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i☆Risさんの12thアニバーサリーライブに寄せて
前提:私はi☆Risさんを2021年ぐらいから見るようになった感じの人です。過去どのような活動をされていたかとかはあんまり網羅していません。そのような立場から繰り出される私的な目線、俺の為の文章である事をご了承ください。
(※i☆Risを好きな誰の気持ちも、否定する意図はないということ……み~んなトモダチ、み~んなアイドルやからね……!)
i☆Risさんの12周年ライブが来たる11月4日(月祝)に横浜の「ぴあアリーナMM」で開催される。凄い事だ。
序(僕とi☆Risさん)
i☆Risさんを観るようになったのは2020年のプリパラフレンドシップオータムライブであまりにも演者さんのパフォーマンスが凄い事に感動して、絶対に声優さんそのものにハマってはいけない!と強く思い込んで戒めていた「禁」を破ってi☆Risさんのyoutubeを見始めた…というのがきっかけだったんでありますが、まぁあっという間にハマってしまいました。戒めていた俺は、その時危惧していた事からすれば正解だった。だって、ハマるもの。あんまりにも面白く、美しく、カッコよく、かわいく、なんというか、そうだな。カッコいいのだ。在り様が……!
2021年ごろ
で、特に現地しようとかそういう思いは流石になくて、見てはいけないと思っていた事もあってライブの情報なども積極的に追ってなかった(積極的には追わない、消極的に追う。でなく、追わない事を決めて見ないようにしていた)んだけども、そんな折、自分としてはドロシーウェストとして認識している澁谷さんがi☆Risを卒業されるという。ライブで発揮しているあのステージ回しというか、言葉は安いかもだが盛り上げ、煽り、タイミングと長めのリズムにもしっかりと乗るワードチョイス、センス、全てが凄いと思って圧倒されていた澁谷さんがいなくなるのか……と、衝撃を受けた。
これはもしかしたらi☆Risが(一度も実物を見る事無く)終わってしまうかも知れない。
と勝手に危惧を抱いた。
が、しかしi☆Risさんが繰り出して来た5人体制での楽曲は、明確というと言い過ぎかもだけど、やっぱりこれまでのi☆Risとは少し角度が変わっていて、プリパラ!アニメ!強い!希望!みたいな曲の雰囲気から、生活!幸せ!恋!人生!楽しみ!多少のビター!みたいなもんも繰り出されるようにされており、以前の雰囲気をやめたとかでは全然ないけど、なんか、その、これもイイぞ……!?という新たな魅力をしっかりと出して来られており(※6人体制でもこういうのが全くなかったという訳ではない)、その、あの……ファンです……(それはそう)
閑話休題。とにかく、良かったのだ。
しかし、5人体制がずっと続くかは、6人でやってきたのが5人になって、しかも10周年というわかりやすい区切りが控えている以上は、危惧があり、それであれば後ろ向きなモチベーションかも知れんが、一回ぐらい確実に現地しておきたいな。という風に思ったのが2021年でした。
2022年ごろ
そして2022年、声の出せないライブではありますが、私もついにi☆Risさんのライブに現地する事に成功(札幌のライブ会場は自宅から徒歩圏内にあり、勝手ながら身近感が凄い)。
これは上記で書いてる通りなんだけど、ぶっ飛んだ。凄かった。
配信でプリティーシリーズのライブを見て「凄い」と思い、youtubeのチャンネルを見て「面白い」「かわいい」「素敵だ」と思ったのに加え、明確に「カッコいい」が加わり、「やっぱり面白い」「優しい(概ね3曲ごとに座らせてくれる←大事)」というのもあり、
「ああ、なんでこんな素晴らしい方々を、敢えて視界に入れないようにしていたのか、俺はプリティーシリーズをキンプリキッカケで見てから何を見ていたんだ。あと1年は早くアプローチ出来て、6人体制のi☆Risをリアルタイムで追えただろう…」という後悔めいた思いが噴き出した。(ここまで強く思うのであれば、それはそれで猶更見ないようにしていて正解だったとも言えて、人生はままならんですね)
2022年の11月、結構マジで「あ~、もしかしたら "ある" かも知れんし、10周年ライブ行くかな~!」と思っていたのだけども、9月にプリティーライブを中野サンプラザに見に行き、とんでもないことに昼の部の最前列真ん中から一つ二つ横になっただけ。の最高の席で見る事が出来た事もあって、流石に間を置かないライブ遠征は金銭的&有給的にもキツイという事で、10周年は配信で見た。
(以下は最前列という僥倖のレポート)
10周年ライブの中では芹澤さんがi☆Risさん内のメンバーに激重感情を吐露したりとか、まぁそれが10周年のメインだったのですが、引き続き山北さんが重大発表とか言うので、あ、ご結婚されるんだな……俺の初めての「好きなアイドルがご報告をするシーン」と思って身構えていたら「来年も活動するぴょん!はい辞めませ~ん!i☆Ris続けます~」みたいな透かし&最高のお知らせ。
それで本当に安心した。
というのがありました。(その後「あ、結婚するみたいなのをフックにすればよかったのか」と即座に反省されており、山北さん……:推せる となりました。好き)
※そのライブを見た時に君たちもアーカイブ買ってみようねと薦めるエントリ↓
今は期間限定で10周年ライブ本編普通にyoutubeで見れるんじゃないかな?
