、お父さん・お母さん・兄と4人暮らし。

実業家で、今後スリランカの未来を背負っていくことになるであろうお兄様のパバサラは、何個も事業を経営していて忙しいはずなのに、常にドライバー兼ガイドとして様々なエリアに連れて行ってくれる。彼は尋常じゃない程に顔が広く、スリランカ中に知り合いがいて、行く先々で面白いスリランカ人を繋いでくれました。

お父さんのダンミカは、家では毎日のように我々にLIONビール(スリランカのプレモル的なビール)を飲ませてくれる、アル中疑惑すらある一見どうしようもないお父さんなんですが、日中は設計会社の社長として、大きなプロジェクトを多数手掛ける敏腕経営者です。

そして、聖母のように優しくて、昔は街中の男を虜にした美貌を兼ね備えたお母様のチャミラは、毎日手作りのスリランカ料理とお菓子を手を変え品を変え食べさせてくれました。

そんな最高of最高のホームステイ生活の13日目と14日目が、ヘリタンスカンダラマでの1日目と2日目になります。「ホームステイにも慣れてきたなー」というタイミングだったので、アクセントとしても抜群のヘリタンスカンダラマ訪問だったなと振り返って思います◎

家族全員と集合写真。左からパバサラ(兄)、SAKI(妹)、チャミラ(母)、ダンミカ(父)

何がヘリタンス・カンダラマへと駆り立てたのか

ヘリタンス・カンダラマを知ったのも海士町(あまちょう)がきっかけです。世界でも唯一無二のジオパークホテルEntôを経営する青山さんとお話させていただいた際に、このホテルの存在を教えていただきました。

どうも、Entôを設計する段階でヘリタンス・カンダラマのデザインを参考にしたとのこと。うむ、確かにこれは共通する要素が沢山ありそうだ。

ジオパークホテル・Entô
Heritance Kandarama

青山さんからこのお話を伺った時に、「絶対に行くしかないと」心に誓ったのを今でも鮮明に覚えています。今回のヘリタンスカンダラマでの滞在は、青山さんをはじめとしたEntôの皆さんのご支援があってのことです◎人生でも忘れることがない体験を本当にありがとうございました。

ホテル1日目 

ホームステイ先からホテルまでドライブ

2023年6月25日。🇱🇰のカンダーナにあるSAKIの家でいつものように起床。朝起きると、お母さんのチャミラがいつもミルクティーを作ってくれている。スリランカの人たちは「これでもか」というくらいに砂糖を入れる。朝から血糖値がめちゃくちゃ上がる。

家の外は緑が広がっていて最高に気持ちいい

今回はホテルがある「カンダラマ」というエリアまで兄のパバサラが車で送迎してくれるとのことなので、ありがたくお世話になる。大体時間にして3時間。

島の南西部カンダーナから島の中央やや北部にあるカンダラマを目指します

スリランカの人々の運転は非常にクリエイティブだ。ワイルド・スピードともイニシャルDともちょっと違うが、なんというか独創的な走りをする。パバサラも例にもれずで、毎回クリエイティブな運転で楽しませてくれる。

信号が少ないこともあってか、平気で車線の真ん中を走ってみたり、対向車線から車が来ていることもお構いなしに前の車を追い越したりする。そして何よりもクラクションを鳴らすことに一切のためらいがない。1分間に数回はクラクションを聞く。でも逆にクラクションがあることで事故が少ないんじゃないかなとも思ったりする。

といっても、1回のドライブで3回くらいはヒヤヒヤするタイミングがある。なんとか、今もこうして無事に記事をかけているということは、運良く事故に合わずに済んだということだが、彼が今後も事故にあわないことを祈りたい。

カンダラマ地区について

朝の8:00頃に出発して11:00過ぎに到着。カンダラマの近くの、ダンブッラというエリアで有名な石窟寺院があった。

紀元前3世紀に修行の場として開窟が始まり、紀元前1世紀にシンハラ王朝の
ワッタガーマニー・アバヤ王が戦勝を記念し寺院を建立。以降代々のシンハラ王朝が修復・増築を行い、5つの石窟からなる国内最大の石窟寺院となり、1991年世界遺産に登録されている。

