主任・副主任のマインドをバージョンアップさせるには
こんにちは! CS部門のクジラオカです。
以前になりますが、このような形でシークレット勉強会を開催いたしました。
結構どこの施設もそうなのですが、特に管理職側からすると、リーダー、主任クラスが期待したほど伸びていない、さてどうしたものか、という悩みは大きいようです。これに関しては、双方ともに責任があるとも感じていまして。
「自覚をもて!」と言われても、そうそう出来るものではない訳です汗 今回は、その勉強会でも話した内容を抜粋し解説したいと思います。
課された役目とは
そもそも、主任とは何をする立場の人なのか? 例えるならば、いわばチームのキャプテンです。
そこで必要になる力は、「キャプテンシー」。これは、キャプテンとして、チームを統率する力であり、与えられた肩書き・役割に期待された能力と権限のことを指します。
つまり、上長の指示や思いを翻訳して伝達したり、現場指揮、メンバーの悩みを聞いたり鼓舞したりする役目になります。
もしキャプテンがいないチームだったらどうでしょうか・・?
視点・視座・視野
普段働く上で、どんな目線をもつか、ということなんですが、よくビジネスでは、「鳥の目」「魚の目」「虫の目」なんてことが言われます。少し上空うから俯瞰して眺めるのか。下や全体に流れる物ごとの流れ・底流を感じ取るのか。それとも今まさに目の前に起こっていることに着眼するのか。立場や役割によって当然違う訳ですよね。院長や看護部長と現場一般職の目線が同じ訳がありません。
上の人からすると、主任ともなれば、一般職とは“少し”視点を引き上げて欲しい、今までと同じ物の見え方では困る、と思うのは当然なのです。
別に偉ぶる必要はないのですが笑、ちょっと役目が変わるんだよ、ということです。
自分自身への思い込み
とはいえ、です。「自分はリーダーってキャラじゃないんです」「こういう役は苦手でして、、」といった自己認識が、パフォーマンスを妨げてることが意外に多いものなのです。
こういった、「自分はこういう人なんです」という強固な思い込みのことを、「セルフイメージ」といいます。
果たしてそれは本当に正しいの?ということです。事実なのか?単なる思い込みなのか。そこを疑ってかかる必要があります。
ほんの少し“自信”をつけるには
それを打破するには、実は「ほんの少し」の自信がとても大事になります。
こうした公式が、メンタルトレーニングの領域でも言われてたりしますが、この自信をいかに主任・副主任さんに感じてもらうか。
そのためにそれこそ色んな手法はありますが、
今日のちょっと出来た、上手くいった、喜ばれた(成功体験)
できた、トライした、小さな成功を一旦自分自身で噛みしめる
誰かにも褒めを伝えてみる(与える、というスタンス)
このような手順が今すぐ出来る自信を高めるプロセスとなります。(この時に、逆に不用意な“否定”は禁物です。すぐさま自信を失うことに繋がってしまいます。)
コミュニケーションでの一工夫
最後に、コミュニケーションの視点ですが、それこそ、キャプテンの立場から、「聞き役」「伝え役」になってみよう、ということです。
というのも、現場最前線の皆さんは、日々色々な悩みや葛藤を抱えながら働きつつも、それを上の人にもなかなか言いづらい・・そんなことがよくあります。
別に1on1という正規の場でなかったとしても、相手は実はどんなことを考えているのか?どんな思いなのか?を「聴く」に徹してみる。それはメンタルのサポートそのものでもあります。
そして、こちらの思いや気づきも伝えてみる。励まし、背中を押す。この行為がフィードバックですし、スタッフをエンパワーしていることにもなります。
そうすれば、(このような関わりができる人は少ないですから)自ずとスタッフからの信頼とフォロワーシップに繋がっていくでしょう。
ここまで、いかがだったでしょうか?
主任・副主任に自覚を促し、さらに次世代のリーダー・管理職を見据える存在になってもらうためには、ただ「自覚を持て!」だけでは何ともしようがないことが分かります。そのために手順を踏んだ関わり方というものがあるのです。
ぜひ参考にされてみて下さい。