MH3後の出産の儀型ヨーグモスについて【読み物】
デッキが死にました。MH3被害者の会所属します。
有料になってますが、ページ最後の投げ銭用です。
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お久しぶりです。あるぱかです。
気づけばモダンホライゾン3が発売されて大変なことになってました。ひっそり書いていたモダンホライゾン3注目カード紹介はいつか静かに上げておきます。
さて新環境がそろそろ落ち着きつつあるモダンですが、ヨーグモスコードの様子は…
死、死んでる!!!
というわけで「今のヨーグモスコードどうなっとんねん」「とはいえ回している人たちはどんなリストを回しているか」をやっていきます。
ちなみにナドゥコンボはクリーチャーコンボ好きとしてはビンビンに来てるんですが手甲買いたくなさ過ぎて放置してたらシーズンを逃しました。
いまそういうデッキが好きな人は禁止がなんかしら出るまでにナドゥを回しましょう!!
本体の解説記事は追って更新します。しかしここまでデッキが変わると思わなんだ。
言ったやろ!!!ハーフリング買えって!!
(エルドラージで使えると思っての発言)
ヨーグモスに追加されたもの
クリーチャー部門
■《大食の幼生、グリスト》
迷惑をかけないようにむしゃむしゃしていることでお馴染み、裏表PWの緑担当グリスト。
1/2接死という地味硬タフネスと防御性能で守ってくれます。不死生物や《黄泉帰る悪夢》等ないと基本的にひっくり返りません。
裏面はミッドレンジ性能の塊みたいな能力で
+1はワンチャン接死トークンが生まれる可能性があるトークン生成能力
-2はエンチャントやアーティファクトを破壊
-6は大体勝つって書いてあります。
一応墓地の《スランの医師、ヨーグモス》が緑黒の虫になって出てくるので
ミラーの《スランの医師、ヨーグモス》に起動能力を当てたり、
《召喚の調べ》が打てないよ〜っていう状況でも緑やんけ、となる可能性があります。問題なのはそんなケース500ゲームに1回だと思います。
■《春心のナントゥーコ》
最初期に1枚くらい入ってたカード
ナドゥコンボでおなじみなので説明は割愛。
「《変容する森林》での昂揚達成に貢献する」「《オークの弓使い》を増やす」「《飢餓の潮流、グリスト》でめくってボーナス」などの使い方がある
横に並ぶ関係で後述の《マリオネットの見習い》とは仲がいいが、
今のモダン環境はとにかく早いのでそんなことやってられない。
■《マリオネットの見習い》
名前的にカラデシュのマリオネットの達人の弟子。超誤訳してるカード。
今までの血の芸術家/ズーラポートの殺し屋枠
能力について
・製造1
→+1/+1カウンターおくかトークン生成。
基本的に機械トークン生成でよし。
(アガサがあれば+1/+1カウンターも視野に入るが、アガサの魂の大釜が抜けつつあるので基本トークンでよい)
・あなたがコントロールして~
とにかく「墓地に生物かアーティファクトが墓地に落ちると1点ルーズが誘発」と覚えておく。(日本語の書いてあることと全く逆)
最近リストに戻ってきた《裕福な亭主》から出た宝物トークンでも誘発するので忘れないように。
所感として「血の芸術家とかと比べてライフゲインがないから微妙」と思っていたが、後述の《黄泉帰る悪夢》との相性の良さや盤面展開、終盤のライフを後詰めする性能が高く、血の芸術家枠としての1枚挿しではなく3-4枚投入のリストが増えてきています。ここが調整入るとは思わんかった。
■《コーヴェクダル・エラダムリー》
《エルフの合唱》のマナ能力付与以外内臓の伝説のクリーチャー。
《エルフの合唱》でもおなじみの「動き出したらとんでもなくアドバンテージを稼ぎまくる性能」は破格。《出産の儀》軸のヨーグモスには最初期1枚採用されていました。