が、今回はホテルに少しでも長く滞在したいと思い、横を車で通貨するだけで観光は断念。

「ヘリタンス・カンダラマ」はその名の通り、スリランカ中央地帯にある「カンダラマ」地区にあるホテルである。

湖(カンダラマ湖)を囲むエリアがカンダラマ地区。湖の周囲にはゾウなどの野生の
動物が生息している。シギリヤ・ロックで有名なシギリヤ地区や、ダンブッラ石窟寺院で有名な
ダンブッラ地区に近いこともあり、ヘリタンスカンダラマを拠点にして🇱🇰観光を楽しむ人も多い。(ホテル内にツアーもあるらしい)

カンダラマはスリランカで最も有名な観光地といっても過言ではない
「シギリヤロック」から10kmほどで、上述のダンブッラからも5kmほどの場所に位置している。

シギリヤ・ロック

「ヘリタンス」というのはグループ名。スリランカで数多くの5つ星ホテルを運営する、ラグジュアリーホテルグループ。ヘリタンスカンダラマの他には、スリランカティー(お茶)で有名なヌワラエリヤの歴史、文化を存分に楽しむためのホテル「ヘリタンスティーファクトリー Heritance Tea Factory」などがある。

Heritance Tea Factory

熱帯建築家、ジェフリー・バワ

今回のヘリタンス・カンダラマを取り上げるにあたって、ジェフリーバワについて触れないわけにはいかないので、ここで取り上げる。何を隠そう、彼はこのホテルの設計者である。

ジェフリー・バワ
Geoffrey Bawa

バワは、トロピカル建築(熱帯建築)の第一人者と言われており、スリランカ独自の「文化」や美しい海や山など 大自然を一体化させ建築を次々に創出させている。今でこそ一般的になった「インフィニティプール」はバワの手により生み出されたものである。

バワ建築の特徴

木や岩など取り除かずに、自然に建築に解けこませて一体感を出す斬新な発想が最大の魅力です。客室だけでなく、ロビーやレストラン、庭、家具などあらゆる場所・モノの一体感に拘り尽くしています。

例えば、建物と外の隔たりを無くし、自然に外へつながっていく開放的な空間を創り上げています。光や影の影響も計算し、不自然さを嫌い、あらゆる自然が建築物と融合していることに拘っています。ホテルの至るところにはオブジェなどのアートを設け、ホテルのどこにいても居心地の良さを感じさせてくれます。

ジェフリーバワ自身がお気に入りだった場所には椅子を設置しているホテルも多く、そこに座るとジェフリーバワが見た景色や過ごした時を感じることができます。

https://stworld.jp/feature/LK/bawa/

まさに海士町のホテルEntôである。自然との一体感を身体中の細胞フル動員で体感できるような設計。西洋建築のように外と内を区切ることなく、シームレスに現地の文化や自然を調和させる熱帯建築は、当時世間を席巻したそう。

念願のホテルに到着

閑話休題(ここから写真多めの投稿になります)

時刻は11:00前。ホテルまであと1km。周囲はもう完全にジャングルになっており、ホテルまでの唯一の道路は細い砂道。「途中でゾウが出るので注意」という看板があり、もうこの辺りからジャングルなんだなと痛感。この細道の側面に、小さな家を数件観ることができた。地元の方が住んでいるのだろうか。

この辺りはスピードバンプだらけなので、流石のパバサラ兄も減速して運転。
エントランス前のロータリーで下ろしてもらい、パバサラ兄とはここでお別れ

チェックイン

エントランス(本来のチェックインは14:00予定ですが、11:10に到着)
いきなり廊下にむき出しの岩が。ホテルと一体化している。

3時間も早く到着したにも関わらず、「なんの問題もないよ」という顔でロビーへと案内をされる。

開放的なスペースへと案内され、ここIDの記入等、チェックイン。
反対側から取った写真。人生で一番贅沢なチェックイン。
大きな蛇のアート。岩と共に一体化している。
ウェルカムドリンクが用意されていた。見た目は完全にオレンジジュースだが、
オレンジジュースというより、みかんジュースに近かった。素材の味が全面に出ていて美味しい。
贅沢
外からの写真。少し雲は多いが、しっかりと晴れてくれた。
眼の前にはインフィニティプールが広がっている。(ちなみに館内にはプールが3つ)

ホテル内散策

部屋の準備ができるまで、ホテル館内を散策してていいよとのことなので、ガッツリ探索しにいく。

【館内図】

ちなみに、このホテルは端から端までが、なんと1km。チェックインをした場所(インフィニティプールがある場所)から見て左側が「シギリヤウィング」、右側が「ダンブッラウィング」と棟が別れている。

