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南仙台駅100周年記念式典挙行

 2024年9月10日は、南仙台駅が開業して100周年とのこと。これを記念して式典が挙行された。ちょうど前日に仙台出張があったため、本日は休暇を取り式典を覗いてみた。
 1924年の開業当時、宮城県名取郡中田村だったこの場所は名前の示す通り周りは田んぼだった。このため駅名は村名を用いて「陸前中田駅」となった。その後1941年に仙台市に編入され、1963年5月25日地元の要望を受けて現在の「南仙台駅」に改称され現在に至る。
 駅の東西にはバスやタクシーが発着するロータリーがあるが、駅舎入り口は東側のみであり西側の住民は東西自由通路を利用し東口の改札を通る。改札正面が1番線(福島・いわき・仙台空港方面)、跨線橋を渡って2番線(仙台方面)と3番線(1日1本だけ仙台行が発着と異常時仙台方面への折り返し線)となっており、朝のラッシュ時には5分おきに仙台行列車が発着するなど利便性は優れている。
 利用者は県内でも仙台駅以外であおば通駅・名取駅に次いで3番目の多さ(2023年度乗車人数9,500名超)であり、近距離用・定期券発売用・指定券発売用の3台の自動券売機が設置されている。かつてはみどりの窓口もあったが、御多分に洩れず昨年の8月をもって廃止の憂き目となった。

記念弁当を買った人に配られた掛け紙
配布された行硬券風記念証
展示されたSATONO①
展示されたSATONO②

 現在南仙台駅では、駅西側住民の利便性向上が検討されている。当該住民が仙台方面の列車を利用するためには、前述のとおり自由通路の昇り降りと2番線へのこ線橋の昇り降りが発生(いずれもエレベーターの利用は可能)しているためである。改善案は2つあり、
①東西自由通路から直接2番線に降りられる階段と改札口を設置する。
②西口ロータリーに改札口と3番線を跨ぐ通路を新設し、跨線橋に接続する。(いずれも改札口はICカード専用とする簡易式を予定)
となっているが、①が費用面で有利であろう。
 なお、みどりの窓口復活について式典に来ていたJR関係者(仙台駅でも偉い人)に尋ねたところ、「廃止に際して一応抵抗はしたが支社からの圧力といろいろな事情によって叶わなかった、ご理解いただきたい。最寄りの長町駅をご利用ください、ご要望のあったことは承りました。」と私もよく使う言い回しの回答に終始していた。

駅舎入り口わき

 以上、現地からの報告でした。


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