【おれは】アロハザ逆噴射大賞まとめ 後半【すごい】
はじめまして。アロハ天狗と申します。
逆噴射小説大賞が終わってしまった。
わたしは毎日投稿を果たし、しかもその全部がちょー面白い。毎日投稿をした奴は少ないし、投稿したやつが全部面白いやつも少ない。つまりわたしはめちゃくちゃすごいということが実証された格好なので、後半の作品についても紹介したり自慢したりちょっとだけ後悔したりし、あなたはそれを読むことができるでしょう、今!
16:屍霊マスター翔!
ホビー漫画パロディは定番なので一作は入れたかったし、実際よくまとまっている。とはいえ、ホビー漫画のテンプレートに代入すれば無限に作れる内容なので、もうひと捻りいれてもよかったかもしれない。自分で書いておいてなんだが、俺よりもお望月さんがやりそうなネタだ。
17:人類滅亡は宿題のついでに
おれは普段人がバカスカ死ぬ話ばかり観たり読んだり書いたりしているが、こーいうラブコメもなんやかんやでイケる。書いてみたらラノベだラノベだと言われたけどラノベってこんな感じなんですか(ラノベわかってない)
あと最終的には人類滅亡オチです。
18:死ぬなら走れ、最後まで。 (逆噴射小説大賞二次選考通過作品)
正当派パルプ。気に入っている。設定が伝わるか?という点には不安があり、読者を信じて投稿したが、感想をくれた連中がだいたい「開始一行で伝わった」と言ってくれたので安心した。あなたがたはゲームをやりすぎなので外に出て野球をしなさい。
19:以下のドキュメントの内容は全て虚偽です
SCP。おれはなんやかんやでめちゃくちゃ器用なのでSCP財団にも投稿とかしていてそれなりに良い記事を書いたりしているが(一作で飽きた)、特に没ネタとかではなくて普通に今回考えました。
最終的にはタグに「超熱い展開になったところでカッコよいBGMのイントロが流れてバーンッてタイトルが出てエンドロール 」って書いたようにこのドキュメントの読み手=主人公=おまえが真の男になって決意して革命フラグがバーンッて立ったところでジャーンってエンドロールになります。
おれはマトリックスとかリベリオンとかが死ぬほど好きなので当然そうなる。
20:ヘヴィメタル・チェーンガン!(逆噴射小説大賞二次選考通過作品)
DOOOOOOOOOOOOOOOOOOM
21:ザ・マウンテン・バッドガイ
パルプに必要なものは設定・キャラクター・シチュエーションの3つだが、400字はあまりに少ないので語れるのは一つ、せいぜい一つだ。
それまでの作品はシチュエーション特化したものが多かったので、キャラクター特化でやりたかったが、チンピラとババアに尺を取りすぎたのは反省している。マ・ドンソクとハルクと九十九乱蔵を合わせたようなヒーローなので尺があればより面白くなるはずだ。
22:あらゆる者よ、彼の竜を討て(逆噴射小説大賞二次選考通過作品)
ファンタジーは得意ではないが書いてみた。人には向き不向きがある。苦手なものを書くときはスケールをグワーッとして勢いで押し切るに限る。これの続きを書くとしたら、小説仕立てというよりも、現代に大衆向けに書かれた歴史ノンフィクション(『銃・病原菌・鉄』みたいな)の体裁で、例えば天然痘の撲滅や日本住血吸虫症の克服みたいなトーンでやると相当面白くなるはずだ。
それはそれとしてインターネットで読めるファンタジーだと異世界転生最強トーナメントの「異修羅」が異様に面白いのでバキとかエアマスターとか好きなやつは全員だまされて読んでほしい・
23:マッド料理人ジロウ 世紀末編
料理マンガ×ポストアポカリプス。始まった瞬間に一人死ぬので気に入っている。屍霊マスター翔!の反省を生かし、主人公が一見して不審者という色を付けた。(成功している)
ラストの食材は素直にドッグフードにするか散々悩んだが、SPAMのミーム強度を信頼した。
24:恋多き髑髏伯爵
ここまではファンタジーにしろSFにしろ、タフで人がガンガン死ぬストレートな話を書いていたが、幻想的な内容を狙った。イメージとしては高橋葉介とか乱歩とかのあたりで、怪奇で胡乱だが、白昼夢のような内容を狙った。
25:朋友よ、冷たい朝に眠れ(逆噴射小説大賞二次選考通過作品)
最終話。ここで最高傑作を持ってくるあたりにおれの迷いないあざとさが出ている。エモだがソリッドで、猥雑だが洗練されており、内輪ネタだが誰が読んでも面白い。
大変気に入っているし、実際複数のピックアップ記事にもチョイスされているのでかなり成功しているはずだ。
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個別の作品についてはこんなところだが、あとは書く上で意識したところを備忘的に書いておく。
・最初に意識したこと
要項を見た瞬間に気づいたのはタイトルも審査対象、一日一点の二つ。
おそらく莫大な数(おそらく4ケタ)の投稿がある以上、もっとも重視すべきはタイトルであると考え、全作まずは音と字の響きだけでタイトルを考え、話は後から考えた。
タイトルは字数に含まないというのは明確な福音であり、タイトルの情報量はなるべく増やしたが、それはキャッチーさとの兼ね合いでバランスを意識した。
敢えて避けたのは漢字二文字のシンプルなタイトル『疾走』『煉獄』とかと、ニンジャスレイヤーの各話タイトルみたいな英単語・ナカグロ・英単語・ナカグロのやつ。(例:ザ・グッド・ニンジャ・ザ・バッド・ニンジャ・アンド・ザ・アグリィ・ニンジャ)
前者はあまりにも情報過小すぎて、例えば映画や漫画のように同時に視覚情報があるならまだしも、そうでないなら弱い(プロではやっているが、そこは作者の知名度など今大会とは別の要素が多い)
