政府・日銀・民間銀行のBSのざっくりサイズ
財政・金融政策を担う日本政府-日銀-民間銀行のバランスシートのボリュームはどれくらいなのかをざっくり確認してみた。
プレジデントオンラインの高橋洋一氏の記事https://president.jp/articles/-/29932) を参考にソースを確認し、1兆円単位(10兆円以下切り捨て)でざっくりサイズ感を確認してみた。
御存知の通り、財政・金融政策においては日本政府-日銀-民間銀行のチェーンが重要である。
政府が租税では足りない分の国債を発行し、日銀が市場を介して国債を買い取ることで、政府は財源を確保し財政政策を行う。
また日本銀行は国債/ETFの買い入れ(買いオペ)や日銀当座預金を介してゼロ金利政策等の金融政策を行う。
◯ざっくり数値
・約1000兆円の公債(国債)が政府のBSの負債に計上されていて、これを日銀が市場を介して買い取ることで、約500兆円の国債がBSの資産に計上されている。
・公的年金預り金が約100兆円。これをGPIFが運用している。
・"発行銀行券"として日本銀行券が約100兆円、日銀BSの負債の部に計上されている。つまり日本銀行券は日銀に対する債券というわけだ。
・日銀当座預金も約500兆円で、民間銀行の資産の一部が預けられている。
◯ソースは以下の通り
・政府BS:財務省/国の財務書類(令和2年度)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2020/kuninozaimugassan2020.html
・日銀BS:日本銀行/営業毎旬報告/2022年
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2022/index.htm/
・国内銀行BS:日本銀行/民間金融機関の資産・負債
https://www.boj.or.jp/statistics/asli_fi/index.htm/
・MUFG/BS:MUFG2022年3月期中間期ディスクロージャー
https://www.mufg.jp/ir/report/disclosure/index.html