フロアは2Fから7Fまで。フロントが5Fにあって、レストランが6Fにあってと、もう色々とホテルの中までジャングル。(最初にチェックインした場所が5F)ホテル内が広すぎて、歩いているだけで楽しい。迷子になるけど。

相変わらずむき出しの岩である
バワ関連のツアー
アクティビティ系のオプションも沢山
ホテルのスタッフさんの表彰か何かでしょうか
ホテルの部門はこんな感じで別れているそうです
5Fのカフェ(バー)の前では音楽を演奏する方々が
階段もアート
大きな鳥が階段の上に
ヘビに鳥にまさにジャングル
これは何なのかよく分からなかった
プールの注意書き
自然の中で卓球
卓球台と椅子
テーブルゲーム?ビリヤード台?
迫力満点
モノポリー
このゲームは初めてみた
これも初めて
トイレはこんな感じ(男性用)小綺麗です。
ホテル内にジムも発見
トイレの入り口。設計が細部まで統一されている。

部屋に入室

Whatsappに連絡があり、部屋の準備も終わったようで、マネージャーさんに部屋まで案内していただく。ちなみに、部屋のランクは棟によっても違うのですが、かなり詳細に分けられている。

《ダンブッラウイング》

・スーペリア(52部屋)
フロア:2・3・4階。最もベーシックな部屋。シャワーのみ。景観はあまり期待できません。カンダラマ湖とは逆に窓がある部屋もあります。

・パノラミック(22部屋)
フロア:5・6階。部屋はスーペリアと同じで窓からの景色が違います。カンダラマ湖がきれいに見えます。上層階確約。

・スイート(ダンブッラウイング・シーギリヤウイング合わせて12部屋)
小さいリビングがあります。ジャグジーとシャワーが別についています。

・ラグジュアリースイート(2部屋)
フロア:7階。食事ができるテーブルがあるかなり広めのスイート。カンダラマ湖とは逆に窓があります。

・ラグジュアリーパノラミックスイート(2部屋)
フロア:7階。食事ができるテーブルがあるかなり広めのスイート。部屋の窓からカンダラマ湖の景色がきれいです。

《シーギリヤウイング》

・ラグジュアリー(30部屋)
フロア:2・3階。部屋のサイズはスーペリアと同じ。バスタブとシャワーが別についています。

・デラックス(30部屋)
フロア:4・5階。部屋のサイズはスーペリアと同じ。ジャグジーとシャワーが別についています。

・スイート(ダンブッラウイング・シーギリヤウイング合わせて12部屋)
フロア:2・3・4・5階の16,17,18番。
小さいリビングがあります。ジャグジーとシャワーが別についています。

・ロイヤルスイート(1部屋)
フロア:5階
ヘリタンスカンダラマで一番ゴージャスな部屋。

林旅製作所
森と一体化したジェフリー・バワの傑作『ヘリタンス カンダラマ/Heritance Kandalama』に
  泊まる前に知っておきたいこと  より

我々は、シギリヤウィングのスイートに1泊させていただいた。

ベッド。部屋は冷房がしっかりと効いていた。
バスルーム。シャワーとジャグジーが別。ジャングルの中でお風呂に入ってるみたい。
トイレ
ジレット
注意書きや災害時の案内が記載されてあるハンドブック
英語での説明
金庫
冷蔵庫。結構汚い。

男2人にとっては十分すぎるくらいに広い部屋。ただ、全体的に日本の高級ホテルと比べると、お世辞にも綺麗とは言えないところがあったり、虫もチラホラ発見。この辺りは、「自然と共生する」というコンセプトなので、個人的にはめちゃくちゃ良いと思いますが、お客さんによっては少し嫌がる人もいそう。

さて、案内してくださったマネージャーさんですが、説明は以下の一点のみ。

「部屋を出るときにドアに確実にカギをしてください。さもないと、サルがドアを開けて侵入してきます」

マネージャーさん
しっかりと注意書き
バルコニーはこんな感じ
3分で早速サルを発見
身軽に木を飛び越えて、2Fから7Fまで自在に移動します

サルの存在が、よりジャングル感を際立たてます。まさに自然との共生。

昼食

この日の朝食はチャミラ母が作ってくれたミルクティーのみだったので、部屋に入った12:30にはお腹が限界。ということで、階段を登って6Fにあるメインレストラン(Kaludiya Restaurant)に向かいます。朝食、昼食、夕食で料金もメニューも全然違います。特にディナーはドレスコード必須。(朝と昼はサンダル、短パンでもOK)

