たいくつしている小学生にわくわくするコンテンツを届けてきた!
「開かないドアは壁と同じだ。テレワークをしている間に、いつの間にかドアが開けられなくなってしまう。」と、そんなことを言っている人がいた。
子どもは大人よりももっとせまい社会で暮らしている。
今、子どもがいる家庭では、
数少ない自分を表現する「学校に行っちゃダメ」だと言われ
時間を持て余していても、この状況から何かを「学ぶ」ための手段も知らず
もう飽きてしまったけど、ゲームか漫画かYouTubeしかやることがなくて、
ご両親もため息をつきながら、許すしかない。
そんな光景が目に浮かぶ。
「ここにドアがあるよ」と教えるのは大人の役目
世間ではライブやスポーツイベントが中止され
生長の家でも軒並み行事の中止が決定されて始めた3月
「何もできない」から「インターネットでできることがあるよ」と教えてくれた記事があった。
コロナの“せいで”、色々大変だけど
コロナの“おかげで”、新しいアクションが生まれているのも事実。
“せいで”ではなく、“おかげで”を使いながら、今何ができることにわくわくした者勝ちだな。(本文より)
だから「素直に真似させていただくことにしました。m(_ _)m」
すぐに兄に「子どもたち向けにインドの話してください。」と連絡を取る。
そこから「青年会1.0アップデート」に声をかけて
約3週間後に開催できたのが冒頭の写真。
20名近くの小学生が集まってくれた。オンライン行事についてなんのノウハウもない急ごしらえなイベントだったけど、
自分たちなりに継続するために見えたこともある。
その時の感想をご紹介
<岡山から参加してくれた親子のメッセージ>
子「明日もあるん?」
母「明日はないわ〜」
子「じゃ〜来週は〜?」って(๑・・๑)♡
絶対途中でやめないゲームを秒でやめてパソコンを覗き込んでの参加だったのよ〜♪
子どもたち、自分の質問を真剣に受け止めて丁寧に応えてくれることがとっても嬉しかったんだと思うよ〜
今どこも子供は退屈していて…
親は時間がある人もない人も気持ちいっぱいいっぱいで〜
そんな中、情勢とは全く関係なくじっくり自分と関わってもらえて〜〜
それだけでほんとにウレシイはず〜〜
(小学生向けオンライン授業「世界のお話聞こう!-インド編-」より)
子どもに声をかける時「がんばれ!」って言っちゃうけど、自粛している中、頑張っていない子どもなんかいない。一所懸命、大人の言うことを守ろうとしている。
コロナ前、
自分を表現する場所、友だちとの距離感を学ぶ場所には
家のドアを開けないといけなかった。
コロナ中の今、
1人でも多くの子どもに「ここにドアがあるよ」と伝わることで救われることを願っている。
世界のお話聞こう!-インド編-
<開催の記録>
◆ 日 程:2020年4月19日(日)
◆ 時 間:15:00〜16:00
◆ 参加数:20名(子ども)/8名(おとな)
◆ 対 象:小学生(1年生〜6年生)
できるだけ早くこの企画を実現するのために考えていたヴィジョンは、(あまり欲張りすぎず)次の2点。
①小学生にわくわくするコンテンツを届ける
②今だからこそ、世界を広げて欲しい
・ 知らないことは「怖い。気持ち悪い。」となるけど
・ 知っていれば「いいね」って言える
兄に最初にLINEを送って1週間後、ようやく返信が来た次の週に2人でを打ち合わせを行う。ここで扱うテーマを絞る。
① カレー(#食文化 #興味を引き出す #どんなものを食べているのか )
② ホーリー / ガネーシャ祭り(#信仰的 #共通点 #子どもたちの生活 #顔が見える写真 )
カレーは10分、祭りは20分そのつど質問をもらいながら、進めよう。という打ち合わせまでをして、当日。あー、ドキドキする。
・名前をニックネームに変えておいてね
・チャット機能と紙に意見を書けるようにしておこう!
おおー。小学生飲み込みが早い!どんどん質問が来る。
先生「インドカレーは日本のカレーと違います(定番)」
小学生「インドのカレーは辛いですか?」
小学生「ナンを食べるのは本当ですか?」
小学生「インド人が日本のカレーを食べたらどんな感想を言いますか?」
しかも、双方向のコミュニケーションがめちゃくちゃいい感じ!
かのん師が言っていた通りだ!!笑
グーグルアースを見せながら
先生「日本からインドまでは飛行機で8時間かかります。インドの面積はヨーロッパがすっぽり入るくらいなんです。」
小学生「インドで有名な場所はどこですか?」
先生「タージマハルという建物が有名です。なんの建物か知っていますか?実はお墓なんですよ!」
小学生「すごい!アラジンが住んでそう!」
小学生「偉い人しか入れないんですか?」
小学生「タージマハルはいくつあるんですか?」
市場の写真を見せると
先生「みなさんこれはなんだかわかります?(右中の紫色のもの)」
小学生「野菜?」「玉ねぎ!」
先生「そう正解です!日本の玉ねぎよりも小さいんだね」
小学生「女の人が鼻につけているものはなんですか」
おおお!めちゃくちゃよく見ている!
