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現存12天守×鉄道 城めぐりお勧め旅

 江戸時代から天守が残されているのは、12城のみ。これらの天守を一気にめぐるお勧め鉄道旅を立案してみた。行程の途中は出来るだけ観光列車を利用しており、天守の拝観にも時間をとっているため、その分日数も掛かり増しになっているが、是非お城だけではなく、移動の過程も楽しんで頂ければと考える。
 それでは天守×鉄道の旅、行ってみよう。


1日目(金曜日)各地⇒弘前

 旅の初日は、各出発地から弘前に移動して頂く。弘前城本丸の入場は17時までなのでそれまでに拝観が出来るよう来て頂きたい。なお駅からは徒歩30分、または100円バス15分市役所前下車5分のアクセスである。ここには天守だけではなく植物園もあるので、そちらも見る場合には15時頃までには来場したほうが良いだろう。この日は市内または近郊の大鰐温泉に宿泊。

2日目(土曜日)弘前⇒新潟

 弘前8時48分発リゾートしらかみ2号に乗車。五能線経由で津軽平野や日本海の景色を眺めながら昼食を楽しむ。秋田からは臨時特急いなほ10号で酒田まで。ここから本日2本目の観光列車、海里に乗り継ぐ。こちらも日本海に沈む夕日を眺めながら食事が楽しめる列車だ。列車を降りたら、そのままホテルにチェックイン。
 現存天守は西日本に偏っているため、次の天守所在地まで暫くは鉄道の旅を楽しんで頂きたい。

3日目(日曜日)新潟⇒松本

 新潟8時33分発とき310号にて高崎、さらにあさま605号に乗り継いで軽井沢に到着。ここでしなの鉄道の観光列車ろくもんに乗車、車内で提供される昼食を楽しみながら長野まで移動。しかし、次の観光列車に乗車するため軽井沢リゾート2号、上田で普通列車に乗り換え小諸まで戻る。なお、長野~小諸間は、ろくもんツアー代に含まれているため当日に限り運賃は不要だ。
 ここからは小海線に乗り換えHIGH RAIL1375に乗車、JR線最高となる標高を走る景色を堪能したい。小淵沢からはあずさ93号で本日の宿泊地、松本へ向かう。

4日目(月曜日)松本⇒芦原温泉

 開城8時30分に合わせ、国宝松本城に入城。まだ早い時間なので観覧者も少なく、効率よく城内が観覧できる。1時間30分ほど滞在し、特急しなの5号で長野へ移動。駅周辺で昼食を摂った後、はくたか561号で芦原温泉へ。バスに乗り換え15時20分頃に石瓦葺き丸岡城に到着。閉城の17時まで一筆啓上日本一短い手紙の館も含め、たっぷり見られるであろう。観覧後はホテルにチェックイン、今日は温泉でリフレッシュ。

5日目(火曜日)芦原温泉⇒姫路

 芦原温泉8時29分発つるぎ9号で敦賀へ、最大ラッチ数を誇る乗り換え改札口を通り高低差30mの乗り継ぎを体験し、特急しらさぎ4号で名古屋へ。名鉄犬山線急行で犬山で下車。徒歩で昼前には国宝犬山城に到着、昼食も含め2時間ほど滞在し、14時6分発の特急列車で名鉄名古屋へ。こだま723号に乗り継ぎ米原で普通列車に乗り換え彦根に到着。国宝彦根城では1時間40分ほど観覧できるであろう。
 彦根17時45分発の普通列車で米原へ、こだま735号から京都乗り換えひかり519号にて姫路で下車し、宿泊。

6日目(水曜日)姫路⇒松江

 国宝姫路城は開城9時より観覧をはじめ、10時50分発さくら551号にて岡山へ、新型車両の特急やくも9号で備中高梁に到着。駅周辺で昼食を摂り、13時発予約済みの観光乗り合いタクシーでふいご峠着。更に徒歩20分で天空の城備中松山城に到着だ。1時間程度で石垣や土塀、天守などの観覧ののち14時40分発タクシーで駅へ戻り、特急やくも19号で松江に到着。夕食後ホテルにチェックイン。 

7日目(木曜日)松江⇒丸亀

 国宝松江城も開城8時30分から観覧をはじめ、車内で昼食を摂りながら特急やくも14号で岡山へ。乗り換えて特急しおかぜ13号で瀬戸大橋を渡り、四国へ上陸後丸亀に到着。歩いて15分ほどの石垣の名城丸亀城では閉館までたっぷり見学できる。

8日目(金曜日)丸亀⇒高知

 丸亀9時41分発の普通列車で多度津へ、ここで5日ぶりの観光列車四国まんなか千年物語に乗車。昼食を摂りながら、吉野川の景色を楽しむ。大歩危にて特急南風7号で高知へ移動。南海の名城高知城へは路面電車で15分なのでアクセスは容易だ。

9日目(土曜日)高知⇒宇和島

 高知10時2分発の観光列車四国土佐時代の夜明けのものがたりに乗車。須崎市安和海岸から太平洋の景色を望みながら昼食を摂る。窪川で13時21分発の普通列車に乗り換え、四万十川の景色を楽しみつつ宇和島に到着。徒歩で伊達家9代の居城宇和島城に移動し、閉館となる前に先に天守に入城する。その後園内を散策し、18時までにホテルに移動する。 

10日目(日曜日)宇和島⇒松山

 宇和島9時53分発の特急宇和海10号で伊予大洲へ移動し、観光列車伊予灘ものがたりに乗車。伊予灘の景色と昼食を堪能しながら松山に到着。行きは園内を眺めながら徒歩で登城し伊予松山城を見学、帰りはロープウェイと市内電車を乗り継いで道後温泉でゆっくり旅の疲れを癒したい。

 まだ時間はあるので月曜から仕事の方は帰宅、明日も休みが取れるならもう1泊松山市内に宿泊するのも良いだろう。お疲れ様でした。
 プランを作成して判明したのだが、前回のmiffy×鉄道旅とはすべて異なる観光列車に乗車となるのは偶然であろうか。是非両プランセットで旅行し、多くの観光列車を制覇して頂きたい。


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