この手のカード特有のトップ確認してグリストでの+はやっぱり強いのでデッキとの相性自体は良いが、現モダンはものすごく早いので出て仕事をしないカードということで最近は採用されていないようにうかがえます。《火の怒りのタイタン、フレージ》ですぐ死ぬし。
■ボガートの死体さらい
裏面がボルトランドの3/1ゴブリン
出た時に対象のプレイヤーの墓地を追放するというアンコモンらしいシンプルな性能。シルバーバレットの先として採用されつつあり。ほぼ確定1枚は入っていますね。
■《呪われた匪賊》
《出産の儀》から持って来れる除去としてサイドに入ることが多いです。
横に並べずに特定のカードに軸を寄せたデッキ(ex.《濁狼の執政》とか)相手にクリティカルヒットします。まさかこんなカードが使われるとは思わなかった。トークンが生贄にできないだけでここまで使い勝手がいいとは。
エンチャント部門
■出産の儀
思ってた1億倍強かったカード(元々の評価が弱すぎただけでもある)
簡単にまとめると「勝手にアドバンテージ稼ぐ化け物マシン」「2回以上機能するとマジで勝つ」
色々長く書いてますが整理すると
①生物をコントロールしてるととりあえずエンドステップに「7枚見る」が誘発
②7枚見てほしいカードがあればクリーチャーを生贄に捧げる
③そのクリーチャーのマナコスト+1以下の生物が7枚の中にあれば出てくる
というカード
能力の解決に際し珍しく再起遅延誘発がないため、誘発した能力を解決すると例えば《オークの弓使い》が急に降ってくる可能性があるカード。処理としては《ネクロドミナンス》と同じ挙動です。
対応する側は思ってる以上にだるく、使ってる側においては《出産の儀》おいとけば基本誘発すると思って良し。
伝説でないため重ね貼りが可能であり、2枚以上貼るとまぁとんでもないことになります。
禁止にはならないけれど、程よく強いいいカードですし、ヨーグモスを含めてアドバンテージ手段が8枚ある状態になるので前のめりに図太く戦えるようになりました。《アガサの魂の大釜》はどちらかというと除去されたから使うことのほうが多いですし、後ろ向きミッドレンジだったかも。
■《黄泉帰る悪夢》
繰り返す悪夢のリメイク版
本家と違って1マナ軽くなるがリアニメイト先が制限される。(マナ総量分エネルギーが必要になる)
使ってみるとわかる非常に粘り強いカードで1tに2回も起動できればだいたい盤面が大変なことになる。相手の全除去の返しに投げましょう。
エネルギーチャージ3も程よく優秀で《マリオネットの見習い》戻す→《スランの医師、ヨーグモス》復活でちょうど使い切れる。この1枚で比較的エネルギー問題は解決します。
《飢餓の潮流、グリスト》とも相性が良いのも高評価。落ちてしまったクリーチャーを戻してあげましょう。
強いて弱みを挙げると「墓地を利用するので墓地対が刺さりやすくなる点」と、「ハンドに戻ってくる特性上1枚あればいい」という点。
構築段階で2枚くらいあればよさげ
《アガサの魂の大釜》と比較すると
コンボ性能⤵ ミッドレンジ性能⤴
というところでしょうか。
《アガサの魂の大釜》型の能力由来のデッキ全体の複雑さは軽減されるのでヨグを始める際にはマジでお勧めです。
インスタント/ソーサリー部門
■《耕作の閃光》
まだ使っていません。最初は「ヨグの強化!!!!」って喜んでましたが、初動が高いので調整は見送ってたら見なくなったカード。
他のエンチャントとかのスペルの方が強いです。断然。
■《悪意の閃光》
以前のように黒い生物が《スランの医師、ヨーグモス》と《オークの弓使い》(と一部)だけ、という状態ではなく、《マリオネットの見習い》なども追加。また《黄泉帰る悪夢》でリアニメイトしたあとコストにして投げることもできるので使い勝手は思ってる以上に良い。最大マナコスト参照なのもいいですね。