もう子どもの観察力に感動するー。
最後に現役の保健士のスタッフから手洗いのポイントについて
説明してもらって終わり^^
ZOOMではいくつかのポイントを抑えることで双方向のコミュニケーションを行うことが簡単。
・最初にゲストの意思表示の方法を確認しておく(チャットや紙に感想を書く。)
世界のお話聞こう!-ブラジル編-
<開催の記録>
◆ 日 程:2020年5月4日(月)〜5日(火)
◆ 時 間:10:00〜11:10(開場:9:45)
◆ 参加数:17名(子ども)
◆ スタッフ:7名(スタッフ)/4名(見学)
◆ 対 象:小学生(1年生〜6年生)
前回の反省からバージョンアップしたこと
*告知と参加表明の動線をシンプルにする
Facebookイベント→Googleサイト+ZOOMの登録機能
イベントの開催のために必要なことは
①告知(1回の告知だけでなく、一度参加してくれた人に伝えるシステム)
②案内(参加表明された方にURLを伝えたり、講義内容の案内など)
この2点だが、Facebookイベントでは、一見案内したり、ZOOMに入るためのURLを知る分には十分なようだけど、こんな問題があった。Facebookをやっていない人に個別でLINE対応をする手間が増える。
さらに、子どもはFacebookの規約上アカウントを作れないので、参加表明するのは大人。大人だけが見学で参加するのか、兄弟がいる場合兄弟全員参加するのか、兄だけなのかなどの細かい参加表明がしづらいという課題が発生していた。
それを一手に解決したのが「まぁくん@ようむいんさん」(スタッフの役割は学校で例えられる。ちなみに私は言い出しっぺなので「アルパカ@こうちょうせんせい」)
・Googleサイトでイベントの概要を作る
・ZOOMの登録機能でアンケート形式参加のための情報を入力する→自動でメールに参加URLが送付される。
*プログラムを充実させる
インプット(質問を受付けたのでちょっとアウトプットも)のみの1日制からインとアウトを意識した2日制に変更した。
1日目はブラジルについて学ぶインプットの日
2日目は学んだことを書いたり、調べを深めたり、おうちの人に聞いたことをまとめるアウトプットの日
*感謝箱(募金箱)をネット上に置いて応援力を集める
①に信仰を伝えるためには、非日常的な行事から日常に溶け込むコンテンツが必要で、この動きを持続可能な形にしていきたい。
②より良いコンテンツ(文字よりも画像、画像よりも映像や音声)を作っていくためにお金がかかるのが社会のルール。このルールのための実験に挑戦してみたい。
③「応援したいという想い」を表現する場所を作りたい
ざっくりとこんな感じですが、大切なことなので詳細は別稿に譲りたい。
ブラジル編の先生は
ブラジルで生まれて4歳の時に家族で日本に引越ししてきた日系ブラジル人のけんじくん!
日本の満員電車が生やさしいと感じるほどのブラジルの地下鉄の画像を見せてくれたり、イグアスの滝の動画を見せてくれたりして、
小学生には迫力満点だったようだ。
さらに、自分と同じ年代の子たちがマフィアに使われて路上で芸をしているとう辛い事実。(実際はもう少し柔らかい表現を一生懸命探してくれていた。)
インド編と大きく違うのは、テーマの数の差
インド編は「インドという国に暮らしている人たちの生活を知る」ことで完結していたので、結果的にほぼ食文化のみだった。
ブラジル編では
①日系ブラジル人が生まれるブラジルと日本の歴史
②現代のブラジルの人の暮らし
③ブラジルという国のすばらしさ
という多岐にわたるテーマを正味30分にまとめてくれた。
宿題「けんじ先生の話を聞いて、お友達に話してみよう」
2日目のアウトプットの日
小学生の化学反応がはんぱじゃなかった!!
「国旗を描き写してみました」
発想が自由だー!いいね!
「国旗のいみをしらべてみました。緑はもり、はやし、黄色はきんこうぶつ白はへいわ、、、」
国旗の意味!先生からパーフェクトもらいました。いいね!
「ブラジルでは101歳の人がコロナウィルスにかかって回復しました」
もう、こんなニュースを君から聞いたら私は幸せだよ!いいね!
あーやってよかった!みんな本当にありがとう!
現場からのレポートは以上です。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます^^
次回のお知らせ
次回は「世界のお話聞こう!-パラグアイ編-」
日時:2020年5月16〜17日 10:00〜11:10(開場:9:45)
講師は南米在住の日本人!
お楽しみに^^
おまけ・オンライン授業の先に見る未来
生長の家では「青少年練成会」と呼ばれる2泊3日の合宿形式の行事が春夏冬の長期休みに合わせて伝統的に開催されてきた。
私自身、練成会に参加したり、企画・運営することで
人間形成を育んでもらってきたと自認している。
その「練成会」が今年はもとより、今後開催の限界を感じている。
これに関する詳述は別稿に譲るが、やはり生活に溶け込むことができるオンラインイベントの方が持続可能性を感じている。