(アンコール後のトロの部分は見れませんね。正しいw 光学メディアを買おうな!)
破(10周年を済ませたi☆Risさん、再び物凄く走り出す)
2023年
で、まぁ、明けてこの年のGWごろから良かれ悪かれ(悪い事はないんだが)声出しがOKになり、札幌でのツアーも声出しOK。i☆Risさんに「大好き!!!!」と叫んでも捕まらないビューティフルワールドがそこにはあった(※家の近所)。凄い。
そのライブのMCで話してた事に、
「去年(2022)のツアーはやっぱり凄く頑張っていた。5人で迎える10周年で絶対に失敗したくないし、凄く気張っていた」みたいな事をおっしゃっており、なるほどホントに張り詰めていらしたんだなと(実際2022ツアーはコンセプトも物凄くカッチリしていて、ビシッとされていた印象)
実際この年のツアーは「祭り、はっちゃけてわっしょい!する」みたいなコンセプトで、実際に選曲もバラエティに富んでおり、色んなi☆Risを、それこそ楽しむ。声を出して騒いで楽しむという、いい意味で力の抜けた、だからこそ楽しく熱いものだった。このライブを見て、本当に良かったな。と思ったもんだから、どうしても11周年ライブは行きたくなる。
その場所が、恐らくは「キャリアの中での最高到達点」になっていた横浜パシフィコ国立大ホールでのライブだと言うのだから猶更だ(2019年のアニバーサリーライブ、七福万来かな?)
で、行った。
平たく申し上げて最高だったし、唐突にi☆Risさんがアニメになるという意味の分からないが既視感しかない謎の情報を叩きつけられ、みんなゲボ吐きそうな声出してて面白かった。
(あと、周年ライブ行く2か月前は普通にプリパラフレンドシップオータムライブ見に八王子に行って、しっかりとi☆Risというと怒られるかもだけど、澁谷さん含めた6人がステージ上に揃ったのを観れたりもしておりました。僥倖……:澁谷さんは本当にステージ上でドロシーだったし、また、i☆Risのステージ映像で見た澁谷さんだった。ホントに凄い……見れてよかった)
2024年
5月、i☆Risさんが主演のi☆Risさんのアニメ映画が無事公開され(アイドルランドプリパラというゲームは発表から2年待たされたので、それに比べれば公開が少し延びたぐらいは待ったうちに入らないのである:という大きなお友達はさぞ多かったと思います)、主題歌になっている「愛 for you」の余りのエモ、「アイドルをやっていられる時間はもうそんなに長くない。だから、美味しいうちに推してみて」と、終わりを考えたくない全員に、でもいずれは必ず終わるもんだという事を突きつけて、でもだからこそ、今だろ。という、あの、わかるけど、やめ……やめないで!でもこういう事言うの…や、やめ、やめないで、でもわかる~!恥じないオタクでありたい……(※i☆Risさんはファンの事をオタクと表現するのである)ってなる訳ですよ。わかりますか?(以降、船木コピペが続く)を食らって感情がぐちゃぐちゃになり、こう、歴史的なところに目が向くようになる。
残念ながらこの年のツアーの札幌公演は「翌日立川でイベントがあるため、台風によって千歳→羽田の移動が確保出来なさそうだから公演中止」となりました。無念。(ただ、翌日のSoLaMi♡Smile単独公演が余りにも完全にド級のプリパラの向こう側だったので、何も文句はありませんでした。配信観ながらずっと泣いてたもん)
更に9月にはアニメi☆Risムービーに続いて実写i☆Risムービーまで上映。俺は何を言ってるんだ?と思ったけど実際そうだからしょうがない。これも劇場で泣きながら見てました。眼鏡だとね、泣くと曇るんですよ。どうにかしてください。
何よりも凄かったのが、ツアー東京公演の配信を見ていたところ、12周年ライブの告知が入り、それが、i☆Ris史上最大規模の、ぴあアリーナMMだという。パシフィコより、デカい。
ここからが本題
急(急…ではないけど、今、i☆Ris最大規模。それって何が凄いのか)
その、i☆Risさんはアニソンボーカルオーディションに合格した6人が組んでるユニットなんでありますが、この中で「アイドルグループをやりたい」と思っていたのはリーダーの山北さんだけだったと言います(違ったらごめん)
初期はそれぞれに本来的にやりたい事が揃ってない。という状況で活動されていた事と推察します。気苦労~!