■《邪悪鳴らし》
リミテ最強コモン。パウパーでも使われているらしいスペル
4枚見てパーマネントをハンドに加える。ついでに0/1トークンを生成します。
「2ターン目に土地が詰まる」「《黄泉帰る悪夢》や《出産の儀》、サイドの《減衰球》、《一つの指輪》を探す」などの使い方ができます。
雑に出てくる0/1トークンも3ターン目の《スランの医師、ヨーグモス》プレイに貢献してくれるので意外と使い勝手がいいカード。
土地部門
■《ファイレクシアの塔》
再録枠から。めっちゃ強い。
具体的な強さとして若き狼から2tグリストができるなど1マナ余分に増えるだけで結構違います。
後起きすると急に1マナ増えるので「まだヨーグモスでない」から「え急に出てきた」というシーンが発生する。めっちゃ強い。
tipsとしてこの土地があると《火の怒りのタイタン、フレージ》の3点ゲインをスカせる。覚えておきたい動きの一つ。
■《変容する森林》
MH3レア土地サイクルの一つ。性能については正直よくわからない。
昂揚達成すると墓地のパーマネントになれる能力がある土地。起動型能力4マナということで墓地に落ちていれば実質《スランの医師、ヨーグモス》になれる点は評価できるが、環境が早すぎてそんなこと言ってられない、マナベースの都合上タップインが発生しやすくラグって死ぬ、など運用上のメリットよりデメリットが目立つ印象。《黄泉帰る悪夢》でええやん、ってなる。
ちなみに《変容する森林》で《アガサの魂の大釜》になって《飢餓の潮流、グリスト》の能力を生物に付与→ターンをまたいで同じ動きをして別の墓地の生物を追放しても《飢餓の潮流、グリスト》の能力は持っていません。
別オブジェクトとして処理されるからですね。ほぼ使わないけれど。
使われるようになったMH3のカードはまた今度
MH3以降の構築について
リスト変更激動の1か月を昔語りコーナーです。
まずはMH2以降最終期のヨーグモスコードのリストについて
だいたいこんな感じでした
サイドボードに多少の違いがあれど、だいたいこんな感じでした。さてこれがどうなるのか。
MH3発売直後~リストの変遷
■MH3発売直後6/15~6/28:1、2週間目
「「 一回ヨグが死にました!!!! 」」
新規パーツの調整等の影響か全体的に勝率が安定せず、このへんで春心のナントゥーコなどが使用されています。
個人的私怨禁止希望カード《空の怒り》をはじめとした置物にも効く全体除去の流行から「根の壁召喚の調べパッケージが減るな」という印象を持つ
そして徐々に2種のエンチャントが使われ始め、それに伴い今まで使われなかった生物が使われ始めていきます。
■MH3発売直後6/29~7/12:3~4週間目
お試しで入っていた《裕福な亭主》や《正直者のラトスタイン》が《永遠の証人》に移り変わったり、《悲哀の徘徊者》などの昔のカードが復活し始めます。
使いやすい全除去や単体除去に対してまともに常在型能力が仕事ができずにゲームが傾いていることが多いため、出たときに一定の仕事をするカードが採用されている傾向があり、またそれの出た時誘発と相性がいい《出産の儀》になります。
《永遠の証人》は思った以上に使いやすく謀報ランドや《飢餓の潮流、グリスト》などで墓地に落ちた各種エンチャントやフェッチランドなどの回収などの動きができるのは思った以上に便利です。
往年のつよつよムーブ召喚の調べ→《永遠の証人》から《召喚の調べ》を回収する動きを久々にできますね。
《悲哀の徘徊者》は3マナ→4マナへの《出産の儀》ジャンプができるだけでなく、隣に置いた《マリオネットの見習い》と相性が良く、地味にフィニッシャーにもなれます。
そしてこの辺からヨグがThe Rockに名称が変わっていきます。
The Rockってなに?
