イカゲームは本当にカイジのパクリなのか?
イカゲームを観ました。
元々デスゲームものって結構好きなんですよね。
カイジも漫画からしてクッッッッッッッッソ長い沼編まで読んだし、ライアーゲームは家族が見てるのを一緒に見てたし。
なので、流行りに流行ってから何言ってんだと思われるかもしれませんが、普通に面白そうだな、という気持ちで観たんです。
グロいから気を付けて!という声もチラホラ見かけましたが、個人的にはそこまで気になりませんでした。
グロって個人的に二種類あると思うんですよ。仮に「物理的グロテスク」と「精神的グロテスク」とでもしましょうか。
物理的のほうは、内臓とかが骨とかがデロって出ちゃってる感じの奴。
で、精神的な方は、それらの理由で登場人物が痛そうにしている奴。
個人的にきついのは後者なんですよね。ジョンウィックで言うと、銃で一発ヘッドショットで脳みそぴゅーん!みたいなのは割と平気なんです。もう死んでるんで。
でもジョンウィックが指詰めるシーンはきつい。これから自分を痛めつける人間の表情と、詰めた時の叫び声とか、痛みに震える姿に感情移入して辛くなるんですよね。
そういう意味ではイカゲームは一か所以外は割と平気でした。
で、日本のパクリなの?
で、カイジのパクリだのなんだのと世間(韓国?)を騒がせている本作ですが、個人的には全く違う感想を抱きました。
ストレートに言えば、嘘じゃん!です。
観終わった直後もこう言っています。
今まで日本で流行っていたデスゲームものって、カイジにしろライアーゲームにしろ、いかに主人公が頭脳で乗り越えるか?っていうところが主眼に置かれていたと思うんですよね。
つまり、主人公が頭脳という点で誰かに勝っている部分があったわけです。
それに対してイカゲームは、あくまで主人公のソン・ギフンは能力的に他者に勝っているわけではありません。
そういった点で、「カイジのパクリである」といった指摘は当たらないのかな、という風に感じました。
強いていえば限定じゃんけんが昔ながらの遊びをアレンジしたゲームですが、イカゲームはそういったアレンジはなく昔ながらの遊び(負けたら死ぬ)そのものですからね。
それではここから、僕がどの作品と比較してこの作品を見ていたか、という話をしたいと思います。
脚本から見るイカゲーム
イカゲームが韓国の、あるいは先進国の格差社会を皮肉っている、という話は各所で散々されていると思うので、あえて僕がここでする必要はまったくないでしょう。
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