そんな中、6人が主演となるプリパラの話が来て、活動が安定し、人気が出て、勢いをそのままに武道館に昇りつめ、その後しばらく(6人そろっての主演作品も2017年のアイドルランドプリパラを経て一旦落ち着いたので)i☆Risとしてどういった活動をするのかちょっとこう、どうしましょ?的な停滞期があり(10周年に向けた配信によると、あったそうだ)、そこから活動方針を模索し、突き抜けて、「これがi☆Ris」と言える強いデッキを組んでの2019年のツアーと、7周年ライブ。まぁホントにこれが凄い。2019年のツアーではこれまでのメンバーカラー衣装から脱却し、モノトーン。
そこから繰り出される初手「ありえんほどFEVER」
これが凄かった。
(下の動画は公式の11周年ライブの映像。アニメタイムズだと今街頭のライブを配信してるのでみんな加入しよう。プライム会員なら月額税込み437円とかそんなやぞ:安い しかもアニメタイムズならプリパラ~プリティーシリーズにおいて大変重要な映画である「劇場版プリパラみ~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ:ルート4」が見れる!!!!)
つ、強……!!普通に現地でゲロ泣きしたわ……
閑話休題(こればっかりやな)
ともあれ、i☆Risはこの2019年の段階で、厳しかった黎明期から、プリパラで軌道に乗って武道館まで駆けのぼった第一期全盛期を経て、一時の雌伏。
そこから自身の在り方、i☆Risの在り方に確りとした自信というか、背骨が通り、明確に強いと出来る曲、パフォーマンス(これは黎明期ごろの映像見ててもホントに最初から凄くて、どういう鍛え方をしたらこうなるんだ……となる。何なら最初から出来過ぎてて隙がなかったのがアレだったんじゃないかぐらいある)で傲然と過去最大キャパ(7thアニバーサリーライブ七福万来@パシフィコ横浜)に挑戦し、見事成功してのけた。これが6人体制の第二次全盛でしょう。ここからi☆Risはとんでもないことになる。そう予感された方もいっぱいいると思うし、振り返ってみててもここから凄い事なるよねという雰囲気がしている。
しかし、世界に病が溢れ、活動は一旦縮小、変形せざるを得なくなった。
そんな折、ご自身のやりたい事の為に澁谷さんはi☆Risを卒業され(敬語)、5人体制に。
ここでi☆Risが止まらなかったのは本当に凄いと思っていて、この投稿の最初の方でチラッと書いたように、
「5人になって新しく曲をリリースするのであれば、歌う内容とか雰囲気も少し変えてみてもいいよな」
みたいな感じでイメージの変換(というより、これもありますという並列提示)を計り、それが奏功。
めちゃめちゃいい……!!SummerDudeとか最高なんじゃよ……
(これをやり始めると以前書いた記事のように際限なくなるのでよしておいて)
5人のi☆Risは確かに6人のi☆Risではないかも知れんが、i☆Risはi☆Risですよ。i☆Risはi☆Risだし、これまで6人のi☆Risでもどんどん変わっていく部分があったように、5人のi☆Risでも当然色々やりますよ。i☆Risがi☆Risであり続ける限り、i☆Risはi☆Risなんだよ。
という(?)凄い強さ、逞しさみたいなもんを、更に感じた訳であります。実際、凄い、よい……
11周年ライブのレポートでも書いたんですが、最初期から見てる人向けの楽曲、6人体制第二次全盛期の楽曲、5人体制以降の楽曲、それぞれに素晴らしく、どのファンも楽しめる、踊れる、そうやって過去現在未来、全部ひっくるめてi☆Risだぞ!!!!というのを提示する、すごくつよい(語彙の喪失)アイドルなんだなぁと見ていて思います。
変な言い方になりますが、ライブの会場では私のようなおっさんばかりでは当然なく(※おっさんはいる。生きているので…)、若い方が本当に多い(往年を知らないので的外れだったらすみません)ようにも見えまして、なんというか、ファン層みたいなものは活動が長期にわたっている事も奏功してか、上下左右(左右?)に広がったのではないでしょうか。すごい……
そうして5人体制で9周年、10周年と来て、声出し解禁。