小粒のクリーチャーをばらまいて投げボードコントロールを取るという戦略性が古き良き「The Rock要素」として令和版として形になった感じ。
mtggoldfish上はヨーグモス搭載出産の儀、ゾンビコンボ搭載緑黒ジャンク、緑黒ベースジャンクがここにカテゴリされているので今検索性が下がってます(2024.7.24段階)
逆を言うとヨーグモスのTierは案外高いかもしれない。
アガサ軸、出産の儀軸、潤滑油として黄泉帰る悪夢を入れるかどうかといった感じで分岐しています。
いったんリストのテンプレ化
そしておおよそのテンプレが完成しました。
《マリオネットの見習い》:3-4枚
《オークの弓使い》:3-4枚
《裕福な亭主》:3-4枚 (伴って《根の壁》解雇)
《永遠の証人》:0-1枚
《大爆発の魔導師》:0-1枚
《飢餓の潮流、グリスト》:1-2枚
《召喚の調べ》:3枚
の傾向です。また《出産の儀》は4枚、《黄泉帰る悪夢》は1-2枚というところでしょうか。
今後はこれをベースに環境に合わせてチューンされていくと思います。知らんけど。
体感値でのメタゲームの評価
さて最後にメタゲームへのマッチ評価を主観バリバリで貼ります。
リストはモダン神で使用したものをベースにトレンドのカードを中心に考えます。
下記がよく見かけるサイドボードです。
■除去(スペル):《思考囲い》《悪意の閃光》《絶望の力》
■除去(生物系):《呪われた匪賊》《骨砕き》《疫病を仕組むもの》
■置物対策:《毒を選べ》《活性の力》《再利用の賢者》《溜め込み屋のアウフ》
■コンボ対策:《減衰球》《魂の看守》《屍呆症》
■墓地対策:《忍耐》《外科的摘出》
■その他:《大爆発の魔導士》《突然の衰微》
これらを
上段:あればマスト 下段:できたら欲しい
の順に列挙して行きます。
〇ナドゥコンボ 不利 2:8
このデッキは《スランの医師、ヨーグモス》の完全上位互換です。
どこかの記事でみた、下半身は同じだが、上半身が違う。という表現が的を射ています。
マナクリ+《召喚の調べ》デッキでありながら、必要パーツが少なくしかも軸となるカードである《有翼の叡智、ナドゥ》が《スランの医師、ヨーグモス》より1マナ少ないという仕様上、速度差ではマジで勝てません。勝ったとしたら相手が事故ったときぐらい。ハンドに加える、がドローだったら《オークの弓使い》1枚で抑え込めたんですがねぇ。
サイドプラン:対コンボ
in:《溜め込み屋のアウフ》《屍呆症》《致命的な一押し》
《活性の力》《毒を選べ》《悪意の閃光》《絶望の力》
《疫病を仕組むもの》《毒を選べ》《再利用の賢者》《機能不全ダニ》
out:コンボパーツにならないカード《オークの弓使い》や《悲哀の徘徊者》とか
とにかく《有翼の叡智、ナドゥ》を消し飛ばすのが一番。《屍呆症》で飛ばしましょう。時点で《溜め込み屋のアウフ》で《手甲》を止めてしまえば数ターン稼げます。《活性の力》も《手甲》ルートは一回は止められるのでできればほしい。《召喚の調べ》から《コーの先導》が出てきてコンボは開始されてしまうのだけは要注意。《疫病を仕組むもの》で指定"昆虫"でぶっ飛ばすのもアリですが、結局《有翼の叡智、ナドゥ》と隣のマナクリと大体途中で出てくる《忍耐》で十分なので引き出しとして持っておきたい程度のサイドイン。
上半身であるナドゥをぶっ飛ばせれば、基本的にはヨーグモス側のほうがスタッツがちょっとだけいいので殴り勝てます。
〇ボロスエネ 不利 4:6 (印象)
まじで先手ゲー。