林旅製作所さん より

注意点として、宿泊者数分の座席がないとのこと。繁忙期は満室になることが多く、全員が座れないので廊下にテーブルを置いたり、急遽設けた別室に連れていかたりということもあるそう。

我々が行った時期は恐らく繁忙期ではなく、かつ時間も良かったみたいで、かなり良い席に通してもらえた。あ、お客さんの層としては、スリランカ🇱🇰ーインド🇮🇳人が結構多く、体感値としては5-6割。その次に欧米系の方々(2-3割)そして中国ー韓国ー日本人の東アジア人(1割くらい)という感じ。

6Fにあるレストランはビュッフェ形式
カンダラマ湖を臨みながら頂く
奥には世界遺産のシギリヤロックも
室内だけでなく室外でアクション・キッチン(その場での調理)
米から
パンから
肉まで
そしてこの絶景である

スリランカでは基本的にホストの家でひたすら色んな種類のカレーと、現地の伝統的な料理を食べさせてもらっていた。

が、ヘリタンスカンダラマのビュッフェにはスリランカ料理だけでなく、インド料理、西洋料理とすべてが揃っていた。スリランカ料理、というか正直辛いもの、に飽きていた我々にとって、鶏肉、豚肉、牛肉、魚、全方位的に料理が用意されていて最高の環境。今でも思い出すだけでヨダレが出そう。デザートも途方もない数が用意されていて、品数だけでも相当なレベルな上に、質も高い。そしてこれを食べ放題で約3,000円前後。。。この世界一周の旅の中でもトップクラスに満足の食事だった◎

「何もしない」という最高の贅沢

動けなくなるくらいに食べたので、部屋に戻りベッドに横たわる。そして、一番楽しみにしていた、「何もしない」という贅沢な時間。ぼーっとしながら、今までの旅を振り返ったり、何も考えずに呼吸に集中してみたり、とにかく贅沢な時間だったが、気づいたら二人とも寝落ち。1時間ほど昼寝をして、天気も良いのでプールへと向かう。

「なにもしない」という最高の贅沢

インフィニティプールへ

廊下はこんな感じ(2F)
本当によく建てたなぁと思う。この写真だけみたらホテルとは思えない
ちなみに、プールの深さは2m近く。監視員さんに頼めば写真撮影もしてくれる。
カンダラマ湖とシギリヤ・ロック

館内の無料ジムへ

スリランカに来てから食べてばかりで確実に5kgは増量していた2人。ジムを発見してしまったので、しっかりとワークアウトをしてカロリー消費。

5Fにあるジム。人はほとんどおらず。
1時間ほどワークアウト

ホテルの1F部分を探索

ホテルの部屋自体は2Fからなので、1Fは実質ない。

実質1Fにあたる部分。すごいところに建てたものだ。。。。
2F〜5F
ホテルの庭から撮った写真
バワは時間経過と空間をも考慮して設計したのか、、、
ここをサルが上り下りしている
6Fの正面から撮った写真
カンダラマ湖方面に沈む夕日を眺める人々

アーユルヴェーダ初体験

身体に熱を注入しながら、アロママッサージを受ける感じです

ホテル内のオプションとして、別料金が必要になるもののアーユルヴェーダのマッサージを受けることができる。

アーユルヴェーダとは、五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療で、サンスクリット語のアーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)からなる言葉で、「生命科学」を意味する。

日本でも最近流行っているようで、言葉だけは知っていたが、中々ない機会なので体験してみようとなり、19:30から60分コースを体験してきた。正直ぼーっとしていて60分があっという間だったが、マッサージ後は身体とても軽くなった◎

余談だが、後日、ホームステイ先に帰ってからこの体験のことをホストに話したところ、「ヘリタンスのアーユルヴェーダよりももっと良いところ沢山あるのに」と言われたことはここだけの内緒。あ、あと恐らくアーユルヴェーダが原因で数日後に体調を崩した模様(喉の痛み)。初めてアーユルヴェーダを受ける人にはよくあることらしい。