ライブに自信というか持ち味なグループが、声を出せない(何なら無観客や間引きですらあった)どう考えてもハンデでしかない3年を経て、声出しOKになった半年後には11周年……これを第二次全盛期の最大規模と同じパシフィコ横浜でやってのけた。つまり、あの頃に戻した。
まずこの段階で凄い……凄くない?(凄い)
この段階で「5人体制になってもi☆Risは止まらねぇし、一旦下げられた分は取り戻すどころか駆け抜ける程に前に進んでいる」様がハッキリとわかって、あの、すごい……
明けて2024年、アニメ映画に実写映画と来て、これまでの最大キャパを超える最大キャパ、つまり、7周年と11周年のパシフィコ横浜をいよいよ超える、万人規模のアリーナでのライブ。をやる。という、ところまで、来られた。訳です。貧血なりそう。
ここに至るまで去年ぐらいからi☆Risさんのインタビューというのは数多く行われ、その中で「i☆Risが始まった当時からこれまでの変化」みたいなものもよく語られるようになりました。
9月に公開された実写版の方のi☆Risムービー(実写版の方ってなんだよ。アニメ版の方のi☆Risムービーもあるのかよ!あるよ!どういう事????)でも語られるように、i☆Risというグループは、決してメンバー全員から最初から望まれてはいなかったものであると。そして今では、i☆Risは確かにメンバーの中で大事にされる場所になっていると。
勝手にリーダーである山北さんの心中を思えば、集められた「決してi☆Risというグループが目的ではなかった自分以外の5人」を束ね、導き、
「競い合い 助け合い 時には 傷つけ合い 仲間とともに時を刻むことで 人は成長する」(cv増田俊樹)みたいな時間を過ごし、何とか武道館、その後もパシフィコ横浜まで突き抜けて行った仲間が、一人卒業し、5人でやってくぞという事で諸々組み直して、しっかりと活動して、人気を得て、改めて評価を獲得し、
10周年では芹澤さんがクソデカ感情を万民の前で叫ぶという凄い大告白をしてくれて、なんかみんな素直になって、その中でi☆Risが前述のようにちゃんとメンバーの中で大事になっているというのも語られて、なんか、おじさん泣いちゃうよ(※唐突に泣くおじさんは遍在する)
その、山北さんが諦めなかっただけでは決してないんでしょうけども、山北さんが諦めてない、その事って多分結構凄く大事だったんじゃないかなと勝手に思ってます。山北早紀さん、ありがとうございます……!(故の、緑がカラーであるカヅキ引用)
そうして紆余曲折というか、栄枯盛衰というか、なんかホント、人生……を経て到達したのが、i☆Ris史上最大規模である、アリーナライブなのであります。
ああ、凄い。
チケット発売中!
配信でも見れますが、現地に行ける人は是非行ってくれ!
その、なんかね、良い喩えが思いつかないけども、あるじゃないですか。
最初とんとん拍子というか、最初の辛さを抜けて、一気に気持ちよく、迎えた全盛期を楽しむんだけど、なんか強敵の出現とか、パーティーとか仕組みが変更されて凄く壊滅的な状況になって、絶望的な再建フェーズに入るんだけど、諦めずに再建して、あの頃のメンバーじゃないけれど、確実に強くなった状態で、2度目のクライマックスを迎える。
みたいな奴。
柔道部物語が近いかな……?(名作なのでみんな読もう)
それなんですよ。あ、そうだな。そういう事にしよう。i☆Risは柔道部物語。
あの、凄いの。
手ひどくやられても、やめなかったし、もっと凄くなろうとして、もっと凄くなってるって言える。なった。すごい。
そして、全存在を賭けて挑むわけです。
過去最大の、強敵に(ぴあアリーナは…敵?これは多分トモダチ)
そうか、i☆Risの歩みは柔道部物語だったのか……
という事で、つまり11/4に行われる
「i☆Ris 12th Anniversary Live -初☆アリーナMM(マジみて)-」は、
「柔道部物語における金鷲旗決勝 三五十五vs西野新二」だった……!?
そんな凄いクライマックスな事……あるなこれ。
という事ですので、皆様i☆Risさんの一世一代の晴れ舞台を、そういうエモーションと共に見てみてはいかがでしょうかという事を書いてこの項を終わりたいと思います。
は~、楽しみ……でも怖い……怖いのだけは本当に勘弁してください。
何でもしますから……俺に、もう少し、あと少し一緒に、i☆Risのオタクをさせてください。よろしくお願いします。
~ENDE~