《魂の導き手》が落とせないと負ける試合。テンポよく空に飛ばされると負けます。月ハメがメインから存在するマッチ。とにかく《血染めの月》を警戒したいマッチアップ。可能な限りフェッチ先は基本土地でいきたい。
《オークの弓使い》で《オセロットの群れ》を倒す、《魂の導き手》は早めに《スランの医師、ヨーグモス》で倒す、などを意識したい
負け筋は《魂の導き手》→《霊気拠点》+《ナカティルの最下層民、アジャニ》→フライングゲットで簡単に負ける
サイドプラン:ミッドレンジプラン
in:《致命的な一押し》《忍耐》《疫病を仕組むもの》
《悪意の閃光》《再利用の賢者》
out:《召喚の調べ》1、《ゲラルフの伝書使》※(月で嵌められたら出せないため)
サイドボードからは《未認可霊柩車》や《天界の粛清》等入ってくるが、個人的には普通に猫並べて《火の怒りのタイタン、フレージ》される方がキツい。
サイド後は最序盤はとにかく《魂の導き手》や《オセロットの群れ》を倒す方を優先。除去を中心に序盤をいなしてミッドレンジの土俵に持ち込みましょう。
マルドゥエネもそんな感じ
除去デッキなのでボロスエネより《黄泉帰る悪夢》が光る試合になります。
〇ルビスト 不利 3:7
基本的に不利
自分より早い3キル+《ルビーの大メダル》だと干渉がしづらい。《スランの医師、ヨーグモス》の起動型能力で《モンスーンの魔道士、ラル》も倒すのに3体生物が必要なので最序盤では弾が足りなくて倒しづらい。基本的にお祈りマッチ。相手よりも早くコンボに走りたいが今の構築だと難しい。
サイド:コンボルート
in:《屍呆症》《魂の看守》《減衰球》
《悪意の閃光》《致命的な一押し》《毒を選べ》
out:《悲哀の徘徊者》《飢餓の潮流、グリスト》などのコンボルートに関与が薄いカード
とにかく《魂の看守》があるor持って来れそうならキープ。
《若き狼》→《出産の儀》でも間に合えばセーフだし、《召喚の調べ》で持ってきても良い。先手なら間に合うのでまだ勝てる。
後手3t目だと間に合わないことが多いが、ルビスト側も1tラグることがあるのでやっぱりお祈り。
また相手側も対策の対策であるアーティファクト除去や《炎の切りつけ》などを入れてくるので確実に封殺するわけではない。あくまで2,3tずらすカードと認識して動きたい。ずらしている間に盤面整えてコンボで押し返すの意識でゲームプランを組み立てる。
〇ジェスカイ 有利 7:3
《出産の儀》《黄泉帰る悪夢》型にしてからMOで3戦、リアル2戦くらいしていますが、全部勝っている(はず)ので追放型除去がないリストだと基本的に相性有利。
3t目《火の怒りのタイタン、フレージ》or《空の怒り》を撃たせてフルタップにしてからしっかりとライフを削るゲームメイク。
1T《若き狼》で動けるとライフがざっくり6点くらいはこの1枚で削れるので安心してゲームメイクできます。《マリオネットの見習い》《若き狼》というコモンとアンコモンを並べて相手を威圧していきましょう。
こういう相手が1番嫌う、エンド時《召喚の調べ》→《永遠の証人》→《召喚の調べ》構えで進めていくのもおすすめ
サイドプラン:ミッドレンジ補強プラン
in:《忍耐》
《毒を選べ》
out:《出産の儀》1-2
サイド後はいつも通りミッドレンジプランで進めます。MH3前のウィザード系コントロールと違って《火の怒りのタイタン、フレージ》などの大振りの技が多いのでその後隙に《スランの医師、ヨーグモス》を出すなどをしてマウントを取りましょう。
《一つの指輪》が入ってくる可能性もあるので《毒を選べ》を入れるかどうかは考慮します。メインゲーム目取れてるのであれば2ゲーム目で判断するくらいでいいかと。1枚くらいなら保険で入れるかなぁって感じでは考えています。
