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要件定義で業務を整理しよう

▼要件定義に需要があるのか
そもそも、要件定義をハックする以前に、SES(お客さまにサービスを提供するビジネスモデル)として、僕みたいな広く薄いクレープの生地みたいな業務知識で外部設計を主戦場としているシステムエンジニアが、要件定義のフェーズに需要があるのかというと「あり」ます。ただ、クセのある業務である「金融」や「経理」の開発経験は薄いので、ご縁がありませんが、それ以外の基幹系(受発注、在庫管理など)や承認系(ワークフロー)などの業務についてはアサインされた実績があります。

▼システムエンジニアの役割とは
まず押さえおくべきことは、要件定義はプロジェクトの規模にもよりますが、これまでの経験上だいたい分業制です。ひとりですべて背負うことはありません。ざっと役割分担を書き出してみました。
・PM:プロジェクトマネージメント
・PMO:スケジュール、問題/課題、他システムとの調整
・SE:業務の整理
・基盤:システム構成やミドルウェアを選定
・営業:見積もり/契約交渉

▼業務を整理する
システムエンジニアの役割は「業務を整理する」ことだと思っています。業務を整理するということは、要は無駄をなくして効率化することを目標にしています。※ちなみに、要件定義の目的はあくまで効率化で、事業の成長、業績を上げるといった類(タグイ)のコンサルやりたいならDX(デジタルトランスフォーメーション)を押さえた方がいいよ。

▼お客さまの要望や業務は頭に叩き込んでおく
まずお客さまとのファーストコンタクトまでにやっておくべきことは2つあります。
・お客さまからいただいた資料は台本だと思って、演者がセリフを憶えるように頭に叩き込んでおくこと
・その業務に関連する書籍を最低2冊は読むこと
ここで読書の方法についてのハックポイントですが、現時点で一番効果的だと思っているのが「立ちながら倍速で声出しして読む」方法です。集中力が切れてきたら、理想はステッパーですがコストがかかるので、軽く足踏みしたり、屈伸したするといいです。何がいいかというと、早口が鍛えられる、見て→発声→聞くことで記憶に残りやすい、余裕で2時間ぐらいは読み続けられて、しかも軽い運動にもなっているため、結構いいです!読書方法についての参考文献「メンタリストDaiGo youtubeチャンネル」

▼要件定義を進めて協力関係を築こう
プロジェクトは小規模なものでも3ヶ月ぐらいになります。その期間、お客さまとスムーズに作業を進めていくために、僕が心掛けていることは大きく2つあります。
・お客さまの話に耳を傾けること(聞き手に徹する)
・知ったかぶりをしないこと(素直であること)
もちろん知ったかぶりをしないことの前提は「お客さまの要望や業務は頭に叩き込んでおく」を踏まえた上で、お客さんの要望や業務内容を聞いて、わからないことは素直に質問して、対話を重ねて行くと課題だったり、矛盾な点が炙り出されて、それらを整理して行く感じで進めています。

お客さまの業務については「ど素人」である僕がお客さまに業務や組織のパワーバランスを教わりながら、素人目線で質問することで、お客さま自身が業務を見つめ直して整理されていく感じです。そして対話を重ねていくうちに、お互いのベクトルが合っていき、協力関係が自然と築かれていきます。

▼まとめ
システムエンジニアとして、要件定義フェーズでの立ち位置は「業務を整理する」ことである。その準備作業として、お客さまの要件、要望、そして業務知識を頭に叩き込んでおこう。要件定義フェーズでは、お客さまの話に耳を傾け、分からないことは素直に質問してお客さまの業務を学ばせていただき、お客さまと業務内容をシェアできるようになると、自然と協力関係が生まれてプロジェクトをスムーズに進めることができるようになるでしょう。


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