夜のヘリタンスカンダラマ

明かりは最低限。静寂な夜のジャングル感を味わえる。
プールも最低限の光

夜は基本的には明かりが最低限に抑えられていた。お客様もカフェやラウンジに残る方は少なく、自室でゆっくりと過ごされている方が多かったように感じた。

我々も部屋に戻り、信じられないほど美しく贅沢な1日に起こったことを語り合い、感じたことを共有し、明日の朝に備えて早めに就寝。

ホテル2日目

朝日

朝5:15に起床。朝日を見にプール方面へ向かう。

山の向こう側から太陽が登る
美しい

朝食

昨日は昼食のビュッフェを食べすぎて、晩ごはんをパスしていた。ということでお腹が空いていた。6:30のレストランオープンに合わせて朝食に向かう。昨日と同じレストラン。

Kaludiya Restaurant
朝食にも室外でのアクション・キッチン

ドローンを飛ばしてみる

カンダラマ地区。ホテル以外は文字通り緑。
カンダラマ湖とシギリヤロック
シギリヤ・ウィング
完全にジャングルと同化している

より広角から俯瞰的に観ることで、このホテルの設計の凄さを改めて実感することができた。ホテル以外に周囲に本当に何もない。完全に隔離された空間。逆にいうと、ホテルの中だけで完結できるように、カフェやバーがあったりレストランがあったりと、オプションが整っているようにも感じた。世界観の作り込み方が徹底されているなぁと。

端から端までで1kmあるくらいなので、ホテルそのものが一つの村みたいなイメージ。カンダラマ地域とどれくらい密接に繋がっているのか(例えば、レストランで提供される食材はカンダラマ地区で育てたものなのか等)については残念ながら今回は調査することが出来なかった。地域に開かれたホテルということよりも、自然との共生ということに。より振り切っている印象を受けた。

午前中

12:00にパバサラ兄が車で迎えに来てくれることになっているので、それまで、ホテルで「何もしない」という贅沢を味わい尽くす。

この景色を見ているだけで1日過ごせる
お昼寝中のおサルさん
人間を全く気にしていない模様
もはやサルも立派なスタッフの一員

チェックアウト

ぼーっとしてたら、あっという間に時間が過ぎてしまい、チェックアウトの時間となる。わがままだとは思うが、あともう一泊したいという気持ちが芽生える。も、予定を変更できないので、ギリギリまで粘ってチェックアウト。最後はマネージャーさんが迎えてにきてくれて、水を持たせてくれる。

ご自身について語るマネージャー。まだ転職して数ヶ月だそう。
連絡先を交換して、今でも定期的にメッセージしてる

また、別の清掃のスタッフの方にもお話を聞くことが出来た。

・スタッフはホテルに住み込みで生活をする方が多い
・給料は月50,000ルピー(日本円で約23,000円)
・スタッフは総勢で250人くらいいる

ハウスキーパーの方から伺った話

スタッフの方々は洗練されていて、とても気遣いが上手な方が多いように感じた。が、部屋数も多く、一日に何百人という方が宿泊するので、手取り足取りというわけにはいかないようだった。そんな中我々に沢山時間を割いてくださったことには本当に感謝している。ありがとうございました。

パバサラ兄と合流してシギリヤロックへ

待ち合わせの10分前にはしっかりと車をロータリーに駐車させていたパバサラ兄と合流し、シギリヤ・ロックへと向かった。車の中では、ヘリタンスカンダラマでの夢のような2日間の話を沢山した。パバサラも宿泊をしたことがないようで、とても羨ましいと言っていた。

2日間を振り返ってみて

スリランカの大自然を全身で感じることができる至高な時間だった。ここまでコンセプトに徹底的に拘っているホテルは世界でも中々ないと思う。我々が知っている海士町のEntôと沢山の比較をしながら過ごすことで、ヘリタンスカンダラマでの時間がより味わい深いものになったと感じている。(逆に、今だからこそ、Entôに宿泊をしてみたい)

比較についてはこちらの記事から。

また5つ星ホテルでありながら一人あたり1泊1万円ちょいで泊まれるというコストパフォーマンスの良さも目を引いた。経営状況がどうなっているのかまでは聞けなかったので企業側の視点はよくわからないが、客側の視点で見ればスリランカに来た際は訪問することを強くおすすめしたい場所である。







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