昨日のせた「プラスチックのうみ」のもとのタイトルです。英語には英語で書いた時にわかりやすい言い方、日本語には日本語で書いた時にわかりやすい言い方があって、これを「プラスチックのうみ」と訳した感覚が素晴らしいと思います。

The mess that we madeもいいタイトルだなあと思って、直訳するとどうなるか考えてみました。「いまここにある」というThe、「それは私たちがそうしたのだ」という強調のThat以降。messで止まりました。状況を見てmessと表現したり、messから状況をイメージすることは簡単に出来ますが、messを日本語にする事がなかなか出来ません。

敢えて訳すなら「散らかった」になると思いますが、海にプラスチックゴミが溢れた状態を「散らかった」では弱いし、何か違う。この本を手にしてからずっと頭に「messを日本語にしたら?」がありますが、日本語にぴったりあてはまる言葉がないんだと思います。

逆に日本語を英語にしようとすると出来ない言葉もあるでしょう。両方の言葉がしっかり身に付いて、自分の中から出てくる言葉をしっかり持った彼だからこそ、この美しい日本語で書かれた絵本が出来上がったんだと思いました。

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