〇黒単 体感4:6
セオリーが組み立てられれば5:5になりそうなマッチアップ印象。
必殺技が増えて少しゲームメイクが早くなった黒単貴重品室みたいなもんだと思います。
とにかく3t目の《ネクロドミナンス》にどう対処していくかが争点。
《オークの弓使い》が1番大事なマッチアップ
・《ネクロドミナンス》誘発解決前スタックで《オークの弓使い》→除去されなかったら1t猶予をもらえる。
・ライフをとにかく詰めておいて《ネクロドミナンス》引きにくくする→後詰めは《マリオネットの見習い》でのライフルーズなど
→なので打点高めで殴りながらバックアップできると高得点
こちら側は《スランの医師、ヨーグモス》さえ出ればアドバンテージ勝負自体にはついていけるので《ネクロドミナンス》での一方的な制圧の前になんとかしましょう
サイドプラン:ミッドレンジ補強プラン
in:《忍耐》《致命的な一押し》《再利用の賢者》
《毒を選べ》
out:《ゲラルフの伝書使》《召喚の調べ》
とにかく《ネクロドミナンス》の定着だけは阻止することを念頭に置くサイドボード。ただしサイドから黒単Scamに変更することもあるので注意。特に
《ダゥスィーの虚空歩き》が入ってきたり、《オークの弓使い》が入ってくるので除去は追加したい。
今後のヨーグモスについて
一度死にましたが、パーツをもらっているのもありギリギリで耐えていることがわかります。
さて今後のヨーグモスについて下記の点にフォーカスして整理していきます。
・新しい勝ち方
・新しく増えた挙動
・環境の立ち位置
新しい勝ち方
①マリオネットぐるぐる
《黄泉帰る悪夢》を活用したライフを詰めるプラン。
戦場への横への展開を進めながら《マリオネットの見習い》の誘発で相手を詰めていきます。
2体以上《マリオネットの見習い》が並ぶと10点くらいすぐに詰め切るのでヨーグモスベースのコンボしなくても勝つ、みたいなことが起こります。
《黄泉帰る悪夢》や《スランの医師、ヨーグモス》ではなく《悲哀の徘徊者》をサクり台にして勝つこともあるので、ヘイトが低いうちは《悲哀の徘徊者》で勝つプランも意識してもよいです。
②《出産の儀》ミッドレンジ
特段コンボがあるわけではないですが、相手によっては気が付いたら勝っているプランです。《出産の儀》でのボードアドバンテージを稼ぎながらコンボをちらつかせつつ殴りきるプラン
覚えておきたい追加挙動
〇出産の儀と若き狼
《出産の儀》はスタックに乗った能力を解決すると最後まで差し込む隙間がありません。終了ステップ開始すると問答無用で能力が誘発し、上7枚から生物を出すor出さないの判定含めて一気に能力が解決されます。
なので不死などの能力も能力が解決後に誘発します。
例えば《出産の儀》誘発して7枚から《裕福な亭主》を選ぶ→《若き狼》を生贄に捧げると結果的に亭主のライフゲインが誘発する。
◯《黄泉帰る悪夢》と《若き狼》
→《黄泉帰る悪夢》はリアニメイトする為のコストとして生物を生贄に捧げます。
挙動として
①生贄に捧げる、エネルギーを払う、ハンドに戻すまでが1セット
②能力がスタックに乗る
③若き狼の不死誘発→帰ってくる
④リアニメイト解決
の流れ
例えば《黄泉帰る悪夢》(対象:《裕福な亭主》)の時に《若き狼》を生贄に捧げた場合、処理の順序の関係でライフゲインが誘発しない(先に墓地から帰ってくるため)
最初回すとこの2つの挙動が真逆でマジで脳がバグります。
何度か一人回ししておきましょう。
環境での立ち位置
とにかくナドゥコンボが憎い。