また、後者については視認性が明確に悪いし、一見した際のフックが弱いと考えた。(英単語ならせいぜい二単語が限界)
ニンジャスレイヤーのアレはその前段に『ニンジャスレイヤー』という極めてキャッチーなタイトルがあるから成立しているので、あのサブタイトルをいきなり出しても刺さりづらいはずだ。
また、数については要項を読んだ瞬間に毎日投稿しようと決めた。おれはすごい勢いでエンタメ褒め褒め長文とかを書いているが、これも狙った奴が全然読まれなかったり、適当に書いた奴がクソバズったりする。
我々は精神コマンドで必中が出来るわけではないので、これは数を増やすことしかできない。
逆噴射聡一郎の好みも明確な様でいて読めないので、数を増やすことで多様性とブレを自然に内包できるのも利点だ。
具体的には要項の発表から初日までの間に24作品のうち16作品くらいは大体できていた。
・人の作品からは距離を置いた
他人の作品は意識して、ほとんど読まなかった。わたしは駄馬なので目隠しが必要だったし、大会には概ね雰囲気や流れというものがあり、それに流されてしまうことを避けた。(メタネタの上にメタネタを重ねるような軽率なメタ・インフレーション・スパイラルに陥ったりとか、他人と似たテーマを避けることで行動範囲が狭まるとか)
さらに正直に言うと、他人の作品はどれを読んでもだいたいクソ面白いので、迂闊に読むと「モオ無理。。。。帰ってオメガブーストシヨ。。。」となるのがデカかった。
本来は、他人の作品にも目を通して自分の立ち位置を把握しつつ上手いこと立ち回れたら最強だが、そこまでの器用さがないので渋々とった戦略だ。
また、こっちから積極的に読みにいかなくてもヤバい作品はなんか嫌でも目に入ってきたし(しぶしぶ読んで劣等感にキレながらスキをつけた)、なんかヤバそうな書き手もほっといても目に入ってきた(マツモトキヨシさんとかお望月さんとかヤラカシタ・エンターテインメントさんとかへるまさんとか)
俺は利己的な理由でそうしてしまったが、自分の作品に毎回コメントやスキをくれたり、様々なピックアップ記事で取り上げてくれた皆さんのことはとても尊敬しており、感謝している。
同様の理由で謎の流行り方をしていた相撲とも距離を置いた。相撲はおれの中のパルプ概念と距離があるが、敢えて相撲でパルプをやるなら、トンチキからの熱血という方向性にするだろう。
しかしその場合、ゴッドハンド・ザ・スモトリと五大湖フルバーストというすさまじい先行事例を意識せざるをえず、おれが戦うべきでないフィールドだと感じた。
・前半重点
後は、毎日投稿するにあたっては前半に自信作やキャッチーな作品を集中投下した。
これをすることで、プラクティス参加者の中で「この毎日投稿してるアロハ天狗とかいうやつなんか全部面白しヤベーな・・フォローしよ・・」となんか雰囲気を作り、読者を増やす→スキも増える→なんかピックアップとかも増える→目立つ→さらに読者も増えるというポジティブ・フィードバックを期待した。
その観点から、審査対象でないタイトル画像も(フリーの拾い物だが)、ちゃんとしたものをつけるようにした。
結論から言えば、これは試みとしては完全に成功して、わたしのアカウント規模としてはまー、かなり上々といえるほどコンスタントに閲覧とlikeと感想とピックアップを獲得していたと受け止めている。
これは聡一郎による暗黒専制審査には一切影響しないが、おれの一か月間の楽しさ向上にはかなり寄与したのでやっといてよかった。
・自分のパルプを信じた
本大会の要綱はあくまで「この続きを読みたいと思わせる、最もエキサイティングなパルプ小説の冒頭400文字」であって、面白い短編400字小説ではない。
その意味で、自分の中のパルプ概念を整理した。初日の0:00に投稿したアリシア・スノウが死ぬまでの48時間も、最終日に投稿した朋友よ、冷たい朝に眠れも、しっかりと自分の中のパルプ中心線に乗った作品だ。
数を増やすことで適切な多様性とブレを内包したが、パルプ中心線は常に意識した。
ついでにいうと、今回はただの400字ブツ切りでなく、(続く)をつけさせられるということは、次回へのフック、または一話としてのオチも加点事項と考え、だいたいの作品でそこは強く意識した。
俺よりも完成度の高い作品や面白い作品は山ほどあったが、逆噴射小説大賞を通して俺よりも紙質の悪いやつは数えるほどしかいないはずだ。
・以上のことに特にこだわらない
以上のことは大まかに意識したが、それらに沿っていない作品もポイポイ投稿した。なぜなら上にも書いたが、経験上何が受けるか読み切れるものではないからだ。その結果、「まー納得いかんけど出しとくか・・・」と投稿したパラノイア・ファミリーはめっちゃウケたし、「まー納得いかんけど出しとくか・・・」と投稿したザ・マウンテン・バッドガイはあんまりウケなかった(ガハハ)(そういうこともある)
とはいえ、今回は狙いにいった作品もきっちりとウケたので、概ね良かった。
こんなところだ。おれは逆噴射小説大賞をめちゃくちゃ楽しんだ勢の一人であり、地下闘技場最大トーナメントでいえば愚地克巳くらいのポジションにはいるはずで、なんか逆噴射聡一郎でもない奇特な人からすでにコロナを貰ったりしている。
あとはみんなの作品をゆっくりと読みながら、結果を楽しみにするとしよう。
さらばだ。
(おわりです コロナください)
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