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発音について
概要
さまざまな言語の発音について気付いたこと・思ったこと・調べたことをつらつら書いていくものです。随時更新タイプの記事なので、季節が変われば内容も少しずつ更新されていくと思います。(私のやる気次第💦)
日本語
五十音表
私たちがよく知る欧米のメジャーな国の言語の多くはアルファベットを用いますが、それらは子音と母音に分かれている場合が多いように思われます。それに対して"あいうえお"以外の日本語の仮名について見てみると、子音と母音それぞれを担当する文字というものは存在しません。仮名は子音と母音がセットになっています。
子音が揃っていない…
子音と母音がセットになっている仮名は子音と母音が分かれている言語にはあまり見られない現象を生みました。それは、仮名数が子音数と母音数との積ではないということです。え、五十音でしょ? と思いました?
ヤ行・ワ行についての話は貼らせていただいた上の記事に記載の通りとして、サ行とタ行、ナ行にも一貫性を欠く部分があります。サ行はご存じの通り"し"がサ行の他の仮名と子音が異なっています。タ行はアルファベットで無理矢理表記するとすれば
TA TE TO
CHI
TSU
となり、子音が3つも登場しています。またナ行に関してはあまり気付いていない方が多いですが、
に ≠ NI
です。日本語の"に"は"NYI"に近い発音です。日本人が発音する"ニック"と英語圏の人が発音する"Nick"には微妙な違いがあるのを確かめてみて下さい。
また、"に"の口で"あー"というと必ず"ニャー"となってしまうことからもこのことは示すことができます。
そう考えるとナ行には子音が2つあるということになります。
五十音表は既存の仮名をどうまとめ体系づけるかに重点が置かれており、各行は単一の子音を必ずしも共有していない訳です。
五つしかないと思われている母音
日本の学校教育で日本語について明確に教えられる母音の数は五つです。しかしこれらの代表的な母音以外に、明確に文法用語として認識されている母音として鼻母音というものがあります。日本語に於いてこの鼻母音は最近では衰退してきていると言われています。英語教育の影響ではないかという話もありますが本当の理由は分かりません。
また他の言語、例えばフランス語では、鼻母音が明確に認識されているだけでなく、日本語で"あん"や"おん"に該当するような母音が複数に細分化されていますし、"い" と "う"の中間、"う" と "え"の中間のような母音があります。
鼻母音の例: まんが, おんがく の中の "アン", "オン"
発音に疎い、あるいは寛容な言語、日本語
子音と母音とのセットであるという日本語の仮名のスタイルは、日本語の発音が西洋言語の発音よりも揺らぎが出やすいことの原因になっているかもしれません。それは日本人が西洋の言語を学ぶのを難しいと感じることと関係があるように思います。
しかし日本人が発音の微妙な違いを認識していない訳ではないとも思います。欧米の言語が発音の微妙な(彼らにとっては微妙ではないが)違いを言葉の明確な境界を作る、つまり単語レベルでの意味の違いを作るのに用いているのに対し、日本語では単語レベルでの違いはないものの、発音の微妙な違いは話し手の様子や性格、心情の波を読み取るのに利用しているのではないでしょうか。
フランス語
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