向こうのほうが1-2ターン早く、《召喚の調べ》もうまく使っていると思います。弱点がはっきりしているとはいえ、それを跳ね返すパワーもあります。はっきり言ってヨグはナドゥの下位互換です。
が、一応禁止候補にもなっております(詳細は割愛)
のでナドゥ禁止後はある程度復権しそうという印象。そうなるとマジで無理なのはルビストくらい。
ヨーグモスとしては《出産の儀》を搭載したことによって新しいエキスパンション毎に面白そうな生物を探す楽しみも増えます。
《アガサの魂の大釜》で悪さしそう、と《出産の儀》で普通に強そう、を探しながら楽しみに毎エキスパンションを待てるデッキになりました
最後に
・今後のヨーグモスってどうなるの
→基本的には《出産の儀》軸「The Rock」
《スランの医師、ヨーグモス》+《出産の儀》の8枚の前のめりに早めに出すアドバンテージ源としての構築
その上で《黄泉帰る悪夢》の搭載枚数を調整するという構築
一方で既存の《アガサの魂の大釜》を搭載したリストもヨーグモスとして残っています。《邪悪鳴らし》で墓地を肥やしつつアドバンテージを稼ぎ、アガサ鍋に《飢餓の潮流、グリスト》を突っ込んだらするアガサヨーグモスのアプデを試みているリストです。
今後ヨーグモスと対面する時は「《出産の儀》型なのか《アガサの魂の大釜》型なのか」という2つのリストの存在をケアしながら戦うことになるでしょう。
んで結局ヨーグモスは死んだのか?
結論:まだまだやれる
一時期のようにTier1とは言えないですが、MH2発売直後のTierくらいはまだまだ地力がありそうです。
なんだかんだやはりヨーグモスはMH1から出てきたデッキなので最前線で追いつけないまでも完全にはまだ死んでいません。
実際この前のモダン神では《出産の儀》型ヨーグモスを引っ張り出してエントリーしました。序盤は調子良く進みSEに手がかかりましたが、失速して23位くらいになりました。
選択理由として事前練習で「まぁまぁやれるな」っていう印象があったので試してみたかったのが強くあります。結果としてはまぁこんなもんでしょうといったところ。
今のモダンって
「ボロエネをはじめとした爆発力のある準高速ミッドレンジ」
「ルビストナドゥなどの3キルコンボ」
「《ネクロドミナンス》搭載黒単などの必殺技を搭載したミッドレンジ」
などの動きがモッタリするとそのまま負けてしまう展開が増えた気がします。上記に付随して程よくほしいものを引けないと置いて行かれてそのまま負けるというシーンが増えた印象。
その中で《スランの医師、ヨーグモス》が定着すればある程度アドバンテージ稼ぎができますが、そこまでに持っていけないと負けるという印象の試合も増えました。早いターンに出すことができ、じわじわとアドバンテージを稼ぐことができる《出産の儀》採用はなるほど納得。この2枚のアドバンテージ源が今のヨーグモス「The Rock」なのではないでしょうか。
今回のMH3という大荒れを踏まえてヨーグモスというデッキの特徴としては
・MH出身のデッキなので死ににくい
・チームモダン等で組みやすい(《オークの弓使い》が喧嘩するが…)
・アガサ軸・出産の儀軸の2軸がリストとして成立するのでカスタマイズ性が高くもうちょっと長めに遊べそう
ナドゥに押さえつけられている今ならまだ安い!!
ヨーグモス始めるなら今!!!
なので《オークの弓使い》買うなら今やぞ!(手遅れ)
あと《出産の儀》も買いましょう。そのうち2,000円くらいになります。多分
下は投げ銭用です。読んでもしよかったら投げ銭ください!
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