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友達ゼロでも生きていける

私には友達が誰もいない

誇張ではなく、本当にゼロ

日常で会話するのは家族と職場の人だけ


学生時代は友達がいた

今思い出すと正直わからないけれど、当時は一応友達だったと思う

時々懐かしむことはあっても久々に電話してみようかな、とは思わない

もう連絡しないだろう、と携帯電話やスマホを変える度に電話番号を消去してしまったので、いまさら連絡の取りようがない

反対に向こうから連絡が来ることもない

相手も突然連絡されても困るだろうし

まあこちらから拒否していれば当然そうなる

冷たい人間だな

自分でもそう思う


子どもの頃から他人と過ごすのは、苦痛だったのかもしれない

人の目を気にして自分を出せず、遠慮してしまう

たとえ友達でもすべてを曝け出すことは無理だった

無邪気な頃は純粋で楽しかっただろうけれど、思春期くらいからは友達といてもやっぱりどこか居心地が良くなかった

無理に人に合わせること、自分に付き合ってもらうこと、それが嫌だった気がする

だから一人でいる時間は本当に気楽で快適だった

それは今も同じ

大学生で一人暮らしを始めた時なんて、それはそれは最高の気分だった

離れて暮らせば親の干渉もない

ああ、なんて自由なんだ!

囚われの身が鳥籠から解放されたような感覚だった

そうやって長い月日が過ぎてようやく、自分のストレスは他人と一緒にいることなんだとわかってきた


大人になるにつれて友達が減る、ということをよく聞く

社会人になってだいぶ経つけれど本当にその通りになった

趣味サークルや何かの集まりにも参加していないので知人も全くいない

ぼっちが好きだけど、結婚して子どもができた

今は家族がいるからそれだけで十分満足なんだと思う

困ることもないし、友達がいなくても一応生きている


将来も別に寂しい老後が見える気がしない

ネットがある限り大丈夫

オンラインゲームや仮想空間で友達を作ろうか

いつか人間のようなAIロボットが相手してくれるかもしれない

気を使わない相手なら楽だろう

他人といるとどうしても気疲れしてしまう

友達って何だろうか

やっぱり必要なのかな

そんなことをたまに考える

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